貪るほどに、お前が欲しい??

その裏切りが、愛を成す

sonouragiri ga ai wo nasu

その裏切りが、愛を成す
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
8
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%
著者
ふゆの仁子 

作家さんの新作発表
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イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784861341922

あらすじ

飛島商事の次期社長・飛島優二は秘書の新見幸介に嬲られるように抱かれている。 かつてある目的を果たす為、新見を裏切ったからだが、今も新見を愛している優二は、贖罪のためその関係を受け入れていた。 そんな時、父が倒れた事で行方不明だった兄・恭一が戻ってきて、父や周囲の態度から自分が兄の代用品であった事を思い知らされる。 その上、恭一を呼び戻したのは実は新見で??。

(出版社より)

表題作その裏切りが、愛を成す

元家庭教師の秘書
次期社長候補

レビュー投稿数1

どうにもあいませんでした

1冊すべて表題作です。優二(受け)の視点でストーリーは進みます。

優二は社長子息で、後継者として教育を受けながら働いています。しかし、秘書である新見に抱かれています。そんな中、父親が倒れて、兄の恭一が突然帰国します。自分は兄の身代わりに過ぎないと感じた優二は会社を辞めることにしますが新見が怒り…という内容です。

何がしたいのかよく分からない話でした。

優二は父親への反抗として、新見が家庭教師をしてくれたのに大学受験をわざと失敗し、父親が定めた「後継者」としての条件から外れます。しかし、その際に父親の反応が自分の思ったものとは違ったから覇気がなく、結局いわれるがまま父親の会社で働きます。その辺りがあっさり流されているので、何がしたかったの?一度限りの反抗で終わり?と拍子抜けでした。

また、兄の恭一が非常に自分勝手でした。優二は自分の病気のために生まれたことを知りつつも、自分は大学受験に合格しておきながら何も言わずに外国へ逃亡。帰国したかと思えば、父親の会社と取引を止めた、ある意味で裏切った形になる会社(恋人である剣崎の会社)で働くというワガママぶりです。優二には悪かったと思うと口では言ってましたがそれですむレベルじゃないです。

父親は実は優二を後継者にしたかったんだと恭一が告げますが、はぁそれでという感想で。父親が恭一を後継者にしたかったとしても恭一がやる行動に変更はなかっただろうと思いますし、父親からは直接そんな言動はありません。

父親は自分に似ているから優二を後継者にしたいと言い、長男の恭一は別の会社で働き、肝心の優二もいざとなったら新見と別れてでも会社を背負おうという気概は感じられず、頼りとする新見も職場で次期社長を襲うような男で、この会社の将来には不安しかなかったです。

私は「主人公は知らないけれど、読んでいる方は事情が分かっていてニヤリとする」「後で読み返して『あの時の言動はそうだったのか!』とハッとさせる」話が好きなので、この作品のように「話を聞いて、後で『そういえばあんなことがあった』と回想する」という展開にも面白みを感じませんでした。

新見は一目ぼれだったとありますが、優二のどこに惹かれたのか。
魅力が伝わらず共感できませんでした。

恭一と剣崎が主人公なのか「その躊躇が、愛を生む」が発売されるとあとがきにありましたが、見当たりませんでした。最初から2冊発売にして2カップルで進行されたら、まだ恭一に興味が持てたかもしれませんが、この作品だけではスピンオフ作品や続編を読みたいと思うことはできませんでした。登場人物のいずれにも好感がもてなさ過ぎました。

ふゆの先生は初読みではありませんが、それほど冊数もふんでいませんので、私がストーリーの読み込みが上手にできなかったかもという反省はあります。この作品は特に合わなかったようです。

ただ、家庭教師の新見が優二を襲う場面はエロが色っぽかったですし、兄弟の名前が「恭一」「優二」で覚えやすく読みやすかったのは嬉しかったです。佐々木先生のイラストも素敵でした!

1

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