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koi ha furi tsumu
雑誌掲載時に良かったなあ!と思っていたので購入。もう一回読んでもやっぱり良かったので萌2にしました。クリエイターさんの作品生み出す苦労話がお好きな方でしたらおススメです!雑誌掲載分140Pほど+その続き70Pほど。
勤務中に倒れて骨折、療養中の楡埼(アニメ監督)の自宅に、ある日見知らぬ男が「弟子にしてください」と訪ねてきます。アニメーターの卵ではなさそうなのに「上手くかけなくて・・・」とつぶやく青年を、療養中の間だけ家事代行として雇うことにし・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
向原(アニメ制作進行担当)、攻め勤務先同僚、伝聞で受け祖母ぐらい。ほぼほぼ二人な印象です。
++ 好きだったところ
体温低いので「雪女」というのが攻めが受けに抱いた印象。(未亡人は私の抱いた印象)。そして、育った環境がよろしくなくて、感情の発露が正しくできないって感じの方です。でも思いはちゃんと胸の内にあって、溢れそうになったとき「書かないと死ぬ」って状況になって、わー-------っと書く。大学ノートにボールペンで。そこが好きでしたねえ・・・私のつたないレビューでは到底伝わるとは思えないので、物を書く、描く、作る方々の作る過程の記載部分が好きだわという方はぜひお読みいただきたいなあと思うのです。攻めさんはその作るという工程の指南役みたいなポジションかな。
攻めさんは過労死するで的働き方をしていた方。でも仕事は好きで好きで思いついたらどこでも構わず構想を描き始めちゃう&トリップしちゃうので寝食忘れる方。経験値あるからか上手に受けを誘導しているので好感度大でした。
受けはめでたく書けるようになるし(感情も少し豊かになるし)、攻めは生活全般に潤いを得られるし、読んですごく幸せな感じになれた一冊でした。いいよなあ、お話書けるって!(とても好きなお話なんだけどレビューすら上手く書けなくってなんだか悔しい)
今回は気鋭のアニメーション監督と弟子志願の青年のお話です。
弟子志願の受様が攻様の大切な人になるまでと
恋人になった2人の続編を収録。
攻様は美大を出て
アニメ制作会社にアニメーターとして入社
動画から原画、演出助手、作画監督をへて
他社に移籍、主に演出家として活躍しますが
人気テレビシリーズの監督の1人として
有名になった事から名が知られるようになり、
総監督を務めた作品はマイナーながらも
アニメファンや同業者からの評価が高く
今後の活躍が期待されるアニメ監督です。
多忙なスケジュールに押されて
高熱と悪寒と痛みに襲われても風邪だろうと
市販薬のお世話になって仕事をつづけた結果
倒れて救急搬送される事となります。
しかも倒れた際に右手を骨折する始末。
簡易入院かと思っていたら
状態が悪すぎて入院が半月にもなった頃
ベッドにパソコンやタブレットを持ち込んで
仕事をしていた事と
骨折の具合が悪いからとなかなか退院させてもらえず
やっと退院したものの火事全判が苦手な攻様は
自宅養生の休暇中に野垂れ死なないか心配されるほど
乱雑な暮らしをしていたのです。
そんな攻様の生活を一変させる事になるのが
弟子志願の受様の訪問でした。
今の攻様の生活を支える通販の宅配業者だろうと
ろくに確認せずに開けたドアの前にいたのは
肌の色がやけに白くて全身黒ずくめの受様で
攻様をフルネームで確認すると
「あなたの弟子にしてください!」と
90度の見事な拝礼をされてしまうのです。
果たして本当に受様は弟子志願なのか!?
雑誌掲載のタイトル作に続編を書き下ろしての文庫化で
骨折して休暇を余儀なくされている攻様と
ある事情を抱える受様の恋物語になります♪
徐々に見えてくる受様の過去はとても悲惨ですが
受様は過去を淡々と語る為に、悲壮さが増し、
職業柄人間観察が日常化している攻様は
誰にも理解されなかった受様の本質を見抜き
受様の心を救っていくのです。
渡海先生らしいちょっと難解な性格の攻様と
自己評価がとても低い受様の組合わせで
受様が正体を隠しているというか
攻様を頼った訳を隠している事が
恋の進展にどんな影響を与えるのか
正に帯のキャッチ通りの
「クリエーター同士の年の差ロマンス」を
楽しませて頂きました♪
受様がまた仕事を始めてからの続編も
受様の未来にハラハラさせられましたが
明るい未来が示された幕引きで
とても良かったです。
作画・脚本・監督までこなせるアニメクリエイターが攻め。病気と怪我で自宅療養中の彼の元にミステリアスな受けが突然訪ねてきます。「弟子にして下さい」と言うのですが、不審者丸出しでいつのまにか家の中までちゃっかり入り込んでるし一体どういう人?と読者の私は彼の正体が気になって仕方ありませんでした。
文庫本一冊のボリュームでこれからどうなるんだろう?とワクワクさせるストーリー。商業BL小説の醍醐味だと思いました。挿絵イラストも可愛らしい。受けの正体は…意外。前情報無しで読んだので楽しめました。渡海先生、入院されてたみたいですが、お元気になられたようで良かったです。
イラスト目当てで購入しました。
楡崎(攻め)の家に突然やってきた謎の男。
その男は佐々木駿と言うのですが、楡崎の弟子になりたいと言います。
最初は断り家から追い出すのですが、
色々あって家政婦として雇うことになりー…。
帯に『クリエイター同士の年の差ロマンス』と書いてたけど
駿がクリエイター…?と最初はよくわかりませんでした。
が、読みすすめるとなるほど。と思いました。
クリエイターですね。
駿が色々とワケアリで、不憫で可哀想なのですが
そんな駿が楡崎のそばで少しずつ変わっていく姿を見れてよかったです。
駿の「生きてると、いいことがあるなあ」と言うセリフで
駿が生まれてきてくれてよかったし、
楡崎と出会ってくれて良かったなぁと思いました。
お話の内容とベリ子先生のイラストがすごく合ってて
それもすごく良かったです(*´ω`*)
アニメ監督楡崎と突然押しかけて弟子入りを希望した駿のお話。
押しかけてきた駿を受け入れた楡崎に驚いたけど、駿に対して感じるものがあったんだなぁ。
共に過ごすようになって、存在に刺激されて、恋にちる過程が優しくて良かった。
駿は自己肯定感が低いと思うけど、楡崎に会いたくて押しかけていくほどで必死さが伝わる。一緒に過ごして刺激を受けて、やっとで前を向けて良かった。楡崎のアニメ見てる時以外は生気がないようで怖かったから。
正体がバレても、互いを必要として共に居る2人が素敵でした。そのままを認め合えるって素晴らしい
2人が恋を育んだ時間は人生の夏休みだったと思う。ここで出会って、共に生きていく2人の未来は明るいんじゃないかな
小説ディアプラスの告知でイラストがスカーレット・ベリ子さんだったのを見掛けて、珍し〜と思っていた作品。雑誌掲載分に加えて受け視点の書き下ろしが収録されています。
コアなファン層に崇められているアニメーション監督・楡崎。超多忙な上に制作中は食や睡眠が疎かになる没頭タイプのため、利き手じゃない方の腕を骨折してから目下強制的に自宅療養中。そんな折、弟子志願の青年が不意に訪ねてきます。
押しかけてきた青年・佐々木駿は色白で全身黒ずくめの未亡人といった風采。クリエイターとしての好奇心と創作意欲を掻き立てられてしまった楡崎は、なんとなく彼を家に招き入れてしまいます。しかしこれがなかなかの拾い物で。
家事万能、控えめで物静かな気遣いの男・駿は家政夫、いや、嫁にうってつけ笑。楡崎は彼のバックグラウンドを知るにつけ、ますます興味を惹かれていきますが…。
本編は受け攻め交互視点で進みます。お話のトーンとしては終始しっとりしていて、脇キャラの活躍も少なく(嫌なやつが一人いますが)二人のやりとりがメイン。駿の儚げなキャラクターや、業界で鍛えられてきた楡崎の人間力にも拠るのかもしれません。
駿の意外な正体が判明する前に、楡崎が初めて駿に会った時に抱いた既視感と、雪女のようなイメージが次々に繋がっていくところ。ある意味駿と同業の先輩として楡崎が彼に差し出す言葉の深み、またそれらがきちんと相手に響いているところに心動かされました。
後半の書き下ろしでは、駿がアイデンティティを取り戻すまでの恋愛沼状態に女っぽさを感じて個人的に少々キツかったですが…
自分を取り巻く世界に圧倒されて感情というフィルターにすら変換できなかった時、駿は何かに取り憑かれたかのように文章にして書き出さずにはいられませんでした。
創作は排泄行為と同じだという楡崎のダイレクトな言葉は、今まであまりピンとこなかったけれど、このお話を読んでなるほどと腑に落ちました。
創作行為とは全く縁遠くて、一方的に楽しませていただいている者としては、何かを創りだすことが崇高なことのように感じられていたのですが、出すべきものを出せない、出ない?苦しみは身体感覚としてならば共感できます…笑
ベリ子先生のイラストはやはり切なエロくて、キュンとしますね、、。受けにそこはかとない色気が漂います。
アニメータ楡崎のもとに現れる雪女のような若者。
突然、やって来た駿は、長期療養中の楡崎のお世話をすることになるが、、、、
駿が、感情を表に出せず、涙を流したことがないと言い、楡崎は駿の何かに惹かれていく。
しかし萌ポイントがどうも合わなかったのだと思うのですが、ふわっと流れてしまった感じで普通に恋愛小説で良いんじゃない?と思ったと言うか。BLとしての萌が分かりませんでした。
駿が女の子でも十分成り立ってたのではないか?と言う意味です。