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skate rat ni kassai wo
特に匂うとも思えなかったが、ちるちるに登録される要素はどこなんだろう。一人の天才を伝説にするためだけに十五年をかけた男、というのが萌えポイントだったのかな。でもその点も含めてすっきりしないお話だった。
スケボーの天才アラタを生み、専門施設があったりと、スケボーが盛んな町が舞台。その町は分かりやすい悪役の竜玄が仕切っている。事故死したアラタを憎む竜玄の周りには、黒い噂がいっぱい。
主人公の爽羽はアラタに憧れる転校生。アラタが建てたスケボー施設から、アラタ信者であるという理由で追い出される。その後、同じように竜玄に目の仇にされている仲間たちが集まる廃墟で、スケボーの練習をすることになる。
竜玄一派のクラスメイトに避けられてからは、グラフィティアートの才能がある友達ができたり、堅物教師が実はアラタの弟でスケボーの練習を見てくれたりと、少年漫画のよう。アラタの死の真相を探り、疑惑がいっぱいな展開も面白い。
そしてスケボーの才能は平凡っぽかった爽羽が、実はすごい技を習得できる可能性を秘めていた、という流れに。で、いよいよコンテスト当日というところで、竜玄を追い詰める。
話のオチは正直あまり納得できなかった。どんな思いがあったにせよ、竜玄はやりすぎたと思う。冒頭で爽羽にやったことが危険すぎて、肯定できるものではない。
終わり方も爽やかさを醸し出してはいるものの、どうなるかは読者の想像に任せる感じで、竜玄へのモヤモヤも読者側で処理しなくてはならない。ストリートカルチャーであるスケボーの背景とのリンクのさせ方も中途半端に感じた。とはいえ、グラフィティアートの活かし方と三島のキャラはとても好き。
スケボーメインで見れば面白いが、人間模様やミステリ部分を見れば微妙。匂い系としてのおすすめは難しい。漫画や実写など、視覚的に派手な演出が映える作品だと思う。