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ikai no sub ha bocchi de amaeta
高岡ミズミ先生の作品を読むのは「オメガの純情~砂漠の王子と奇跡の子~」以来になります。
先生初めてのDom/Subユニバースものだそうです。とは言っても私の想像するDom/Subユニバースとはちょっと違ってました。
このお話はタイトルの通り異世界に悠生が飛ばされて、そこは人間と獣人が住んでる世界なんですが、DomとSubは獣人にしか見られない特性なんです。
しかも、悠生が元々いた世界にはDomとSubは存在してません。
なので悠生が自分が獣人のハーフであるゼンのDomだと、なかなか受け入れられないんです。
その事もだけど行方知れずだった兄の遥大にもいちいち反発してて、途中まで悠生が好きになれずに困りました。
でも、お話が悠生視点とゼン視点で語られているので、お互いの気持ちが分かるので、獣人による人間の拉致事件が起きてから一気に面白くなるんです。
特に拉致事件の首謀者との対決は、2人の絆の深さが伺えて萌えました。
その後の人間と獣人との共存に明るい未来が見えた点も読後感を良くしてました。
ただ、人間の悠生がどうしてDomだったのかとか、最後ら辺に遥大が語った異世界に来る条件にはちょっとモヤりました。
篁先生の表紙が良さげだったので購入したものの、今ひとつキャラにシンクロできなかったので、中立にしました。メンタルがあまり成長していない気のする身体能力高い不憫受けが気になる方は良いのでは。本編240頁ほど+あとがき。
10年ほど前に行方不明になった兄のことをふと思い出した悠生(ゆうせい)。その兄と昔訪れた廃村を何とか特定、再訪した時に何かに躓いたと思ったら、周りの様子が明らかに変わり…と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
遥大(攻めの兄)、異界の村人、ザイン(獣人たちのリーダー的存在)ぐらい。
++より内容に触れる感想
異界に跳ぶ&獣人がいるバイオレンスな世界&DomSub設定というてんこ盛り。加えて受けは登場シーンではセーラー服着てて刀ぶん回しバトるもんですから、おおおおおおおおおお?!?!?!と頭がパニック。刀ぶん回す&セーラー服はめちゃワクワクしたので一瞬ウキウキしたのですが、なんとこの受け、とにかくメンタルが幼い(;´Д`)
育ちの影響とSubだからではあると思うのですが、「ゼンのこと、好きか?」と直球剛速球で聞いてくるもんですから、うーーーーん………
刀ぶん回すキリッとした美人さんだったら大好物なんだけどなあ…
攻めも異界に来たし獣人に襲われるバイオレンスな世界だし大混乱なんだと思うけど、最初受けにどういう態度でいたら良いのか分からんらしく、カッコいいとか惚れるような態度ではないのです。
現実だったらこうかもとは思うもののやっぱ冒頭で目がハートになるような局面が欲しかったかなあ。
各種設定の種明かしはあんまり無く、キャラにも萌え上がることもなく読み終わってしまった一冊でした。うーむ。