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katahane no yousei no aisarekon
市川紗弓先生の作品を初めて読んだのは「竜人皇帝の溺愛花嫁」でした。あちらの作品には号泣させられたんですが、こちらの作品も病院の診察待ちの時に読んででジワッと来てしまい、慌てて本を閉じて深呼吸してました。www
だって市川先生お上手なんですよ、キリアンの父への本当の想いとか、キリアンの母親がキリアンに話した言葉の意味とか、父王が会いに来なかった理由とか…父子の確執がリゼルのお陰で解けた場面で涙腺崩壊ですよ。
ここにリゼルが産まれた秘密も片羽である理由も絡めてあって、クライマックスに向けての展開が秀逸でした。
そして何と言ってもキリアンの魅力に尽きると思います。まさに理想の攻めでしたね。誠実で優しくて言うこと無しの人物像なんです。
リゼルに至っては妖精郷で虐げられていたので、ちょっとイラッとする場面もあったんですが、そこは幼馴染みで親友であるアマリージャとヒューイが喝を入れてくれてました。
妖精族の長の問題も綺麗に片付いていて、読後感のとても良いお話になってました。でも個人的にはちょっとはお仕置きしたかったかな。
今回は王の庶子である公爵と片羽の妖精のお話です。
片羽故に虐げられた受様が攻様の隣に居場所を見出すまで。
妖精族は「命の種子」から生じるため
妖精は種子が生じた際の記憶を有し
自分の起源を知る手がかりとしますが
受様は滲んだ森の風景と
見知らぬ誰かの泣き声の記憶しかない上に
片羽だった為に大人達に忌避され、
受様の友達は同じ時に生まれた
ダリアと初風の妖精だけでした。
妖精郷は人間の治める
グラスティル王国内の自治領です。
数百年前まで人間と妖精は良好な関係でしたが
グラスティル王が領土拡大の戦争を仕掛け
「妖精の木」と呼ばれた聖木が戦火を被り
生命活動を静止した事で交流は途絶えるのです。
ところが先般、
妖精郷を囲む森林で起こった火事を
王国の貴族が鎮火した事から妖精族の族長は
人間族との友好を再び結ぶことにします。
しかしながら族長は人間をよく思わず
本当は人間族との関係修復など望んでいないため
人間の王が望んだ両主族の婚姻に
受様を花嫁として差し出すと言い出すのです。
受様は拒否権すらなく
火事を鎮火したという公爵の花嫁にさせられるのです。
果たして花嫁となるしかない受様の未来とは!?
聖霊の花嫁を娶る事になる攻様と
族長に人間に嫁ぐ事を強要された受様の
ファンタジックな恋物語になります♪
受様は精霊郷から何を持ち出す事も許されず
ダリアの聖霊の仕立てた純白のローブとヴェールと
真心だけを胸に郷を出ます。
迎えられた大聖堂で受様を待ち受けていた花婿は
端正な顔立ちながらも眼光鋭く険のある風貌でしたが
受様が男陽性と知っても片羽と知っても動じることなく
受様との式を済ませたばかりか
裸足のままで大聖堂に踏み入れた受様を抱き上げ
「以後、私の伴侶を貶める発言は許さない」と言い放ち
大聖堂を後にするのですよ♪
この花婿こそが今回の攻様であり
受様はこの攻様の側で様々なことを学んでいきます。
そして攻様が抱える孤独を知り
攻様の心に寄り添いたいと思ったことで
精霊としての力を発現させていくのですが
その力に妖精族の族長が目を付け
妖精族の繁栄のために連れ戻そうと画策、
攻様が己の伴侶を再び取り戻すまで
とても楽しく読ませて頂きました♪
妖精の木の伏線がとても巧みで
再終幕までハラハラ&ドキドキし通しでした (^-^)v
普通とは違って生まれた受様と
庶民の母が愛した貴族の父との間に生まれた攻様の
出会いのエピソードも良かったです。
リゼルは、独りだけ不具合を持って生まれた妖精。
生まれつき片羽で 飛べないので、裸足で歩く
片羽で魔力を発現できない
・・ある日、無能なできそこないだから、人間の嫁になれ、と妖精の長に命じられる。
人間界と絆を結ぶために、厄介払いされたリゼル。
嫁ぐ日が来ても、衣装も嫁入り道具も、妖精の長は用意をしない・・酷い奴。
二人の幼馴染が白いロープを作って着せる。
夫は、王の庶子。色々な事情やしがらみを潜めている人。
リゼルは、偏見を持たず優しい人間の夫を持ち、愛を注がれて
妖精村で育つ間に、自身を呪縛していた「出来損ない」という囚われが解けて、
潜めていた真の力が発現していく。
夫から注がれる愛が循環する・・妖精の力で人々の記憶を読み、癒していく。
そして、リゼルは至宝の魔法を使えるようになる。
「「刷り込まれた価値観」は呪いになる」・・この一文が凄く胸に沁みた。
つまらない存在なんて、この世に無いと伝える妖精と人の異種婚譚。
イラストの画が、内容とミスマッチではないかと・・。
妖精とか好きな女性が喜びそうなメルヘンで綺麗なかんじです
お花とか蜜とかそんなかんじ
受けは妖精さんです、男の子というよりお姫様ってかんじかな
流行りの「不憫受けが溺愛してくれるスパダリに嫁いでいいこいいこされる」系のお話なので、そういうのが好きだったらおすすめ
攻めは紳士です、いきなり襲ったりしません(個人的に紳士な攻めは好き)
受けはお姫様ですね、女の子でも違和感ないかな?ってかんじです
御伽噺みたいなふわふわ~♡きらきら~♡愛され~♡真摯でやさしい王子様攻め~♡っていうのが好きな人向けです
翅で感じる設定は好きです
妖精キャラで良かったと思ったのはそこくらいかな…
街子先生だったので購入。読みやすいファンタジーでしたが、攻め受けとも何か刺さるものが無かったので中立にしました。攻め受けとも優しいのでBL初めて、な方などにも安心しておススメできるお話かと思います。本編210P超+あとがき。
生まれつき片方の羽がないため妖精たちから冷遇されているリゼル。過去のある事件から妖精族と人間の交流が途絶えていましたが、人間たちとの交流を復活させてもいいのではという声があがり、きっかけとして妖精族としては役立たずなリゼルを嫁として送り込むことにし・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
妖精族の長、アマリージャ、ヒューイ(受けの幼なじみ)、コーコラン(攻め宅執事)、国王(攻め父)、孤児院の関係者ぐらい。
++攻め受けについて
攻めは平民の母とお忍びお出かけ中の国王が知り合って出来た庶子。長らく国王と良い状態が築けていなかったけれど、今回お互い前に進めるようになったようで良い感じです。剣士として強いとか、政治的能力に長けているとかという記載はあまり感じず、庶子としてもたらされた資産を恵まれない方々のために使おうとする優しい方という印象。妖精族から単身やってきたリゼルのこともゆっくり迎え入れようと思いやっているようで、そっこー押し倒しとか、エロエロ大魔神とか変態とかではありません。
受けは妖精族で冷遇されていたのにグレることなく、優しい方。メンタル的に強いとかというより、しなやか控えめという印象です。無いと思われていた能力も人の心に寄り添う感じのものでしたしね。
攻め受けとも優しいという印象が強かった一冊でした。