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yohei no otoko ga megami to yobareru sekai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
完結の3巻。
本編+番外編(webで公開されていたもの中心に数本のSS)が170ページ分くらいあります。
本編では、1.2巻ではわからなかった謎や(女神について、内乱について、それぞれの役割についてなど)伏線を回収しまくり、ミステリーの解決編のような読み応えでした。
血みどろ展開も健在。本編では濡れ場は少ないですが、番外編でたくさんあります。
よくある転生モノとは一線を画す、なかなか切なく壮大なお話でした。
正しい未来のために、主人公雄一郎だけでなく、ノア、テメレア、ゴート、という主要人物がそれぞれどうしようもない喪失を余儀なくされます。
それを受け入れて乗り越えて、未来と家族を手に入れる物語でした。
めちゃめちゃ面白かった。
賛否あると思いますが、ゴート推しとして、番外編のゴートif、最高でした。
webで公開されているときは、完結してから読もうと温存しておいたので、収録していただき本当にありがたいです。
「売れ行きによっては続刊が出ないかも」的な噂があったので、ひやひやしておりましたが最後まで読めて良かったです。おまけにバツバツ張りまくっていた伏線も見事に回収されたのには、作者さまに拍手を送りたい。私は熱さがあって、文章が好みであればお話の矛盾はあまり気にしない質ですが、かなり大きく広げた風呂敷が見事に畳まれたのは読んでいて気持ちが良かったです。
私がこの巻に『神』を付けたのは、次世代が主人公の番外編がグッと来たからです。
心の中に空洞を持つ大人達や、家族の中で疎外感を感じてしまう子どもの話は、私の心の奥の方のあまり触って欲しくない処にグイグイ来ました。
こういうの、久しぶりです。
同じことを書いても、クル文章とそうじゃないのがあるんですよね。
やられました。
蛇足ですが、
リアル社会で戦争が激化している所為で、読むことに後ろめたさを感じた部分があります。月並みな言い方ではありますが『平和であること』は全てにおいて重要なのだなぁ、と感じました。
王道からだいぶ外れた設定ですが、すごく面白かったです。
受けの雄一郎が元傭兵、37歳のおっさん、しかもすごく強い。
なのにエロエロ。
完結の3巻は鈍器本で、後半は番外編集でした。
いやー、この世界でスピンオフ(長編)をよみたいー!
2巻まで拝読した身としては続きを読まずにいられませんでしたので、待望の完結巻でした。
これまでの、皆の過酷な過去や、これから起こる戦争の理由がはっきりし、明らかな変化が雄一郎に起きます。
雄一郎が元の世界に戻る辺りから先が気になりすぎて、ページを捲る手が止まりませんでした。
それぞれが過去の苦しみを受け止め、今の自分のあるべき姿を見つけます。
理由はわかっても戦争は避けられずたくさんの犠牲が出ますが、それもすべて必要なことだったと認め、受け入れる雄一郎は確かに女神でした。
ラストはまさに至高です。愛しかない…
とても面白かったです!!
でもやはりいろんな意味で、今まで拝読してきた中で私の中では一番の豪気作で、客観的に見ると好みは分かれると思います。
戦闘シーンが本格的で流血や残酷な描写も細かいこと、雄一郎(元傭兵、37歳)の妊娠、基本3P等(羅列して書くと結構なインパクトですが)、苦手な方はご注意ください。個人的には嫌な感じは一切ありませんでした。
番外編集には本編後のお話も収録されており、たっぷり楽しめるのですがなんと言ってもボーナストラック(?)の副官ゴートとのifルート、これがまた良かった!
みんな優しすぎじゃない?とも思うのですが、これくらいぶっ飛んでてもこの作品ならではなんじゃないかな?と楽しめました♥
女神とは程遠かったはずなのに、愛に満ち溢れまさしく女神となる雄一郎、ファンタジーはこれくらい盛大でもいいな!と思わせてくれる作品でした。
別の女神の話や子供達の更にその後等読んでみたいです。
最後に、雄一郎、閨事ではとにかく乱れます!
無事、完結です。1〜2巻にかけて傭兵だった雄一郎が異世界に飛ばされ、内乱状態だったジュエルドを治めつつも敵国ゴルダールに攻め込み、3巻で雄一郎に課せられた国に勝利をもたらすこと、国王の子供を生むことを果たすことができるのか?が見どころとなります。
電子で買ったので実際に本を手にとってはいないのですが、まぁ長い!読んでも読んでもまだ半分くらい。それもそのはず、後半1/3くらいは番外編集でした。なので長いとは言っても本編は1、2巻と同じくらいなので読みにくさや間延び感などは全く感じませんでしたのでご安心ください!
さてさて、内容なのですが、タイトルにも書きましたが山場がたくさんあってドキドキハラハラの連続なので是非ともネタバレ無しで読んでほしいなと思います。なので内容に関することはあまり言いたくないのですが、1〜2巻の伏線の回収の連続でした。それはもう鳥肌が立つほど。それはとても残酷で、でも慈愛にも満ちていて一言では言い表せないのが正直な感想です。
そして、番外編集ですが…。すごく好みがパッキリと分かれると思います。途中までは気になる中隊長CPの話があったりしてそうそう、こんなの読みたかった!って感じだったのですが…。間男(NTR)が大丈夫な方は楽しめると思います。私は地雷がないのですが、雄一郎が●ッチな感じがして本編とキャラが変わったのは気になったところです…。オールオッケー!な人はほんとに楽しめると思います。地雷のある方は自衛しながら読むことをオススメします。
この最終巻の評価をどうするか、ずっと迷っていました。
壮大な物語をハッピーエンドに纏め切ったこと、ノア・テメレア・雄一郎が互いに絆を強め夫婦であると共に家族に成ること、とても素敵で温かな物語でした。満足です。
その一方で、葵やエドアルドについて、どこか中途半端な気がしています。ノア+テメレア×雄一郎のBLとして読むのなら、どうでもいいのかもしれませんが……
私は異世界戦争ものとしての重厚さを求めてしまったのかもしれません。
それから、正直に言うと、ゴート×雄一郎の話にもモヤッとしてしまったんです。ゴートとの過ちがあった後、どちらも失いたくないと言う雄一郎に釈然としませんでした。それに、IF、つまり『もしかしたら、ゴートとセックスしていた未来があるかも』ということですよね……ということは、そうじゃない未来=ナナシくんが存在しない未来もあるということになります。なんというか、IFという免罪符で、ナナシくんの存在が曖昧になるのは……と。IFにせず、雄一郎には「お前らみんな愛してやる!」と胸を張って欲しかったのかもしれません。全て私の勝手な期待で神評価を付けることが出来ませんでした。ごめんなさい。
鍛え抜かれた強面の(しかも年上)受けが、長髪美形や年下王の攻めに喘ぎ乱れるところは、3冊通してどのシーンもとてもエロくて最高に楽しかったです。
全体としては満足できる作品でしたし、結局何度も読み返しているので作者様の書かれる世界観や萌えは好きなのだと思います。次作も叶うなら拝読させていただこうと思っています。