愛され王子の秘密の花嫁

aisare ouji no himitsu no hanayome

愛され王子の秘密の花嫁
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
2
得点
12
評価数
6
平均
2.5 / 5
神率
0%
著者
森本あき 

作家さんの新作発表
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イラスト
Ciel 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784866575292

あらすじ

君を誰にも渡したくない

特殊な容姿をもつヒノモト国の民でオメガのルルは、
天災で海に沈む国を逃げ出し、ローラン国に密航する。
路頭に迷っていたところを、この国の王子でアルファのメイソンに捕まってしまうルル。
投獄を覚悟するが、ヒノモト国の研究者でもあるメイソンはルルを城で保護すると言う。
優しい彼に心を開き始めた矢先、突然発情したルルは、
混乱しながらも甘く魅惑的な匂いを放ち彼を誘惑して…。

表題作愛され王子の秘密の花嫁

メイソン・ローラン・ウォールデン ローラン国王子 α 23歳
ルル ヒノモト国民 Ω 18歳

その他の収録作品

  • 後日談
  • あとがき

レビュー投稿数2

絡みはもっとスムーズがいいな

森本あき先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
溺愛 3
エロ 2
健気 1
な感じだと思います。

ローラン国の王子でアルファのメイソン×ヒノモト国のオメガのルルのカプで、オメガバース作品です。

ヒノモト国が天災で海に沈む。逃げ出す為、ローラン国に密航したルル。言葉が分からず、盗みをしながら何とか生き永らえていたルルだったが、ローラン国の王子、メイソンに捕まってしまい…。

ヒノモト国を研究していたメイソンにヒノモトのことや言葉を教えてほしいと保護される。ヒノモトのことが知りたかったり優しいメイソンの対応は分かるのですが、盗みをしたルルに損害を賠償しておいた、はちょっと優し過ぎでは?盗みをする時は背後をちゃんと見て、とかも言っちゃって…それはどうなのかなと思いました。

オッドアイの所為でバケモノと言われたりしていたルル。不憫な思いをして健気受けかなと思いきや意外と逞しくて強気で、ローラン国の言葉を覚えようとしたりする姿は頑張り屋ですが、健気受けっぽさはちょっと低めかなと思いました。あと、元気なのはいいけど、18歳にしては言動がちょっと子供っぽ過ぎるかな…。

それと何と言っても、絡みシーンにしては2人共喋り過ぎで、ちょっと情緒が無い気がして萌えなかったですね…。突然ルルが発情してしまって、アルファであるメイソンは離れようとするのですが、ルルが求めてしまう。そこまではいいが、ルルのフェロモンが薄れてきたからやっぱり止めよう、と四の五の言うメイソンやそれに対して噛み付いたり「うるさああああい!」と絶叫したり、2人の押し問答にちょっとウンザリしてしまいましたね。

メイソンの溺愛具合やルルの元気さ、2人の仲睦まじい感じが、作品全体の重さを和らげてくれているので、読んでみては如何ですか。

0

買って良かった

試し読みを見て、スパダリ攻め×不憫受けっぽいな~と思い購入。予想は当たり。良かった~。面白かった。

ちょっと分厚めで頁数も多いのですが会話文が多いのでするする読めます。小難しい設定、長ったらしい情景説明、よくわからない立ち位置の登場人物や役職のキャラが一切ないので、読んでる最中に、「ん?この人誰だっけ」とか「この話どういった世界観?」といった風に迷子になりません。

ただ、ここまで褒めて、持ち上げて落とすみたいな感じで申し訳ないのですが、ちょこちょこ違和感というか、それ違くねとか、イラっとするっていうか肩透かしをくらう…みたいなとこもありまして。

以下ネタバレ含む感想と、ちょっと嫌だな~と感じた事を書きます。



ヒノモト国が沈んでしまうので国外へ避難します。特権階級の人間は優遇され、そこそこ裕福な者はそれなりの待遇に、お金のない人達は消息不明になる。どうやら奴隷として身売りされ酷い扱いをされるらしい。というのもこのヒノモト国は特殊で、鎖国している為に他国と交流がなく独自の文化があります。また黒髪・黒目が特徴なのですが、それはヒノモト以外存在しないため貴重とされています。

貧しく身寄りのないルル(受)はお金持ちの船に潜り込み、見つからない内に下船しようと、途中給油で立ち寄った国に降り立ちます。この国でメイソン(攻)と出逢うのですがここまでくるのに大変な苦労があります。

まず鎖国していた為外国語の習得機会がありません。またルルは密航し不法滞在している犯罪者であるという自責の念を抱え、ヒノモト国民とバレたら売られるのではないかと恐怖に苛まれるのです。

働いて生計を立てる、どんな仕事でもやる、今までそうやって生きてきたしと前向きな気持ちでいたルルでしたが自分の目論見の浅さに落ち込みます。

言葉がわからず職に就けません。お金がないため衣食住に不自由します。仕方なく食べ物を盗み空腹をしのぎます。

見知らぬ国で誰とも意思疎通ができない孤独、捕まったらどうなるのか分からない恐怖、いつまでこのままなのか、一生こんな生活なのかという不安…。

ルルの悲しい生い立ち、辛い境遇が涙なしでは読めません。あ~早く幸せになって欲しい!
あらすじにある、特殊な容姿というのはオッドアイの事なのですが、その為ヒノモト国ではバケモノと罵られ虐めれてきました。

さっくりキャラ紹介

ルル・・・18歳。努力家。健気。素直。前向き。辛抱強い。

メイソン・・・23歳。ローラン国の王子。ヒノモト国の研究者。おおらか、気さく。


ヒルダ・・・美容師。陽キャ。いい人ポジ。黒髪に憧れて染めたら失敗する、というエピソードがあるのですが、これってあの有名文学作品の赤毛の子の話と同じじゃーんとにやっとしました。

アイリーン・・・メイソンのおば。悪役ポジ。


その他の登場人物は名前のあるキャラは出てきません。メイド、医師、お城の人達・・・みたいな感じですね。


メイソンは身長について特に言及されてませんが、ルルがちっこくて細いのでしてる最中くるくる体勢が代わってて、体格差ありが好きな人にはおすすめです。

えっちシーンは特に多くもなく、そんなにエロくもないです。

さて、嫌だなと思ったとこですが、細かいとこは置いといて3点にしぼると

会話が多いこととルルを囮にしたこととメイソンの人間性です。

前述した様に会話が多いので読み易いのが利点ですが、ただ何もかもすぐあっさり話し合いで解決しちゃうので思い込み、誤解、すれ違いの拗らせ展開が全くなく、切ない・キュンと感じるとこがあんまりありませんでした。


ルルを囮にしたことも、他にもっといいやり様があったんじゃなかろうかと。事前に警告するとか、見張り付いてるから安心していいよって教えとくとか。

これも囮にしてごめんねってあっさり話し合いで解決しちゃうし。もっと色々拗れて欲しかったな。

何でも話し合いで解決、自分の意見を言わない、人の話を聞かない、そういう話大っ嫌い。拗らせ展開とかいらないし、という人にとっては良作かも。

「働きたい?いいよ」「髪を染めたい?いいよ」とメイソンはルルの自主性を重んじる人なんですが、うーん何かこの人モヤっとするんだよなあと思って。何でだろう、凄くいい人なのに。欠点らしい欠点もないし、と…。そっか欠点がないから物足りなさがあるんだと思いました。

よくBLの攻めキャラって執着心が強い、嫉妬深い、強引、ストーカーチックとヤンデレ要素がありますが、それが一切ないんですよね。攻め視点とかあって実は内心グチグチしてた~とかだったら良かったな。

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