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okubyou na koi wo ai de mitasite
一応、萌2です。
悠は年の離れた壮志と、亡き祖父母との縁で同居中&密かに片想い中。
作家兼脚本家の壮志の身の回りの世話をしつつ、大学に通っています。
母親から「恋は終わるもの」との認識を無意識に植えつけられ、恋愛に関しては全然前向きに捉えていません。
だから、壮志に気持ちは伝えない。
身体を触れ合わせる関係であったとしても。
と、これだけだと切ないなーと思うのですが、壮志視点が早々にあって、両片想いなことがわかるんですよ。
そこからはもう、こちらとしては長い焦れ焦れ状態が続きます。ふう。
悠が…うーん悪い子じゃないし、嫌な子でもないのですが、なんだかキャラとしては薄っぺらい。
母親の影響で、といいつつ、関係性は良好で。
周りの大人たちもみんな悠を大切に扱い、攻めの壮志にいたっては、でろでろに甘やかして守っています。
ただの甘えたちゃんになってしまわないのは、就職後の教育係として、えげつないほどのパワハラ野郎が現れたから、なのですが。
ただ、そのパワハラについても周りの大人が奔走し、悠は温かい巣の中に籠もっていたら全ていい感じに解決してたーって感じでしたね。
その騒動のあともホワホワ〜とモデルに転身したりして、「ん?」ですよ。
あまり背中を押してあげたくなる背景、描写が無かったような。
でもでも、このパワハラ野郎は、本当にクソ!最低最悪!
なので、できればもっと壊滅的な、…それこそ人生終わり、のような報復を受けてから退場してほしかったです。
お互いうじうじしていた割に、くっつく時は結構サラッとだったな、とか細かい部分で気になる部分はありますが、この作品の何がイイって壮志の溺愛と執着ですね。
長年の想いへの敬意と若干のショタ疑惑にニマニマしてしまうので、評価は悩みましたが少し甘めです。
トラウマ持ちの臆病な受け。
彼の初恋であり、長い片思いが実るまでのお話になります。
元々作者さんのファンな事と、あらすじがどストライクな為購入しました。
や、年上の男性への切ない片思い大好きー!と。
で、こちら、しつこいですが設定がとにかくツボなんですよ。
えーと、訳あって赤の他人である攻めと同居してる主人公。
身内を亡くしと辛い時期を寄り添ってくれて、ただただ甘やかしてくれる彼に恋心を抱いている。
しかし、恋に奔放な母親がトラウマとなり、恋愛に対して強い拒否感を持ってしまう・・・。
このですね、揺れ動く主人公の心情と言うのは萌えるんですよ。
次々に新しい恋人を持ち、「恋はいつか終わるものだから」と自身に語る母親。
主人公である悠にとって、恋人とはいつか必ず失ってしまうものなんですね。
なら今の家族のまま、側に居続けたいー。
こう、攻めへの恋心と自分の中の「無くす事への恐怖心」との間で、切なく揺れ動く主人公の心情描写と言うのが素晴らしいんですよ。
や、そうじゃなくとも、優しくて甘い年上の男性への片思いってだけで滾って仕方ないですし。
またそれが受けにとって初恋で、幼い頃からの大好きがやがて恋へ・・・だってのが最高なんですよ。
はぁ、切ないけど萌える~!と。
と、まぁそんな感じで、主人公の心の揺れなんかは大変好みなのです。
好みなんですけど、なんか微妙にしっくりこないと言うか、違和感を覚える部分なんかもあって。
えーとですね、実はこちら、攻めと受けの両視点で進むのです。
その為、最初から荘志(攻め)が悠に対して強い執着心を持っている事。
そして悠が恋に対してとても臆病な事を知っている為、逃げられないように囲い込もうとしてるのが分かります。
いや、う~ん・・・。
個人的に執着攻めと言うのは大好きなんですよ。
ただ荘志ですが、悠が恋に対してトラウマを持ってる事に気付きながら、じゃあ身体から落として離れられないようにしようってなんか違うよなぁと。
えーとですね、酔っ払った悠が「好き」と告げてキスをせがんだ事をキッカケに、二人は身体の関係だけ持ってる状態なんですよ。
ただこれ、優しくて甘やかしてくれて身体の関係も持ってる。
でも恋人では無いと、受けをすごく中途半端な状態に置いてるように見える。
で、自身の事を「ズルい大人でごめんね」とかやってるワケですが、ズルいと言うかただの臆病者じゃね?と。
なんか上手く言えないんですけど、こんな繊細な受けだからこそ、もっと慎重に寄り添ってやって欲しかったと言うか。
いやだって、身体の関係だけはあるそのせいで、受けはより混乱してるし、なんならちょっと傷ついてるじゃん。
受けのトラウマのせいで安易に恋心を告げられないってのは分かるんですけど、なんか違うよなぁ?と。
これ、攻め視点が無いほうが良かったんじゃね?と。
そしたら主人公の切ない心情に存分に酔えたのにと。
あと、あれもこれもと申し訳ないんですけど、若干オチが拍子抜けと言うか。
えーと、悠が就職してパワハラ指導員がついた事で、二人の関係に変化が訪れるんですね。
このパワハラ先輩が本当にクソでして、ヤツが成敗されるのは気持ちいい。
ただ、攻めや周りの保護者的存在が全て片付けちゃって、主人公は事後報告を受けるだけなんですよね。
ここは、受けに直接やり返させて欲しかった。
例え言い返すだけでも。方を付けるのは周囲がやれば良いから。
や、このクソ社員ですけど、あとから登場してなんかやらかしてくれるんだろうと期待してたんですよ。
期待と言うのもおかしいけど。
でもそれも無し。アッサリ退場。
なんか、なんか拍子抜けなんですよ。
ついでに、これだけ拗らせてたわりには、最後はこれまたアッサリくっつきすぎと言うか。
母親の言葉でトラウマを払拭とまでは行かなくても、一歩踏み出す勇気が持てたー、と持ってきたかったんだろうとは思う。
思うけど、それもまた微妙に弱いと言うか。
や、私の読解力に問題がある気もするんですけど。
と、そんな感じで、ちゃんと面白いけど微妙に腑に落ちない部分もあってと、評価が難しいんですよね。
とりあえず、好きなお話ではあるので「萌」で。
杉原先生の「敏腕社長は箱庭うさぎを溺愛したい」が自分には凄く合わなくて…、今回はファンタジー要素が無いので大丈夫かなと思ったのですがやはり合いませんでした。
攻め受けの両視点で語られているので、早々に両片思いだということが判明してます。
でもちょっとした出来事ですれ違ったり、攻の壮志が悠を大事にし過ぎるが故に盛大なすれ違いが起きてしまいます。
更に悠が生い立ち故か自己肯定感が低く、更に問題を複雑化させていました。
普段ならそこに萌えるんですが、途中で飽き飽きして来てしまってました。程度も大事だと思います。
1番盛り上がったのは、悠の就職先の底意地の悪い指導役の先輩の悪行だったと思います。恋愛面については何だかなぁって感じでした。
中盤までは何を読まされているのだろうと疑問に思い、後半に盛り返してもそれは恋愛面では無くて、自分が求める執着歳上攻の溺愛とは程遠いお話でした。
悠の危機に壮志が後手後手だったのが全てを台無しにしていたと思いました。
悠の母親が女優だとか、壮志と悠の幼馴染みがモデル事務所の社長だとか、そんな盛りだくさんの設定はいらなかったかなと思ってしまいました。
これからは杉原先生の作品は避けたいと思ってしまいました。ファンの方ごめんなさい。
クミコ先生挿絵だったので購入。攻め受けともキャラにそんなに入れ込まなかったので中立寄り萌にしました。本編230Pほど+後日談40Pほど+あとがき。モデルさんとか小説家さんとかが出てくるので、業界ものが好きな人なら嬉しいかも。
祖父母と幼いころから住んでいた日本家屋で、小説などを書いている壮志と暮らしている悠(ゆう)。祖母を亡くしメンタル的に落ち込んでいたころから、体の関係を持つようになり、もともと大好きだったのだけど、そんな関係を終わらせて就職と同時に独り立ちしなきゃなと考えていて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
受け母(有名女優)、正太郎(攻め受けの飼い猫)、水原(受け幼馴染、モデル事務所経営)、伊上(受け教育係、くそ)、その他スタイリストさんだの、カメラマンだの、受けの会社関係者だの。受けを着飾らせて遊ぶところは楽しそうだった!
++攻め受けについて
受けは母親からの「恋はいつか終わるものだから・・」という言葉が刷り込まれちゃっていて、攻めのことは大好きなんだけど自分から関係を深めるなんてことを全く考えられない方。好きなのに逃げる一方なんです。美人さんなのにねええ・・・他の誰かにとられちゃうかもって考えて「それは嫌だ」なんて思考にはいかないんです。個人的にはそこが物足りなかったでした。
攻めは受けのことが大好きなんだけど、臆病さんなのを重々承知していて、どうやって攻め落とすかと考えた挙句、「まず体に教えるべ」という発想に至った方(笑)。なんでそうなる?と思うんですけど、そういうもんなんですかね?!ビジュアルばっちしで受けをがっちり守ってあげられるタイプなので、囲い込んで家から出さないようにしよう!という発想になってくれた方が好みだったかも。
うっかり外に出しちゃったら受けがちょっと傷ついてしまって可哀想だったのを、なんとか助け出して二人で前に進むってな感じのお話です。受けをいたぶるくず男がむちゃんこ腹立たしいし、モデルにもなれるぐらい美人さんなら最初っからそっち行っとけよという気もあって、いろいろ引っかかってしまったので、今一つ盛り上がれなかったお話でした。執着しまくり攻めは好きな感じだったんだけどなあ。