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ossan no isekai ha naze ka hard mode
小説投稿サイト掲載作品の書籍化になります。
で、突然ですが、私の個人的ツボに執着攻め×男前受けってのがありまして。
えーと、受けのみに強く拘る攻めと、そんな攻めに対して「コイツは俺が居ないと駄目だなぁ」的に大きな包容力を見せる受けと言うのに異様に滾っちゃうんですよ。
またこの場合、受けはオッサンが良いのです。
や、一度相手を懐に入れたら、見捨てる事が出来ないみたいな。
こう、人生経験をある程度積んできて、人間としての深みがある。
だから、攻めを受け止められるみたいな!
ふう。何でオッサンの「しょうもないヤツだなぁ」ってこんなに萌えちゃうのよ!と。
で、こちら、そんな私の性癖ど真ん中の作品でして。
もう、受けがめちゃくちゃ格好いいんですよー!
攻めを庇って一度死に、生まれ変わって再会しても幸せにすべく奮闘しと、すごく情が深いんですよね。
はぁ、オッサン受け好きすぎーーー!と。
や、生まれ変わってからは中身がオッサンなだけで、若者なんだけど。
わりと文章がですね、主人公の語り口調になりますがライトなんですよね。
このへんだけは苦手な方、ご注意下さい。
で、内容です。
突然異世界へと転移し、奴隷とされてしまったタカユキ。
同じ奴隷で哀れな境遇の少年・シルトを気にかけ、彼もタカユキに心を許すものの、暴動時に庇った事で命を落とすんですね。
やがて孤児の少年・タカとして、こちらの世界で記憶を持ったまま転生を果たしたタカユキ。
人々から恐れられる冷酷な王の夜伽係として売られますが、なんとその王は成長したあのシルトでー・・・と言うものです。
と、こちら、このあらすじでお分かりいただけると思うんですけど、タイトル通り主人公の異世界生活はかなりハードなんですよね。
そもそもこちらの世界ですが、いかに角が多く立派かでその人間の価値が決まっちゃうのです。
そんな中、異世界人故に角が無く、更に生まれ変わっても角無しだったタカユキ。
や、繰り返しになるんですけど、タカユキってかなり男前なんですよ。
そんな悲惨な境遇でありながらも、わりと前向きに飄々として毎日を生きるみたいな。
対して、そんなタカユキとは真逆に、この世の苦悩を一身に背負ったかのような攻め・シルト。
彼はですね、高貴な生まれでありながら、角無しだったばかりにそれを恥じた実の母親から奴隷に落とされる。
そこで、変わってるけどあたたかいオッサン・タカユキと出会った事で初めて人に心を開いたものの、自分のせいで彼を死なせてしまい、絶望する。
皮肉な事に、その際のショックで角が生えと本来の力に目覚めたんですね。
ここから、かつて無い「四本角持ち」の王として君臨するも、強大すぎる力に自身を蝕まれる・・・。
そう、かなりの不幸男なんですよね。
人間嫌いで厭世的になっても仕方ないみたいな。
これね、そんな感じで奇跡的な偶然により再会した二人ですが、攻めは完全に人間不信となり孤独で不幸な人生を送っている。
そこで、何とか彼を幸せにしてやりたいと、オッサンが奮闘する・・・。
その奮闘ぶりだったり、夜伽役の少年・タカがタカユキの生まれ変わりだと気付かずに心を閉ざしているシルト。
それがどうやって心を開き、いつタカの秘密に気づくのかー?
ズバリ、そのジレジレな過程。
そう、このあたりが見処であり、萌え処にもなるんじゃないかと思うんですよ。
で、それが、ワクワクと高揚させてくれたり、切ないのに萌えさせてくれたり、なんか痛快だったりと、もう最高なんですよ!
二人のスレ違いに焦れ、周囲が敵だらけの状況で逞しく(図太く)目的に向かって邁進する主人公に小気味良い心地になり、タカが生まれ変わりだと分かってないのに、彼に執着を見せ始めるシルトにニヤニヤし・・・てな感じで。
くっ、めちゃくちゃ面白いじゃないかよ!と。
あとこちら、思わずホロリと来るシーンもあってと、心に響く作品なのも素敵で。
や、タカユキですが、本当に情が深くて。
彼がシルトを庇って亡くなるシーンと言うのは結構凄絶なんですよね。
でもその際の姿に、強く胸を打たれる。
泣けましたもん、
また、二人の気持ちが通じ合うシーンにも、めちゃくちゃ感動しちゃって。
シルト、本当に良かったねえ。
愛する人を取り戻せて。と。
ところでこちら、ムーンさんの方でも既読だったりします。
こう、紆余曲折を経てとなかなか複雑な事情のある作品でして。
それがこうして無事刊行となり、一時は二度と読めないかもとショックを受けただけに、とても嬉しいです。
作者さんの前向きな姿勢にも、感銘を受けました。
ハードモードでしたね。でも後書きにもあるように、タカユキが前向きで明るくて太陽のような人なので、辛さ苦しさ切なさも読み切ることができました。
俺の可愛いシルト!いくつになっても変わりませんね。
異世界トリップからの一度死んでからのその世界で転生。時間差無し?
タカユキが弟のように愛していたシルトはタカユキが世界そのもので。タカユキの死で世界は終わってしまって…。
そして孤児として転生したタカユキ。ずっとシルトの現在を知らないで…。
長いお話だったのですが一気読みでした。
転生してからは中身はオッサンなのに〜。
シルトと再会できて色々あってやっと正体を明かせて。シルトが現世では年上で体格差もあるのですが、タカユキに甘えたり拗ねたりするのが可愛かったです!
俺の可愛いシルト、仕方ないなあみたいな。
さすが俺のシルトとか。
色々盛りだくさんで最初は奴隷の酷さ、角の数での差別や階級社会、そっくりさんの登場、最低なシルトの母などなど、どんどん場面が進んでいき夢中になります。
もうあの牢屋にシルトがやって来た時点で二人は始まっていたのですね。
とっても読みやすく面白くハラハラで大満足です。ある意味オッサン受けだけど、良いオッサン受けです。
今回は後天的に角を得た王と
異世界トリップ&転生した日本人のお話です。
界渡りして転生した受様が
受様の死で変わった攻様に幸せをもたらす本編と
本編を別キャラ視点で描いた後日談等番外編を収録。
受様は激務な職場で働く35才の会社員です。
今日も残業でコンビニ飯と帰る道で
「世界が一変するような事ねえかなぁ」と呟いていたら
ふいに何かにつまずいて転んでしまいます。
身体を越した受様が見たものは2つの月浮かぶ空と
見しらぬ建物に囲まれた薄暗い路地で
受様は何が何やら判らないままに
鬼のような角を生やした大男に捕まってしまいます。
受様が界渡りした世界はほとんどの人間に角が有り
本数が多いほど偉く、角ナシは底辺のモノとされ
角のない受様は人扱いもされない奴隷として
生きることになるのです。
受様の奴隷生活が5年目を迎えたある日
白銀の髪の美少年が受様の監獄に放り込まれます。
この少年こそが今回の攻様です♪
受様は幼気な美少年を放っておけず何かと気にかけ
身をもって庇った事から次第に受様に懐かれますが
受様は攻様を庇って死んでしまうのです!!
えぇぇぇぇ!? これからどうなるの!? (ӦvӦ。)
と思っていたら受様の魂が転生してからが
メインデッシュでした♡
記憶を取り戻した受様は
角ナシの孤児だった自分を保護してくれた女性の
治療費を稼ぐため、奴隷だった前世の記憶をいかして
自分を高値で売る決意をします。
受様は望み通り高値で王城に売られます。
王の夜伽役を命じられた受様が対面した人は
4つ角を生やした攻様で!?
果たして変わってしまった攻様と転生した受様の未来とは!?
WEB小説サイト「アルファポリス」にて連載された
Web小説を加筆修正しての書籍化で、
激務続きの中年会社員だった受様と
王の庶子ながら角なしで生まれた攻様との
ラブコメディになります♪
異世界転生モノは好物だし
あらすじがちょっと変わった設定だったので
面白そうだなと手にした1冊です。
基本的にチート能力があったり
前世の知識を活かして生きていく感じなのですが
受様が飛ばされた異世界はタイトルそのまま
かなりハードです。
角の有無が全てな世界に飛んだ受様は
即捕まって奴隷として働かされるし
死んで転生したら孤児で
今度は養母のためにと身売りして
自ら奴隷となるのです。
そしてそこで成長した攻様と再会して
本編の主筋となるのですが
攻様は今回も角ナシなので
攻様の事情を深く知ることはできません。
攻様がかつての受様に似た夜伽係を求めているので
攻様の恋情は明らかですが
攻様が求めているのは失ってしまった"受様"であり
目の前の受様がその人だとは気づけないのです。
受様は受様に幸せな笑顔を取り戻したいと
奮闘することになるのですが
受様と同じく角ナシながら中庭を任されている青年の計謀
幼い受様を捨てながら王になった受様にすり寄る実母の魂胆
実母が受様に贈ってきたかつての攻様に似た青年の企み
最強の王として君臨する攻様を巡る
人々の思惑が絡み合い受様を翻弄しますが、
受様がかなり打たれ強くて負けないのが面白く
攻様が受様の手を取るまでハラハラ&ワクワク、
とても楽しく読ませて頂きました (^o^)/
受様がおっさん思考で行動し続けるのが
ギャップに弱い私にはとても萌えました。
後日談での裏設定解説がもう少し本編でも見えたら
より良かったと思います。
400ページ越えの結構なボリューム感でしたが、次から次へと待ち受ける波乱の展開にハラハラしながら飽きる事なく一気に読めました!
確かに主人公、超ハードモード!!
シリアスで暗そうな展開ですが、面白おかしく語られる一人称視点で重くならずに楽しめました。
主人公のタカ(タカユキ)が楽観的な飄々としたキャラクターなので、困難を迎えても軽く受け入れて前向きに立ち向かう姿が良いですね!
そして、ごく自然と周りを惹き込んでいく様子が見ていて心地いい〜!
角の本数で価値が決まる、超シビアな差別社会。
その為か、この世界の人々は皆どこか諦め気味で、差別する事にもされる事にも慣れており、少し影がある印象に。
そんな中、角無しでも能天気で飄々としたタカユキの存在はこの世界の人々にとっては眩しくて、自然と惹かれるんだろうな…と感じました。
タカユキを失った事で心を閉ざした皇帝・シルトが、タカとの交流を経て少しずつ感情を取り戻していく変化にキュンとします!
数多の波乱の末、無事に想いが通じ合った後は甘えん坊炸裂でタカユキに嫉妬&執着&甘えまくる様子が可愛く、そんなシルトを「俺の天使」と可愛がる、見た目少年なタカユキの凸凹感にも萌えました♡
テンポの良いストーリーと魅力的なキャラクターで全体的に満足度高めですが、タカ=タカユキと知らずにタカへ惹かれていくシルトの葛藤など、シルト視点での心理描写をもう少し見たかったな…と言うのが正直なところ。
見た目は17・18歳の少年で中身はアラフォーのオッサンと言う、タカのギャップが好きなので是非ともコミカライズで読みたいですね。
漫画の方が見た目と中身のギャップが際立って、この作品の魅力が増すはず!
きょう先生だったのでマストバイ。ネット由来の小説で、登場人物増えるとか細かなエピソード重ねていくという印象はなくて良かったんですけど、めっちゃシンクロした盛り上がりがなかったので萌にしました(おっさん風味は良かったんです)。転生ものがお好きな方でしたら嬉しいのでは。本編330P、結構長い番外編2編合わせて140Pほど。
こきつかわれてクタクタリーマン35歳のタカユキ。コンビニ帰りにすっころんだと思ったら異世界、しかも角がないため奴隷扱い。召喚されたわけでもなく単にひょこっと来てしまった身としては、角の本数でカーストが決まる世界って厳しい。なんとか奴隷として重労働に耐えてきましたがある日部屋にきらきら白銀の髪をもつちびっこが放りこまれてきて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
フランシア(侍従長、♀怖いwww)、セフィル(攻めの母、えげつない)、マンバ、ソラノ(奴隷の看守)、ラント(城内で良くしてくれる人、角なし)、ユキト(タカユキ似)等。フランシアが最初かっとんでて好き。
++攻め受けについて
攻めはめっちゃ受け(おっさんタカユキ、故人)に囚われていて、ああ大変。4本角もちなので、パワー満点、いうなればスーパー悟空?ちょっとでも感情乱れたら周りが怖さで押しつぶされちゃう感じの方。きらきらイケメンなんだけど、お仕事とか王様能力的にスーパーいけてる感じなところはあまり感じなかったので、惚れる~という要素はあまり思い当たらず。
受けが異色、中身は異世界飛ばされたおっさんなんだけど転生したびちびち黒髪さん。設定もりもり。中身が俯瞰的に物事を伝えてくれる感じで面白かったですが、どこか恋話に萌えるとか惚れるかというと?。人情味あふれる、優しいおっさんで人間性は好きなんですけど。
攻め受けともキャラにむちゃ萌えるということがなく、お話は番外編のソラノのところが割合好きだったんですけど萌え面ではちょっと物足りなかったお話でした。銀髪大好きなんだけどなあ。
面白かったです。
とても小説投稿サイトからの作品らしいというか…、文章に慣れるまでちょっとだけ時間が掛かりました。
特に慣れなかったのが「オッサン」口調ですかね。「オッサン」ってそんな話し方する?って疑問に思ってしまったので…。普通に話しても良いんじゃないの?って引っかから無ければとても面白いと思いました。
個人的には「タカユキ」に似たユキト登場辺りが面白かったと思いました。
シルトの実母セフィルの執念とか、タカのお人好し度も相まってハラハラしどうしでした。
他はそれなりだったかな?…
お気に入りキャラは王城の侍女長であるフランシアでした。彼女の存在が要所要所で効いていたと思いました。
それとシルトが生い立ち故か、角の本数に限らずにその人物の才覚を見て重用してる点が良かったです。
「後日談」での思わぬ人物との出会いとシルトの危機、それから「二人で決める難易度選択」での幸せそうな2人とか良かったので最後まで読んで欲しいと思いました。
小説投稿サイトの作品にしては、構成がスッキリしていて読み易かったです。