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miko de shoukan sareta kedo tonari no hito ga highspec sugi te oyobi de nakatta
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
初読みの作家さま。
もしかしたら今作品がデビュー作でしょうか?あとがきでウェブで掲載されていた作品だったと書かれていらっしゃいましたが、いい意味で、ああ、いかにもそういう感じ!と思ってしまうストーリーでした。兼守さんの描かれた表紙とあらすじを拝見して手に取りましたが、意外なほどコミカルで、でもきちんと練り込まれたお話でした。
主人公は彰。
地方公務員で、地味というかごく平凡な生活を送っていた彼は、ある日突然、異世界にトリップしてしまう。「神子」を召喚していたアーガイル帝国に、隣にいた青年と共に召喚されてしまったのだった。だが、神子は、その青年・要(カナメ)。彰(アキラ)は巻き添えを喰う形での異世界トリップだった。
だがしかし、アキラはメキメキと、けれどこっそりと魔力を上げていった。その魔力を使い、アキラは用なしの自分の殺害を企てていることを知ってしまう。この機を逃さずアキラはアーガイルから逃亡。キラと名乗り冒険者として生きることにしたが―。
バックボーンとしてはシリアスにも振り切れる内容ですが、意外なほどコミカル。アキラという青年が飄々としているからでして。彼は淡々と自分がまきこまれた世界を受け入れる。けれど諦めることもない。ガッツで何とか乗り越えていく。
アキラが召喚された世界はいくつもの国で成り立っているけれど、共通しているのは人を脅かす瘴気が淀んでいること。そして、魔物がいること。アキラは彼の能力を使い冒険者として生計を立てることにするが、目立たないように、ひっそりと、平穏に生きていきたいと願っている。
が、チート級の能力を持つがゆえに、彼はトラブルに巻き込まれていく。
BL、という要素はかなり薄い作品です。
BLに区分されている以上もちろんアキラに恋心を寄せる人物は登場してはきますが、好き、とか恋愛、という部分はあまり描かれていないためかBLとしての萌えという部分はあまりありません。さらに言うと濡れ場が朝チュンです(朝チュン、ってもしかして死語?ですかね?)
が、その薄いBL展開を補うのがストーリーの面白さ。
途中、視点が切り替わります。しかもモブ視点になります。ちょっと斬新です。が、それ故に、でしょうか、彼らの内面が多角的に読み取れるので理解しやすいというメリットもありました。
アキラのお相手はダイナス国の国王の兄であるジル。
王族ということでお世継ぎ争いに巻き込まれる…、かと思いきやほのぼの。
アキラと一緒に召喚されたカナメとの対決がある…、ように見えて、え、そんな展開?という流れ。
アキラに想いを寄せるもう一人のイケメン、アルの存在がジルとの三角関係になり…、そうでならない。
シリアス、になりそうでならないこの展開が非常に面白かった。
異世界トリップものって割と多いバックボーンですが、それらと一線を画す、斬新な展開だったように思います。
兼守さんの挿絵は相変わらず麗しく、この二人のエロエロな濡れ場が見たかった…!と思わなくもないのですが、終始ホンワカ、アキラの優しさに心が洗われ、そしてジルのスパダリさに萌えが滾るというほのぼのハートフルな異世界トリップものでした。
予想外の展開とキャラクターが面白かった。
巻き込まれ召喚された受けが主人公。
能力も低くて持て余されて邪魔者扱いされてたけれど実は大器晩成型のチートキャラだった話。
王宮から逃げて最初に親しくなるのが攻めじゃないのにびっくり!でもこういう話とても好き。当て馬くんは健気だったし受けも満更でもなさそうで、二人が幸せになる未来もあっただろうに…受けや攻めが言ってた苦しげな「…アルは馬鹿だ」ってセリフが胸に刺さる。本当にね…。そして傷心中も主人公一行の旅は続いて攻めとも一緒の時間が増えて新たな恋が始まる。ここの二人の恋が深まるエピソードがもっと欲しかったな〜。
攻めは年上の凄腕冒険者。アプローチも大人な感じで、自分が攻めを恋愛的に好きなのか、同性ともちゃんと恋愛できるのか確証がもてない受けを待っていてくれる。付き合い始めても、ゆっくりペースでと受けが頼んだのを守ってくれる。ガツガツしてない感じがいいね。
あと一緒に召喚されて神子に選ばれた方の子が最後まで強かで逞しい子だったのも好き。コノヤローとは思ったけど憎めないキャラ。ちゃっかりしてて世渡り上手で薄情で主人公のことは特に手助けしてくれなかったけど害そうともしなかったし。彼が酷い目に合わなくて良かった。
物語として面白かったです。
色々エピソードが突然起きてあっさり終わって、何かを詳しく延々と描写することもなく、ものすごく辛いこともドキドキやキュンもなくさら〜っと読めます。ですが物語としては盛りだくさんで読み応えがありました。
一緒に召喚されちゃった、じゃない方のお話はありますが、じゃない方だと思われて実は自分だったお話は初めてです。
この一緒に召喚された男の子が要領が良くてずるいんですよね〜。嫌いにはなれないけど、自分ファーストを極めてます。なんなら皇太子可哀想。
じつは神子は自分だった彰は売られたり殺されそうになったり、自力で魔術を覚えたり苦労してなんとか生き延びて。誰も信じず誰にも明かさず孤独な青年。
やっと身元を話せる信用できる男、ジルと出会い一緒に過ごすうちに、付き合って欲しいと言われ…。
これってBLですよね?冒険物としてとても読み応えがあるのですが、BL面は微糖未満かな?最後の短編にこの世界でやっとお互いが自分の帰る場所である二人が幸せをかみしめて、良かったかな。
今回はダイナス王兄であるS級冒険者と
アーガイルが召喚した公務員のお話です。
神子召喚されながら認められなかった受様が
異世界に居場所を見出すまでの本篇と番外編3話を収録。
受様は平凡な地方公務員ですが、
配属先はいつも忙しい部署で28才にして
日々お疲れモードです。
そんな受様が久しぶりに早めに帰宅できた日、
突然歩いていた足場が沈み、隣にいた青年とともに
そのまま地面に吸い込まれてしまいます!!
次に気づいたのは天井の高い建物の中で
受様達は聖アーガイル帝国の召喚の儀で
神子として招かれたと知る事となります。
神子とは浄化や癒し魔法の使い手で
帝国では代々瘴気の脅威を取り除くために
異世界から神子召喚していたのです。
受様は黒髪黒目が特徴とされる神子の容姿ですが
共に召喚された青年は華やかな容姿の茶髪ながらも
早くも救世主としての役目に積極的です。
しかも魔力計測では受様は赤子並みの低さ、
茶髪青年は宮廷魔術師なみの高さで
神子指導は茶髪青年のみに対象とされるのです。
それでも受様は世話係について青年や書籍から
世界の知識を得、我流で魔法を身に着けていきます。
茶髪青年が神子として認定されれば
受様は邪魔者として消される運命でしたが
その頃には魔導士並みに増えていた魔力で
暗殺計画を逆利用して帝国から逃亡を果たすのです。
それから1年半後、
受様はアーガルから西にあるダイナス皇国で
ギルドに魔術師として登録して暮らしていました。
受様は神子バレしないよう単独活動していますが
魔物に襲われているところを助けたA級冒険者に惚れられ、
その関係でS級冒険者とも繋がりができてしまいます。
このS級冒険者が今回の攻様となります♪
攻様はS級冒険者としてどこでも注目の的で
目立ちたくない受様としては
あまり関わりたくない人物でしたが
受様の治癒能力の高さを知ったA級冒険者が
ダイナスの宰相の依頼で受様を拉致した際には
思わぬ助け手となってくれるのです。
受様を救ってくれた攻様とは何者なのか!?
神子だとバレテしまった受様の未来とは!?
WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」に
連載された小説に加筆修正しての書籍化で、
S級冒険者の攻様と神子として召喚された受様の
異世界トリップファンタジーになります♪
異世界トリップで取り違いモノという
あらすじがたいへん面白そうで手にした1冊です。
あらすじにもある通り
攻様はダイナスの王兄殿下でもあるので
その後の攻様は様々な力で受様を守っていきます。
受様が強引に界渡りされられた世界で
懸命に生きようと頑張って見方をつくっていき
次々と危機に見舞われては乗り越え
解決した事件が次の危機の呼び水になる展開は
とてもテンポよく
WEB小説らしくで幕幕の第三者視点の物語が
受様達には見えないパートを補強しているのも
裏話的な要素があって面白かったのですが
受様が"実は凄い"を暗に示すためにか
暗殺されかけても拉致られても
神子とバレて瘴気消滅を負わされても
全てを躓くことなにくクリアし続け
恋愛パートもあまりにも簡単に
ふわっとして出来あがっての幕引きで
ちょっと作者都合ぽく物足りなかったので
「萌」評価としました。
瘴気に侵された異世界を浄化する神子のために召喚されたアキラ(受)ですが、神子でないと言われて追い出されたので、冒険家になります。そこでジルヴィアス(攻)に会って、という風に進んでいきます。
うーん。召喚されたときは魔力量300だったアキラが、努力して魔力量5万かつ属性コンプリートというチートになったのは頑張ったね!と褒めたいし好感もてますが、ジルヴィアスがいないと困るという雰囲気が薄いんですよね。剣で切ったりとか殴ったりとか物理的攻撃はできないにしろ、魔法がチートなんだから。
チート同士かつ大人で機転も利く二人なので危険もないし、主人公が召喚されてから攻めと諸国を冒険する旅の日記を読んでいる感じで、私には萌えポイントがつかめませんでした。ジルヴィアスがアキラに惹かれる点やアキラがジルヴィアス大好き!となった箇所がいまひとつ腑に落ちず、読んでいて感情が揺さぶられる場面がなかったなぁという感想でした。
ただ、攻めだけでなく、侍従や友人の独白という主人公の知らない心情が、ストーリーの合間に挟みこまれているのは面白かったですし、もう一人の神子が放置した瘴気を浄化したり侍従と再会できたりと疑問が残らずまとまっていて、最後まできちんと解決してて良かったです。
書店の棚で大プッシュされていたので購入しましたが、BL要素の薄さにがっかり。
まさか今どき、朝チュンで事を済まされるとは思っていませんでした。
お話もよく言えばテンポがいいのですが・・・内容が薄いと感じることが多々。Web小説も最近ではかなり質のよい作品も多いのでそれで何か言いたくはないのですが、良くも悪くもといった感じです。ご都合主義でストレスがあまりないのはいいですが、あまり記憶に残らないというか・・・紙の本として出すなら、もっとしっかり加筆するなどしてほしかったです。
ルビーコレクションは最近ポイントだけで書籍化しているのか、ハズレが多いように思います。もっと探す方も力を入れてよい作品を見つけてきていただきたいです。
兼守先生挿絵なので購入。WEB由来のお話で、めっちゃ何かが起こるという訳でもなく緩やかな異世界トリップものとでも言えばよいのか?なお話。キャラに特別入れ込むものがなかったので中立にしました。お人よし受けがお好きな方でしたらいいのかも。サブキャラ視点のお話が間にちょこっと挟まる本編280Pほど。
地方公務員の彰。久しぶりに早く帰れるじゃんと帰宅していたところ、さっくりトリップ(お話は20行目にもいってない)。お隣にいた青年(要)と一緒に召喚されてしまったようなのですが調べてみると、要はかなりの魔力持ち、かたや彰はお子様並の魔力量。要が神子に決定~あんたはどうすっかね?な状態になり・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
アルフォンス(A級冒険者、イケメン)、キール(受け側仕え)、要(一緒にトリップ、神子になる)、レオナルド(皇太子)、その他冒険者さん、他国の方々やら色々。要がフリーダム野郎。
++攻め受けについて
攻めはスパダリスーパー強い武人さん。身分の低い女性が産んだため王兄ですが、国政に携わらないよう、冒険者となっています。「手酷く寡黙」というのではなくちゃんと意思疎通しているので、優良物件と思いますが、際立った萌ポイントを感じられず。
受けは日本にいたら多分気付かないタイプの黒目黒髪地方公務員さん。公僕の名残か、異世界行って、かなり手酷い目に遭わされているのに、なんとかしてあげようと瘴気を浄化してまわる「theお人よし」。うっかりするといいように使われまくりかねないので、王弟とくっついて睨み効かせてもらえるようになって、良かったねえと思います。
とってもフリーダムな要さんに振り回された感のある彰ですが、魔力は膨大にあるしジルとめでたしだし、堅実な人生を送っていきそうやなと思うお話でした。要さんはまだしも、アルはちょっと可哀想だったのでもうちょっと読みたかったかなと思うんですけどね。