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中編2編収録。
「僕の味方」
主人公はレンタルビデオ店の店長・矢野巽、ゲイ。
ある日「泣ける映画・感動映画」を探しに来たオーラのある美男・ナルセユウキと出会う。
ユウキは実はヒーローもののTV番組に出ている若手イケメン俳優の「成瀬裕城」で、巽が薦めたビデオが面白かったらしく、巽が自由に選んだ映画を借りたい、友達になりたい、と話を進め、それから3週間、メールも頻繁に交わしてついに裕城の家で一緒に映画を観る事になり。
その日「そんな」雰囲気になり、流されて抜きあいし、裕城から告白され、今まで「タチ」だったのに、全く好みと違うタイプの若い情熱的な相手に「全部欲しい、抱きたい」と請われる…
なんともハーレ○イン的な展開だけど、わかっていても萌えてしまう!
その後、俳優に男の恋人がいたら将来の役者人生が…と危惧した巽が裕城と別れようとしたり、仕事に根を詰めすぎた巽が体調を崩して倒れたり、と「転」的な展開となり、どんな時でも自分を偽らない裕城が大切な存在とやっと心から認めた巽が「結」的に心も体も裕城に捧げるのです。
「駄犬は愛を求める」
恋人同士になった裕城と巽。会えばヤりたい盛り…
でも巽は年上のプライド、元タチのプライドが邪魔をして素直に裕城に溺れられない。
そんな時、勤めていたレンタルビデオ店が身売りする事になり、巽はまさかの失業。
声を掛けてくれたかつての行きつけゲイバー「晴嵐」のオーナー・越智が当て馬として絡んできます。
「晴嵐」で働く事を黙っていた巽と裕城がまた喧嘩するけど、またまた裕城の方から歩み寄ってくれる。意地を張っている自分は小さかった。裕城になら全て自分の弱さをさらけ出していいんだ…そう思えた巽。本当の恋の成就。
裕城は全然「駄犬」なんかじゃないですよね〜スパダリでしょ。情熱的な年下攻めの王道的作品でした。そしてまんまと萌えています。
攻・成瀬裕城(19) 俳優
受・矢野巽(25) レンタルビデオ店の店長
子供の頃に大好きだったテレビのヒーロー。
しかし「あれはニセモノ、正義の味方なんているわけない」という友達の言葉に傷ついて以来のヒーローアレルギーの巽。
その巽の勤めるレンタルビデオ店に、ヒーロー番組の俳優・裕城がやってきました。
初めは「ヒーロー俳優」という点に引っかかって良い印象を持てなかったのですが、泣ける作品をリクエストされてオススメしたことがきっかけで、裕城の映画好きを知り、好印象に。
また裕城は「俳優」の自分を特別視しない巽に懐きます。
巽はゲイです。
しかも「タチ」なので、でっかい年下ワンコが懐いてきても、本来なら相手にしないのですが。
ほだされて気づけば…。
裕城はヘテロ。しかも人気上昇中の俳優です。
役柄のイメージを壊さないように、ドラマ出演中はプライベートでも役のイメージをなぞって暮らしているくらいに、俳優業に真剣に取り組んでいます。
そんな裕城の周囲に自分のようなゲイがいてはスキャンダルになる…と突き放す行動に。
年下のワンコは、巽が思っていた以上に大人でした。
むしろ巽の方が臆病で覚悟のできていないコドモ。
裕城の本気が巽を落しました。
後はらぶらぶ。
作中に名作映画のタイトルやエピソードなどが沢山出てきます。
…私、映画に詳しくないので?マークだらけ。
読み飛ばしましたが、映画に詳しい方ならもっと楽しめたのかなぁと思います。