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konochi no hate ni
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
この作者さんの他の作品が面白かったので、こちらも購入です。
火事に遭い、体調も崩してフラフラさまよってた受けを、車で轢きかけた攻めが保護します。二人で暮らすうちに身体の関係をもつようになり、しばらくは甘い時間を過ごします。しかし、受けが自分の母親の話をすると、攻めが急に距離を置いて冷たくなり…という展開です。
攻めはかなり性に関してだらしなく、受けを保護して同居してからも、女性をとっかえひっかえ連れ込んでます。攻めにとってセックスは、人肌を感じるためだけで大した意味はないのですね。しかし受けに対しては何故か愛しく感じて、ついつい手を出してしまう。そして最初はやや流された感が強い受けも、攻めにどんどん惹かれていきます。
タイトルが「この血の果てに」ですが、攻めは正に血に縛られています。攻め自身が近親相姦で生まれ、更に実の姉と愛し合ってしまう。そして姉に自殺された事で、苦しみながら生きてきたのです。そんな時に受けと出会い、心から愛しく思った事で、自分はこの因果から解放されて幸せになれるかもと期待します。
しかし、受けは自分の実の息子だった。自分は狂っていると苦悩しながらも、受けだけでも解放してやろうと、冷たく突き放すのですね。
しかし、受けは受けで、攻めに非常に執着しています。実の父親だという事が分かっても、迷わず攻めに手をのばします。狂っていても、呪われていてもいい、「ただ愛してくれれば、それでいい」と攻めと一緒にいる事を選ぶのです。
最初はごくごく普通の大学生だった受けが、ここまでの執着心を見せ、影を帯びた人物に変わってしまった事に背筋がゾクッとします。正に闇墜ち…。
そして、あれだけ苦悩していた攻めも、受けに引きずられるようにして覚悟を決めるのですね。自分は狂ってると悩んでいた攻めの方が全然マトモで、ごくごく普通っぽかった受けの方がおかしいのです。
なんとも後味の悪いエンディングになりそうですが、二人が心底幸せそうなので、余韻は悪くないです。
やっぱりハッピーエンドじゃなきゃ!というタイプですが、こんな終わり方もありだなーと思えた作品でした。
話の展開は面白いんだが、
もうひと押し欲しいところ。
ちなみに、3P部分は、厳密には3Pじゃありません。
近親相姦モノは大好物だし、和服もいい。
奈良千春のやさぐれた感じの攻めもいい。
なのに、なぜかめまぐるしさを感じる。
伏線をいろいろ張ってあるのはいいんだが、
やはりそうしたミステリアスな作品は、読者が「あー、そうだったのか!なるほど」
とヤラれた感ないとつまらない。
後半は、伏線回収のためのご都合主義が目立ってしまって
インセストタブーの部分が大幅にそがれている感じ。
親子だというのがバレたあとの処理があまりにもあっさりしていて
そこではげあがるほど悩むか、秘密を保ち続けて後ろ暗い快楽をむさぼるとか
なんかパンチが欲しい。
それさえあれば、もっと面白い作品になっただろうなと思う、
大変惜しい作品です。
月上さんは学園物よりアダルト系の話の方が好きですね。
大学生・葉月〔受〕は家事でアパートを焼け出されて、高熱でふらついていたところを車で轢かれそうになり、日本画家・蒼〔攻〕の家にやっかいになる事になります。
蒼の家にはしょっ中、女性が出入りしてはセックスをしていますが蒼はそれを隠そうとはしません。
そしてその光景を見てしまった葉月を抜いてやると言って、彼らの関係が始まります。
葉月は蒼のモデルをしたり、服やアクセサリーを買ってもらったり。
そして女性の出入りもぴたりと無くなり束の間の幸せを葉月は味わうのですが、ある会話がきっかけで蒼は葉月に手を出さなくなり、女とのセックスも再びはじめます。
最後に明かされる、近親相姦の過去、そして葉月の実父が蒼だった事を知るのです。
父と子の禁忌、それでも蒼の狂った血を収められるのは葉月だけ。
近親モノスキーとしてはゾクゾクするラストでした。
あまり手を出さないタイプの設定なのですが、ずっと「アリか?うん、アリだ」と思いながら読みました。
近親モノ。
皆さんが書いてくださっているので、ストーリーは割愛しますが、伏線が貼ってあったからか、うっかりここのレビューを先に読んでしまったからか、親子だと分かったシーンでもあまり衝撃がありませんでした。
勿体無い読み方した><
そこは「えぇっ!!!」ってなりたかった~;
あれもこれも全部が非現実的というか、私の現実とは壁一枚隔てた向こう側のお話で、その分濃厚な閉じ方をしている世界観を感じました。
設定もキャラクターも上手く生かされていて、展開も丁度いい謎具合。最後あたりの、知り合いとやっちゃう蒼の隣で1人エッチして見せて奪い返す…ってくだりにちょっと無理があった気もしますが、まあ相手がさっぱりしたいい奴だったのでOK。
なんだけど…。
なんだろう、この微妙に入り込みきれない感じ・・・。
ホントに、ストーリーも、キャラも、展開も、文句なく良かったと思うんですが、地の文がとにかく残念な感じだったんですよね。
ところどころに出てくる、小学生の日記みたいな文章が、どうにも作品にそぐわない気がしました。
「今日転びました。痛かったです。昨日も転んだので同じところを打ちました」
みたいな。
う~ん;説明しにくいんですが…。
ちょっとしたエピソードは、上手くすればとても生きると思うのに、コトが起こった後で「前にこんなことがあった時にも思ったが」と地の文で説明するから、「へ~そうなんだ」で終わっちゃう、みたいな。
「前にこんなこと」の部分を、実際前に見せてくれていれば、ここでいちいち説明しなくて良いのに、と思ったり。
説明文って、小説の中に登場するととても違和感が生まれちゃうんですよね。
なので、どれだけ展開が面白かろうと、地の文でいちいち冷めるというか。
勿体無い。
けど、やはり設定や展開は、私には新境地でした。
食わず嫌いのレバーも食ってみたら意外とイケた!しょっちゅは要らんけど、たまにならOK。
こういうお話ではなく、この方のもうちょっと無邪気な作品を読んでみたい気がしました。
日本画家 一之瀬蒼(攻)×大学生 木下葉月(受)。
実親子もので、王道のオヤジ攻めです。
思いがけない家事によりアパートに住めなくなった葉月は、バイト先の同僚のところに身を寄せていたが、夜中にその同僚に襲われかけ、飛び出してさまよっていたところ、蒼の車にひかれかけ、けがをしたためそのまま蒼の家で暮らすことに。
ある事件がきっかけで、何にも執着しない蒼が初めて葉月に執着を見せ、お互いの蜜月が始めるのだが、しばらくすると蒼の態度が冷たくなり・・・。
実は葉月は、昔蒼が一緒に暮らしていた女が孕んだ子どもだった・・・。
元ジゴロで女に事欠かない蒼をだんだん気になって好きになっていく葉月ですが、まだ年若い葉月には、蒼の醸し出すオヤジのエロさはたまらないものだったのでしょう。
おまけにエッチもうまいし(笑)。そりゃー溺れていくわな絶対。
ある日、蒼の家に侵入した強盗に襲われた葉月。それを見た蒼は我を失い、強盗をめちゃくちゃに殴ります。その後蒼は、片時も葉月を離さず一緒に蜜月な日々を過ごします。
自分にも他人にもまったく執着のなかった蒼に「本当に可愛いよ。お前」と言われ続け、あんなに甘やかされ、可愛がられていたのにいきなり冷たくされ、ショックをうけながらも蒼を一途に思う葉月に健気で可愛かった。
親子だと分かった後のシーンで蒼が葉月に「もう。戻れなくなるぞ」「だったら一緒に堕ちるか」「俺はもうお前以外何もいらない。お前の中に俺を全部挿れてくれ」のセリフにはかなりクラクラさせられました。やっぱり蒼は根っからのタラシだわ。
ただ、初めから親子だと知っていたわけではなく、最後のほうで分る設定なので、(一応伏線みたいなものはありましたが)二人が親子関係で苦悩するシーンはほとんどなく、わりとあっさりしているのが残念。
蒼が自分の忌まわしく、狂った血の苦悩を葉月とのやりとりで語っていますが、もっと心情的にお互いの関係に苦悩するストーリーが欲しかった。
なかなか親子や兄弟など濃い血のつながり関係の作品が少なく、ひさびさの血縁ものだったことと、奈良千春さんの表紙のイラストがよかったので、萌にしました。
自分を襲おうとした友人の元から逃げ出した葉月は、日本画家の蒼に拾われる。
蒼の世話になるうちに、彼に興味を持つようになる葉月。
葉月の気持ちに気付いた蒼は、ほんの気まぐれのように葉月に手を出す。
誰に対しても冷めた気持ちでいた蒼だったが、予想外に葉月にのめり込んでいく。
近親モノです。
タイトルでも分かるし、早々に理一が「息子だって言っても通用する年齢」差だと教えてくれます。
名前の伏線も早くから張ってあります。
いまいち感情移入が出来ませんでした。
だけど好きなんですよね、この設定。
設定だけで、萌評価です。
だって究極の悲恋じゃないですか。
BL界では同性同士ということが障害にならないことが多いです。
まぁ血縁があってもタブーになってないことも少なくないですけどね。
そんなわけでなのか、BLには意外に多く近親相姦によって生まれた人物が登場しています。
『犬とロマンチスト』の綾人、『COLD SLEEP』の藤島、『エス』の五堂。
『LOST SHEEP』の如己生や『マスカレード』のアキトに至っては、自分自身までもが・・・。
蒼も同じです。
狂った血の呪いから抜けられず、血の繋がった相手のみを欲してしまう。
私はわくわくするんですけどね~、そうじゃない人がたくさんいるんですよね。
ラスト、二人は満足してますが、一緒に居続けたらお母さんに見つかってしまいますよ。
木下家崩壊の予感。
人気の高い奈良さんの挿絵ですが、私の好みからは外れるかな?
でもこの作品にはよく合っていると思いました。
葉月は、家を火事でなくし男友達の家に転がり込みますが
犯されそうになり逃げ出します。
寒空のなか薄着でさまよっていた葉月は
体長を崩しふらふら歩いているところ車に引かれそうになって意識をなくします。
目覚めた場所が
その車の運転手 画家の一之瀬蒼 の家。
これが二人の偶然の出会いです。
行くところもない葉月にけがが治るまでということで同居することを承知した一之瀬。
蒼は 家に何人も女を連れ込みSEXをするのですが
(蒼は依存症になっており相手は誰でも構わないんです。だからしてる時も冷めてる)
その現場を覗いた葉月は 蒼に惹かれている事を自覚し
しかも欲情してしまいます。
そして覗いていた事&欲情していたことが 蒼にバレて犯されます。
葉月も最初は無理やりな感じでしたが 蒼に惹かれていたので
受け入れて二人の関係は続いて行きます。
蒼も葉月だけにしか欲情しないことに
気づき他の女の人を全て清算し葉月と密月を過ごします。
この辺はもうあまあまでほんとっご馳走様でした♪
しかし、葉月が自分の出生の話をした時から 蒼の態度が急変し
葉月を避け昔のように女を家に連れ込みます。
葉月は、どうして避けられるのかわからないまま
何か気に障る事をして嫌われたんじゃないかと悩むのがとても切なかった。
蒼は葉月が自分の子供だと話を聞いて確信したんですよね~
だからわざと葉月が傷ついて出ていくよう仕向けるんです。
その蒼の葛藤もまたとても切なくなりました。
そして 二人の選んだ道・・・。
問題はたくさんあるだろうけれど
今後も幸せに生きていってほしいと願ってしまいました。
近親相姦ものが苦手じゃない方には 是非読んでもらいたいですね♪
奈良先生のイラストもすごい素敵です♪
このストーリーには、タブーな部分がいくつかあります。
まず、主人公・木下葉月は平凡な大学生ですが、じつは母が結婚前に妊娠した婚外子です。母は情緒的に不安定で、結婚した後も葉月の実の父親の消息を耳にすると、家を飛び出して探しに行ってしまうようなところがあります。現在は、その衝動は落ち着いていますが、実父に瓜二つだという葉月に、少し異常に執着があります。
冒頭で葉月は下宿のアパートを火事で失い、助け舟を出してくれて、自分の下宿に泊まらせてくれた友人・青田から乱暴されかけるという、衝撃的な体験をします。この青田が人品の卑しい男で、これだけでもぞっとする感じがします。
住む所もなく、野外での一夜に体調を崩した葉月は、熱のある身体でふらふらと車の前にさまよい出てしまいます。
その車の主が日本画家の一ノ瀬蒼。パトロンの女性と見せ付けるように肉体関係を結びつつ、葉月も求めてきます。そして葉月を自分の絵のモデルにすると、さらに葉月に執着するようになります。
どこか世の中を覚めた目で見ている蒼が、ただ一人執着する葉月。
二人の関係が徐々に明らかになってきます。後半の蒼自身の過去の話は壮絶です。
母と母の兄との間に生まれた蒼が、愛した女性は義姉でした。この「狂った血」と蒼が呼ぶものが、このストーリーのテーマだと思います。
義姉の悲惨な最期、葉月の母と蒼と出会いと非道な別離なども分かってきます。
壮絶なのは、葉月の名の由来がはっきりとするところ。
鬼気迫っていて、思わずぞっとしてしまいました。
あちこちにタブーのストーリーがちりばめられていますので、そういうお話が苦手な方にはお勧めできないと思いました。
父×息子なんですが、2人は他人だと思って関係を持ち後々親子だとわかってくるので、親子で禁忌を犯してる!という背徳感はあまりありませんでした。
攻めと受けの年齢差が19歳!うっひゃー(笑)
でも攻めは40近くには見えませんでしたw奈良さんマジックw
あと攻めはセックス依存症みたいになってて、パトロンの女の人や自分を好いてる女の人と普通にヤります。
女性とのシーンもあるので、そういうのが苦手な人は控えた方がよいかとw
それにしても攻めの家系もすごかった。なんていうか近親相姦のオンパレードでちょっと頭がこんがらがりましたw
受けは普通の大学生。健気でしたね~
でも最後は大胆な行動に出てくれましたwある意味誘い受け?
ハッピーエンドでしたが、世間的に見ればバッドエンドなんでしょうね。