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alpha yaju ouji to shukumei no omega
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
森の野獣に魔獣がかけた呪いを解くのは、300年に一度生まれる人族のΩの愛。
森に置き去りにされたリオンを、光る蝶が城に誘導する。
二人が出会ってから展開する粗筋は、美女と野獣をなぞらえたロマンス。
可愛らしい内容だった。
リオン:村一番の美少年。
5才になった日、300年に一度生まれるオメガの証が背中に現れる。
Ωは獣に近い生き物、故に森に遺棄する掟。
奪われないように両親が床下に隠すけれど、見つかり、森に捨てられる。
ユリアス:野獣族の美貌の王子。
獣人化できない呪いを解く、Ωの出現を待っていた。
▶美女と野獣+オメガバース
土台の『美女と野獣 La Belle et la Bête 』は、フランスの異類婚姻譚。
原作の魔女が王子に欠けた呪いは、「もし、求婚して断られたら 死んでしまう」という呪い。
★この物語の設定だと、人→獣。
呪いで獣人化できず、魔力を発現できなくなった。一人ではなく、一族にかかった呪いを解くのが、人のΩ。
原作の舞台は、ジブリ映画『ハウルの動く城』のモデルにもなった、フランスのコルマールの森。
・・と、色々調べたら面白い。
この物語の文章は、絵の解説のようなアニメ的描写で、想像しながら読めて楽しかった。
難を言うなら、官能場面を扱う作品なのに、文章に使う語彙が幼いこと。
あらすじを拝見して購入。
この作品を端的に一言で言い表すと、オメガバース×美女と〇獣、といったところでしょうか。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
人、野獣族、魔獣族、の3つの種族が住まう世界が舞台のお話。
昔、領地を欲した魔獣族は、野獣族に人の住む国を襲い、領地を奪おうと持ち掛けた。が、野獣族はそれを拒否、魔獣族と野獣族は闘い、そしてともに滅びてしまった―。
間もなく5歳になるリオンは、その昔話が大好きだった。
が、リオンが5歳になった時にオメガの印が背中にあらわれてしまう。リオンは人の世界で300年に一人だけ生まれるオメガだった。そのために森に捨てられてしまうことになるが―。
というお話。
あらすじにも書いてあるのでここでも書いてしまいますが、魔獣族に襲われたときに野獣族の王子・ユリアスが呪いにかけられてしまう。そして、その呪いを解く鍵が、オメガであるリオン、と、まあそういうお話です。
オメガだからという理由で森に捨てられてしまう5歳の少年。
王であった父親を殺され、以来野獣族を守るために必死で生きてきた野獣のユリアス。
そして、たった一人生き残り、魔獣族の復活をもくろむ魔獣族の王子・グリフィス。
と、設定としてはかなりシリアス寄りなお話なんです。なんですが。
甘ーい!
めちゃめちゃ甘い。設定こそシリアスですが、ベースはかなり甘々です。
森に捨てられたリオンを庇護するユリアス、この二人の蜜月がたっぷり描かれているからですかね。ユリアスは野獣族にかけられた呪いをとくためにリオンに愛されなくてはならないのですが、決して無理強いすることはありません。まだ子どものリオンを、一心に愛し愛でるさまがなんとも紳士的でカッコいいのです。
そしてリオンも。
彼はオメガであるがゆえに捨てられてしまいますが、でも、彼の両親はリオンを守ろうと最後まで必死に抗います。そして森に捨てられてからもユリアスにでろでろに愛されて成長していくので、痛い展開になりようがない。
美女と〇獣を彷彿とさせるストーリー展開ですが、その有名な童話と大きく異なるのは、オメガバースものであること。そして、呪いをかけた魔獣族がいまだに彼らを狙っていること、そして野獣の姿ですかね。普段はイケメン、けれど本当の姿は…?といった感じ。
スパダリ攻め×薄幸受け、という風を装いながら、その実甘々なストーリー。
若干甘々すぎな感も無きにしも非ずで(個人的にはもう少し切なさとかシリアスさが加わっていた方が好きという好みの問題です)評価で悩みましたが、ユリアスがカッコよすぎて悶絶しっぱなし。でしたので、ちょっぴりおまけして萌え×2で。
痛い展開になったりシリアスに振り切ることはないので、甘くって優しいお話が読みたいときにはぴったりな1冊かと思われます。