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shitsuren owner wa mahoutsukai no ai ni hokorobu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
長年放置されていた祖母のお屋敷を相続したものの、
悪い妖精や化け物達が住み着いていてそれらの対処のために魔法使いを派遣して貰う話。
生活に根付いた伝統的なタイプの魔女や魔法使いのお話がとても好き。
昔から屋敷にかけられている魔法の仕組みや構造を、
当時の曾祖父母の人柄や人生から紐解いていくのも面白かった。
攻めいわく魔法使いの理論的には根拠のある推理なんだけど、
素人の受けには今ひとつ伝わってなくてその温度差もいい。
ファンタジーな謎解き要素好き。
壁紙の中で動く小鳥達や、二人を取り囲んで花開くカモミールにテディベアのヒコなど不思議な存在達も魔女の御屋敷っぽくて楽しい。
想像した魔法使いとは違って埃だらけなりながらの肉体労働なハウスクリーニングを手伝いながら、忘れ去っていた幼い頃の祖母と御屋敷での思い出が蘇っていくのも良かった
高原いちか先生の作品は「愛されうさぎととろけるクリームティー」に次いで2冊目でした。
前作はイギリス出身のウサギ獣人受のお話でしたが、今作は受がイギリス短期留学をしていて攻がイギリス人魔法使いでした。作者様がかなりイギリスに思い入れがあるのだと思いました。まぁ、舞台は日本でしたが…。
前作も飯テロBLだと思いましたが、今回はそれ以上に飯テロBLでした。しかも鋳鉄製のストーブ兼オーブンで調理するのがとても物珍しくて面白かったです。そしてどれもが美味しそうでした。www
このオーブンだけではなく、このお話の舞台となっている航の祖母から受け継いだ家「カモミール・ハウス」がとても素敵なんです。
この「カモミール・ハウス」をトリートメントする為に派遣された魔法使いがヒューバートなんですね。このヒューバートには辛い過去と航との因縁があったりと、伏線もところどころに散りばめられたりしてます。
ヒューバートと航が「カモミール・ハウス」を蘇らせて行く過程が凄く面白くて、夢中になって読んでました。航が作る料理も魅力的だし、ヒューバートと航の気持ちが近付いて行く過程も良かったです。
でもなんだろうやっと航が気持ちを伝えるその時にタイミング良く、航のトラウマの原因である元彼が現れて急にスンってなってしまったんです。
いやね、誤解だと分かって良かったし結局はヒューバートを選んだんですよ。お話を盛り上げる為だというのは分かるんです。でも何て言うか彼に航の居場所を教えた親の事を考えてしまったり…。航との関係を知らないからだとは思いますけど。
でも航が「カモミール・ハウス」に移ってから親とのやり取りが全く無いのがモヤついてしまって、その後も一切影が無いのが不自然ではないかとモヤモヤしました。母親が「カモミール・ハウス」を厭ってるは分かるけど、息子の様子は気にならないのかとか…。
航とヒューバートは確かに幸せそうだけど、二人の閉じた世界が気になってしまいました。
古澤先生挿絵なのでマストバイ。攻めが金髪魔法使いさんなのですが、美味しそうなお食事や、ふわっと優しい魔法、おうちの様子等が素敵なのと、攻めが割合好きでしたので萌にしました。古くて素敵なカモミール・ハウスというおうち舞台のファンタジー、本編210pほど+後日談28pほど+あとがき。
会社でゲイバレしてなんとなく居づらくなった航(わたる)。亡くなった祖母から通称カモミール・ハウスと呼ばれる古い家を譲られたので訪れてみたら、その家には不思議なものたちが居座っていて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
峰倉(受けの元カレ)、ヒコ(テディベア、表紙の子、しゃべらない&動く)ぐらい。ほぼほぼ二人という印象です。
++好きだったところ
受けはゲイバレして会社に居づらくなったのと、祖母から懐かしいカモミール・ハウスを譲られたことから、会社辞めちゃう方。なよなよしくはないです。攻めの事を思ってかいがいしく料理を作るのですが、手作り料理を喜んでくれる攻めのことを思って楽しそうに作っているように感じられて、心地よかったです。
攻めは魔法のホウキに乗っちゃう魔法使いさん!!!!!!お料理はしないし家族いないから久しぶりの手料理にめちゃ喜んじゃう方。スパダリっていうより、ちょっとヘタレってる印象です。事情あって背中に火傷あるので、愛してなんかもらえないと思ってたりするんですよね。言葉遣いが丁寧だしイギリス紳士!という感じでした。
魔法を感じられるふしぎなカモミール・ハウスの様子や、受けの作る美味しそうなお料理、ちょっとヘタレってる攻め、可愛いしぐさを見せるテディベア等、ふんわり楽しい一冊でした!