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「俺は、セイイチロウ。お前を離すつもりはない」その言葉の真意とは?
isekai no sata ha syachiku shidai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
さくさく読めるこの社畜シリーズ大好きでした!
異世界モノとか転生モノって、シリアスになり過ぎると疲れちゃうんですけど程良いハラハラ加減でキュンとさせてくれる感じが大好きだったので完結しちゃって残念です。
セイイチロウの無自覚タラシをもっと見たかったです!
聖女召喚に巻き込まれたアラサー社畜のお話、完結編。
今回の近藤は、宰相閣下に外国の使節団の応対を命じられます。
元いた世界に帰る手がかり探しと、暴走してすれ違う二人の関係は?
って感じで、どんどん子供っぽくなってくる騎士団長と、ドンと包容力を増してくる近藤、そして、意外とあっさり解明されちゃう世界転移の方法。
召喚魔法で世界転移の細かい理屈とか、物語さえハッピーエンドなら細かいことは気にしない。
めでたし、めでたしできれいにハッピーエンドで良かったと思うよ。
前作で「帰還魔法が完成する処まで書いて欲しい。その時セイさんはどうするんだろう?」みたいなレビューを書いた記憶がある私としては、もう「作者さまぁ、ありがとー!」ってなもんですよ。
うん、これが読みたかったの。
それもひじょーに『程よい甘さ』というか、正確に言えば『程よい甘く無さ」なんだけどね。甘いものは好きなんだけれど、でも、あんまり甘すぎるともたれるじゃないですか。ぐーっと抑えて抑えて、で仕事関係の、今作では友好国にならんとしているエゴロヴァ王室のなんやかんやと帰還魔法に関するあれやこれやの面白さで引っ張って行って「あー、相変わらずクールで薄味。いいねいいね」と読ませていくのですが。
来たよ。
どでかい甘み。
まさかのセイさん側から来たよ。
ずーっと抑えて来たもんだから、この程度の甘味料でももう甘い甘い。
自意識を変な形で刺激しないのにメロメロ甘い、という離れ業が読めます。
アレシュもセイさんも登場の頃からは大きく変わりましたね。
ガーっと盛り上がる形じゃなくて、どこまでも温い恋だったけど、でも変わった。
やっぱ、恋は偉大だわ。
シリーズ3冊目。WEB由来のお話で、この巻のあとがきによればこれでおしまいとのことでした。とても大団円な内容で終わっているので、WEBの方もここで終わりなのかな?年下騎士団長さんと、異世界召喚されちゃった元社畜地味男のくすっと笑えるお話、この巻だけで読むのは無理なので是非シリーズ1作目からどうぞ。社畜傾向のある方にはめちゃ面白いと思います。本編280Pほど+番外編2編+あとがき。面白かったんですけどちょっと長いなと感じてしまったので萌にしました。
2巻まででめでたく恋人になった二人。寝心地良くないから腕枕は勘弁してと物申し、プチ喧嘩状態のまま出勤した社畜誠一郎。宰相カミルから久しぶりにアポなし呼び出されて、嫌な予感は的中。隣国エゴロヴァから使者来るから対応して♡と依頼され・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
新規参入組:ラーシュ(エゴロヴァ第三王子)、ルスアーノ(エゴロヴァ使者)、エレネ(攻め姉)等
既出の方:ノルベルト、ユーリウス、優愛、カミル♡、イスト、オルジフ、シグマ、シーグヴォルド等
ああ多い。
++攻め受けについて
攻めが執着心丸出し黒でかワンコ(ジャーマンシェパード?ドーベルマン?)。受けに危害を及ぼしかねない全ての事に対して威嚇。年下だから?才能あふれるスパダリなくせに受けしか見えていないところがとにかく面白いです。言葉足りないコミュ障ぎみなところも大好き。(その結果色々すれ違いだの誤解だのが生じててんやわんやになる)
受けは「これのどこかいいの?」と百人中百人が言いかねない、黒メガネ地味男。取柄は社畜なところぐらい?我が身をあんまり大事にしない方で、それを攻めが気になって気になっておかんよろしく世話を焼くという関係性です。この巻では世話を焼かれるのも、「くすぐったい&嬉しい&この男可愛い」ぐらいには感じるようになってきたので、二人して可愛いです。
アレシュに結婚申し込みが来るというエピソードをメインに、元に世界に帰るんだか問題にもユーリウス&優愛にも決着がつき、大団円な終わり方で良かったでした。カミルで一波乱あっても嬉しかったんだけどとは思うものの、誠一郎が男前に落とし前付けているので、読んで良かったなと思いました。