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miraishi omega wa niseseijo kara konyakusha wo sukuu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
未来視ができるオメガの王子とその運命の番の公爵令息が巻き込まれる乙女ゲーム(もどき)
アレクシス(受け)は未来視ができるため神子として国王に次ぐ地位を持つオメガの第3王子。
王宮の奥で大切に囲われながら、婚約者のエルバート(攻め)との結婚を心待ちにしています。
結婚もあと半年と迫ったある日、エルバートから不穏な噂を聞きます。
兄王子たちが平民の女生徒に魅せられてるというのです。聖女だという女生徒リーナは高位貴族ばかりを狙い近づいてくるらしく、エルバートも狙われてるという。
その時、アレクシスに未来視が。
その女生徒に骨抜きになった兄王子含め高位貴族令息たちが婚約破棄をするという映像です。
大変なことになると父王に申告し、アレクシスはより詳しい未来視をするため学園に通うことになります。
「崖っぷちΩは未来に伯爵をモノにする」と同じ世界線のお話です。あの話から20年後の世界ということで前作主役のレスリーたちの子供世代の話になります。
彼らは本編には登場しないので未読でも全く問題ありません。
アレクシスは未来視という貴重な能力を国外に出さないため早々に国内の有力貴族との婚約が調っています。
婚約者のエルバートは3大公爵家の嫡男であり、お互い出会った時に運命の番だと認識しています。
貴重な能力ゆえ常に拉致される危険性のあるアレクシスは貴族が通う学園にも通うことができず、アレクシスが18歳になるのを待って行われるエルバートとの結婚を楽しみにしています。
王宮の中で大切に育てられていますが、自分の重要さをきちんと理解しており拉致の危険から守るための窮屈な生活も我慢しています。
そしてエルバートはアレクシスが婚約者であるがため、アレクシスを欲しがる周辺諸国により常に暗殺の危険に晒されています。
アレクシスは自分のために常に危険と隣り合わせのエルバートに申し訳ないと思いながらも、運命に番であるエルバートのことは絶対に諦めないと強い意志を持っています。
2人に関しては、エルバートがリーナの魅了にかけられてしまい、それを解除し魅了から守るため、予定を早めて結婚を待たずに番になったため、終始甘々です。
リーナの自分勝手で悪魔も恐れない邪悪な性格には驚きましたが、2人の絆がこの国難に立ち向かうことができたのだと思います。
電子書籍を購入したので、表紙しかイラストが見れなかったのが非常に残念でした。
とても美しい色使いで美しい二人をもっと堪能したかったです。
電子書籍特典はあとがきで妊娠まで書けなかったと言われていた妊娠したアレクシスの話。
はじめての妊娠のアレクシスのために同じ男性Ωの先輩である「崖っぷちΩ」のレスリーが訪ねてくる話です。
3人の子持ちになっていて40を過ぎても若く美しいレスリーが美味しいケーキをお土産に辺境の話をしてくれます。
「崖っぷち」のレスリーのその後がよくわかるお話だったので私はとても嬉しかったですが、これは前作を読んでいないとわかりづらいのではないかと思います。
お話全体はいつも通りとても甘々で楽しかったです。
初読みの作家さま。
若月さんの書かれたあとがきによると『崖っぷちΩは未来の伯爵をモノにする』の二十年後くらいのお話、なんだそうです。前作は未読ですが、全く問題なく読めました。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
とある国の、第三王子のアレクシスが主人公。
オメガで、側妃の子息で、正妃の産んだ兄たちはアルファ。同じ母から生まれた弟もアルファ。
と、作品によってはドシリアスに振り切れるバックボーンを孕む作品ですが、めちゃめちゃコミカルです。アレクシスはみんなから愛され大切にされている少年だから。
彼は未来を視ることができる能力を持っている。
その能力を欲し近隣諸国からも婚姻を申し出られるが、王である父はそれを拒否。手元に置いておくためにアレクシスが子どもだった時に身分の高い家の子息たちとお見合いをさせ、そこでお互いに一目ぼれした(運命の番だとお互いに思っている)エルバートと婚約をしているのだ。
神子、と呼ばれ、しかも第三王子という高貴な身分。
彼は真綿で包まれるようにして、周囲の人たちから大切にされている。
18歳になったらエルバートと結婚できる。
その日を指折り数えて待っているアレクシスだったが、エルバートや王子でもあるアレクシスの兄たちの通う学校に一人に少女が転校してくる。怪我や病を治す力を持つ聖魔法の力を持つというリーナの出現によって、彼らの生活は一変するが―。
んー。
これ、タイトルからリーナの素性がネタバレされちゃってるんですよね。なので、本物の力を持つアレクシスの敵ではないことが序盤から提示されちゃってる感じ。そしてエルバートのワンコちゃんさながらの一途さも加わり、非常にコミカルなストーリー展開。痛い展開になることはほぼないですし、敵と闘うシーンですらコミカルさが漂います。お好きな方には非常に突き刺さる1冊ではないかな、と。
個人的にはですね、なんて言うのかな。
ラノベっぽさが鼻についた、というのか…。
コミカルで面白いお話、であるがゆえにちょっぴり薄っぺらさを感じる、と言い換えてもいいかも。さらに言うとアレクシスが女の子でも全く問題なく通じるストーリー展開です。
そしておそらくこれに尽きる。
アレクシスのセリフの語尾に「~」がついていて、アホの子に見える…。ごめんね。辛口のレビューで。
でも、こういうほのぼのなお話がお好きな方って多いんだろうなと思います。若月さんの他の作品のレビューをちょっぴり拝見しましたが、こういったコミカルでほのぼのな作品が得意な作家さまなのかな?
ファンタジー要素を盛り込みつつ、ほのぼので優しいストーリー。
お好きな方には堪らない作品だと思います。