あーちゃん2016
iroakusakka to kouseisha no wakarenbanashi
お馬鹿な私にはなかなか難解な正祐。本編同様、「おーい、どこいくねん」という気持ちがするのですが、本編後半に感じた正祐の深い想いは伝わったので萌にしました。
本編中、大吾が旅行に行ったと思いますが、その帰った夜のエピソードです。
居間で抱き合って眠ってしまったのですが、明け方、大吾が離れていくのに気づいて目覚めた正祐。出会ったころの話を蒸し返し(正祐はしつこい笑)、「お、また揉めるか?」と思いきや、なんと「あなた、昨夜とてもやさしかった」!!!!!!
なんだこのゲロ甘展開は!
本編最後、するっと脱皮したかのように落ち着いた正祐が、しっとり大吾と思いを交わすお話でした。こんな展開をこの二人で読めるとは。
本品は『色悪作家と校正者の別れ話』
のフェア書店特典ペーパーです。
本編後、大吾が旅行から帰ってきた日の翌朝のお話です。
大吾が帰ってきた夜に2人は抱き合って
居間にそのままにしていた正祐の布団で
そのまま眠りにつきます。
夜明けの暁が滲む朝とは言えない時間
正祐は大吾の肌が離れていて目が覚めます。
大吾は小さな読書灯を点けて紫檀の飯台に向かい、
何かを書きつけていて・・・
B5サイズ4つ折り片面にて
書き下ろし続編の翌朝のお話になります。
大吾は正祐が起きた事に気付かず
正祐が声を掛けるとらしくないほど驚きます。
三浦哲郎も嘘をついたけれど
あなたも大層な嘘を吐きましたね
正助は淡々と事実を告げたつもりですが
2人の意思疎通がそう簡単に行くはずもなく
・・・と思っていたら案外静かに語らっていて
普通の恋人同士らしく甘い雰囲気が漂っていて
ちょっとびっくりしてしまいました。
少しづつ普通とはちょっとズレた2人ですが
誰のために変わり、誰かを変えていく事は
誰にとってもそう難しい事ではないのかもしれません。
また嫌いな方向に行ってたらどうしようと思いながら読みました。
結果は本編の流れを汲んでいた内容だったので安心して楽しんで読めました。
そして不覚にもクスッとしてしまったんです。
私は菅野作品とはとことん合わないので、まさかクスッと来るとは思わなかったので驚きました。
それは正祐が「もう少しゆっくり、思いを重ねてみたかったです。…」に対する大吾の返答でした。確かに大吾の言うとおり正祐のペースで進んでいたら、二人が一緒の朝を迎えるのはまだまだ先だったと思いました。
この甘さのまま次巻に行って欲しいと思いました。