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shishiou wa nessa no jikuu de ai wo hoeru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
もふもふハッピー♡♡
最初から最後まで幸せな気分で読めました♡⃛
もちろんちょこちょこ悲しかったり事件だったりは起こるのですが、そこまで激しくないのでおだやかに一冊読みたい時におすすめです。
直前に読んだ「祈り」がなかなかハードだったので、綺月先生の振り幅にびっくりです…!
一点の曇りなく慧を愛する(好きじゃなくて愛)ハイダル様、ミルクプリンと言い間違えが萌えなミシュアル、あの方のお相手なんですね…!なラーミー。
慧の描いた「風を読むネコ」「かあさんと、ぼく」にはグッときました。
お話の中のお話なのに
そして美しい挿絵。
亜樹良先生のジャファルが可愛すぎて飼いたい(*ΦωΦ*)
「沼の竜宮城・・」に続く、ファンタジー。
あとがきによると、初めての異世界アラブもの、だそうです。
キャラの名前は、実際の意味からつけられている。
結末ハピエン、挿絵が綺麗。
電子版で読んだけど、これは紙版のほうが眼福。なので、紙版も買う予定。
母子家庭でそだった少年は、専門学校の卒業制作中。
少年は、絵本作家になりたかった。
幼少時に好きだったのは、中東の魔法の絨毯の話。
二月の寒い日に、荻久保駅のホームから落下しそうな小学生を助けた反動で線路に落下してしまう。
特急「かいじ」に轢かれてしまい、気付いたら砂漠に居た。
異世界の王に愛される少年。
生きていた世界でも、死後の異世界でも、人に愛される良い性格をそなえていた少年の物語。
綺月陣先生作品は「トリッキー・ゲーム」以来です。
こちらの作品は先生の初めての異世界転生ものらしく、かなり勉強なさったとあとがきにありました。
アラブ風異世界転生もので楽しめました。
特に大きな事件があるわけでは無く、攻めのハイダルが常に甘々の溺愛なので痛いのとか苦手な方は好きかもしれません。
受けの慧は母子家庭で育ち、絵本作家を目指している美術専門学校生です。ある朝に駅のホームで転落しそうになった小学生を助けた事により、異世界のサラビア国に転生するのです。
転生した慧を最初に見つけたのが、攻めのハイダルであり、それから慧を手厚く看病して常に甘い言葉を囁いて大事にするんです。
このサラビア国が不思議で、大きく三つに分かれています。
一つが慧が見つかった北の砂漠で、二つ目がサラビア国民が住んでいる南の城下町、そして三つ目がその中間にあって南北にある大きな城門に囲まれた王族だけが住む城なんです。
王族は北の砂漠に出没する邪鬼を狩って民を護る為に獅子に姿を変えます。
この邪鬼がなんなのかどうして現れるのか、サラビア国以外の国があるのかに触れられていないので、世界観がとても貧弱に感じてしまいました。
慧が異世界のサラビア国でハイダルの助けで夢を叶えて行く過程がとても素敵だっただけに、それがとても残念に思ってしまったんです。
それと転生したからには、転生前の世界があるわけです。その転生前に思いを残して、転生後に再び死を選ぶ者が多かった事実がとても悲しく思いました。
そして慧がそうならない為に、ハイダルが取った行動にとても感動しました。慧の母親に対する思いが切なくて涙が出ました。
とても綺麗にまとまって終わってたと思います。ただやはりお話に慣れてないのが現れていたので、萌2寄りの萌にしました。
とても綺月先生らしかったので、もう少し別な異世界転生ものを読んでみたくなりました。
そもそもアラブもの自体が激減している中、綺月さんのアラブですよ!
おまけに転生ものでもあるのね。
そのこと自体がすごい。
そしてもっとすごいのは、あとがきにある様に「異世界転生・アラブ・もふもふ・子供・攻めが受けを最初から溺愛・最後まで安心・ハーレムNG・ハード描写NG……この条件でプロットを立て(後略)」ということなんです。
私、このあとがきを読了後に読んだんですね……先に読めばよかったよ。
だって、綺月さんと言えば『獣』や『背徳のマリア』がいの一番に思い出されちゃうんですもの。そんなあたしは、読んでいる最中に『邪気』なんてものが現れたり、慧が転生する前から王宮で暮らしていた子どもが慧に嫉妬するなど不穏な動きがある度に「修羅が訪れるんじゃなかろうか」と不安で不安で。
修羅は訪れませんでした。
ハイダルはりりしく、国の人たちは王族も町の人たちも優しく善良で、慧は健気。シンデレラストーリーでした。
ただ「綺月さんらしいな」と思ったのは、現世で命を落とした人が異世界に転生した場合、現世に心を残したままでは新しい命を生きられないことがほとんどであるとした事。
それに対する慧の対処もご都合主義すぎずに、ちょっぴりの苦みを持っていることが私は気に入りました。
『沼の竜宮城で、海皇様がお待ちかね』を読んだ後にも感じたんですが、綺月さん、攻めて来ますね。ラルーナ文庫での次作にも期待してしまいます。
綺月先生の作品は初読みです。
攻が激甘ドロドロお砂糖加減多めです。
受は自分に自信がない、絵が好きな男の子。
異世界転生ものならではの、絵が好きな男の子が絵の存在しない世界に入り込み、彼にしかできない活躍の仕方は面白かったです。
また、後からわかる、ラーミーと攻ハイダルとの関係性も吃驚しました。そこが、この世界における結婚と結び付けられて説明されるのが、なかなかロマンティックであり、ハイダルとケイとの今後も想像が広がる楽しさがありました。ぜひ、最後までお楽しみに!
ただ、私とは合わないところが、いくつかあって「しゅみじゃない」にしてしまったんですが、文体というか話の運び方が合わなかったです。
冒頭や中盤、なかなかストーリーが発展していかないのが、焦れてしまって読み進めるのに困難を極めました。私とはテンポが合わなかった…。
ミシュアルという幼児が出てくるのですが、「〜〜でしゅ」や「どうじょ」等の幼児言葉も読みづらいなと感じてしまいました。ミシュアルがなかなかのキーパーソンだったんですが、読む気力が湧かなくなって、話が入ってこなくなってしまいました。
あと、受がなかなかに卑屈に見えてしまって痛々しい気が致しました。自信家で大らかなハイダルと対照的な青年を描くと、ああいう書き方になるのかなとも思いましたが受け付けなかったです。
と、私と合わない部分を書き連ねてしまいましたが、ストーリーとしてはアラブの世界に転生した青年の第二の人生は楽しいものになっていく予感がとても印象深く、ハピエンです。
最後、元の世界に残してきた人たちを描くところが、涙なしに見られませんでした。