きみに尽くすことが、心地よくて仕方ない

不器用社長の一途すぎる保護生活 ~こちら、猫ではありません~

bukiyoushacho no ichizusugiru hogoseikatsu

不器用社長の一途すぎる保護生活 ~こちら、猫ではありません~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×25
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
33
評価数
11
平均
3.2 / 5
神率
0%
著者
朝香りく 

作家さんの新作発表
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イラスト
高城たくみ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
価格
¥645(税抜)  
ISBN
9784576211497

あらすじ

ブサ猫のボテと共に夏彦に保護された霧也。その日から究極の過保護生活が始まって!?


「きみを保護したいんだ!」保護猫カフェで働く霧也は、身なりの良い常連客である夏彦に告げられた。
猫じゃなくて、俺ってどういうことだ!?
困惑しながらも、引き取り手がなかなか見つからないブサ猫ボテも一緒にという条件で夏彦の家に移り住むことに。
霧也の些細な言動でも幸せそうにしてくれる夏彦。
極上の庇護と甘やかされの毎日の中、保護の一環と言われて夏彦の手で風呂に入れられ、きわどい接触からイかされてしまって――!?

表題作不器用社長の一途すぎる保護生活 ~こちら、猫ではありません~

保護猫カフェの常連で会社経営者
保護猫カフェのスタッフ20

レビュー投稿数4

攻めの不器用さが微笑ましいです

初めての作家さまだとどうしても作品が自分に合うのかと緊張してしまうのですが、文章も読みやすくて終盤はハラハラドキドキして、ページを捲る手が止まりませんでした。

攻めの夏彦がタイトル通りに不器用で、霧也との距離の縮め方が可笑しくてわらっちゃうんです。そして何だかオカシイと思いながらも、夏彦との同居を決める霧也がとても男前でした。

霧也と同居を開始した夏彦が本当に幸せそうで、常にテンションが高いんですが、決して霧也の嫌がる事はしないし優しいんです。何でも叶えてあげられる財力を持ってる事に、自分で感謝してるのがちっとも嫌味でないのが夏彦という人でした。

霧也は施設育ちで家庭の愛情を知らないので、一緒に食卓を囲む暖かさや、誰かが常に自分を気にかけてくれる事に幸せを感じるんです。
夏彦といる安心感や一緒にいて嬉しい気持ちとか、でもそれが何であるか気が付いていないのです。

このまま甘々でデロデロな溺愛生活のままで終わるのかしらと思っていたんですが、終盤に夏彦の妻の座を狙う女性が現れるんです。

夏彦は霧也や猫のボテに見せる甘々で優しい顔と、仕事での合理的で冷徹な面を持った経営者なので、この女性をどうやって排除して懲らしめるのかがとても興味があってワクワクしてしまいました。
そして結果にスッキリして大満足でした。

どんな事があっても絶対に霧也を手放さないで、守るだろうという安心感が夏彦にはあるので読んでて楽しかったです。

4

ネコを保護する

溺愛かと思って購入。さらっと読んでしまったので中立より萌です。捻り無し王道ではと思うのでBL初心者さんでも安心して読めると思います。本編210Pほど+あとがき。

保護猫カフェでバイトしている施設育ちの霧也。ある日その保護猫カフェに高級スーツに身を固めた男が入ってきて、その後何度も訪れるようになりますが、猫を可愛がる様子はあまり見られず、霧也と話すばかりで・・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
灰崎(受け友人)、ボテ(受けと一緒に保護されるブサ猫)、桃花(攻めの大学時代の同級生)ぐらい?

++攻め受けについて

攻めさんは会社一筋だった社長さん。ちょい悪って雰囲気だった受けさんが猫ちゃん保護している様子に撃ち抜かれてしまった模様。自分の手元で受けに食べさせ、衣服を整え、美容院に連れて行き、だんだん毛並みが色艶よくなっていくので、めちゃくちゃ幸せ感じている方。色事方面でも勿論惚れていらっしゃいます。腹黒傾向ないし変態傾向も感じなかったんで、イケメンなんだろうけどちょっと物足りなかったかな。

受けさんは施設育ち、いろいろ苦労していると思うのですが、ひねたところはなく、ボテと一緒にという条件で保護してもらって、望んでいた温かな家庭みたいなものを感じて・・・という様子です。こちらも「おお!」という何かとんがったものは感じなかったでした。いい子なんですけど。

攻め受けともキャラに惚れる!というものがなかったのですが、だんだんほだされる受けの様子がちょっと良いなと思ったお話でした。

3

その微笑みを捕まえたい

今回は保護猫カフェに通う会社経営者と
保護猫カフェのスタッフのお話です。 

客だった攻様が保護猫の飼い主と受様の恋人になるまで。

受様は施設育ちで画一的な施設での暮らしは
愛情を与えられる事も感じる事も有りませんでした。

そんな受様が初めてそんな交流をもった存在が
公園の野良猫でした。

野良らしく小汚い猫でしたが
受様の手から餌を食べ、手の甲を舐め、
額をこすりつけてくる柔らかな生き物が
受様には可愛くてたまりませんでした。

しかし猫は半年後には公園から姿を消し
受様は公園に行くたびに涙をこぼしたものでした。

そんな受様の今の職場は保護猫カフェです。
猫好きなオーナーが行き場をなくした猫達を
保護する場所として始めた店です。

こういう店の常で
猫達にかかかる経費が十分稼げるほど売上はなく、
受様は夜に居酒屋のバイトをしてまで
店の猫達に貢いでいました。

そんなある日、カフェに不思議な客が訪れます。
この客こそが今回の攻様になります♪

高級スーツを着た攻様は猫カフェは初めてらしい上に
受様の目には猫好きにも見えませんでした。

しかし攻様は連日やってきては
カウンター近くの席でアイスコーヒーを飲みながら
猫じゃらしを振りつづけるのです。

そうして2ヵ月ほどが経過しても
攻様は猫よりも受様と接している方が楽しそうで
受様には攻様の目的が分かりません。

とうとう受様は
攻様に猫を飼う気があるのかと訊ねるのですが、
攻様が指さしたのは猫ではなく受様だったのです!!

保護猫カフェで猫ではなく
受様を保護したいと言い出した攻様の真意とは!?
そしてそんな攻様への受様の対応とは!?

受様目当てにカフェに通い続ける攻様と
カフェの店員として働く受様のラブコメディです♪

攻様は一族経営の大企業の経営者一族に生まれ
会社の後継者として英才教育を受けて育ちます。

攻様は勉強は嫌いではなく、
すべきことをするのも苦にならず、趣味もなく、
仕事以外の時間を持て余す日々でしたが

受様が猫を保護している所に偶然居合わせ
保護した猫に柔らかな笑みを向けていた受様に
心臓を打ち抜かれてしまっていたのです。

それで受様の働く保護猫カフェに連日通い
受様に猫を飼って欲しいと言われて
受様を保護したい!! と応えてしまったのです(笑)

受様は唖然としながらも自分のお気にいりの猫を
飼ってくれるならと提案するのですが
それは攻様にとって渡りに船な提案でしかなく
受様は猫と一緒に攻様に保護されちゃうのですよ♪

ここからの展開はいかにして
受様が攻様にほだされちゃっていくか的な感じなので
攻様の嫁の座を狙う女性が絡んできたりもしますが

読者の期待を裏切ったり、予想が展開でもなく
受様が攻様の恋人に納まるまでワクワク&ドキドキ、
楽しく読ませて頂きました (^-^)v

朝香先生のお話は
登場人物がもふもふだったり、猫属性だったり、
猫からみなお話が多い印象が強いです。

今回の猫は本物の猫(笑)ですが、
受様を通じて語られる描への愛情があふれていて
それもとっても楽しかったです♪

1

愛情の注ぎ先を求める男と愛情に飢えた男


溺れるほどの愛情を与える男とそれを余すところなく受け取る男

施設出身の保護猫カフェの店員が霧也(受け)は、最近常連になった会社社長の夏彦(攻め)にどの猫を引き取るつもりかと尋ねると何故か霧也を指名してきて驚きます。
自分は保護してもらわなくても良いと言っても聞かない夏彦にキレた霧也は、高齢で病気持ちなため引き取り手のいない猫・ボテと一緒ならと承諾します。
夏彦は喜んで一人と一匹をひきとるのですが、ボテには最高級の部屋におもちゃに餌、霧也にも最高級な部屋に服に食事にどんな我儘でもどんとこいとたっぷりの愛情を注いでくれます。
自分になんでこんなにも良くしてくれるのかと戸惑いますが、施設で育ったためため愛情に飢えていた霧也は惜しみない愛情をたっぷり注がれて心地よく感じてしまうのでした。
が、すっかり心を開いた霧也に接触してくる不穏な男が‥


両視点で話が進むので、警戒していた霧也がどんどん心を開いていく様子も、霧也に一目惚れして霧也を取り込んでいく夏彦の心情のどちらも読めてわかりやすいです。

霧也は、猫が特に好きで、捨て猫を愛し、保護猫カフェと居酒屋の掛け持ちで金を稼ぎ、なかなか貰い手のない老齢の保護猫の病院代を自腹を切ってでも可愛がる滅私奉公的なところのある子です。
それは彼の生い立ちからくるものですが、じぶんではそれほど意識しているわけではなく、甘やかされたことがないので甘えることができず、、夏彦にこれでもかと愛情を注がれて、やっと軽くツンデレ気味に甘える姿は夏彦でなくても可愛いと思ってしまいます。
まさに懐かない猫。

苦労してやっと甘えてくれるようになってきた夏彦は喜んだのも束の間、御曹司の夏彦を結婚させたい誰かが夏彦から手を引くようにと霧也に接触してきます。
大体こういう場合、本人に確認せずに勝手に行動してすれ違って大変なことになるんですよね。もしこの男の言うことが本当なら霧也は夏彦を糾弾しても良い立場なのに、それをしないで一人で突っ走ってしまうのです。


それにしてもこの女は酷い。
素直に身を引くと言っている男に対して、絶対に戻ってこないようにレイプ写真撮って保険にしようなんて、人としてどうなんだ。
とっさの霧也の判断はすごい。あれがなかったらと思うと‥
彼女には相応の報復が欲しかった。
そして、見合いの時大分しつこかったあの状態から見て何かやらかさないかと見張っておかなかった夏彦も甘い。もっと反省してほしいものです。


夏彦の気持ちをちゃんと受け取ってくっついたのは良かったのですが、そこで終わりになってしまったのでちょっと残念。ちゃんとまとまってからどうなったのかもう少し読みたかったです。
とにかく夏彦が霧也をデロデロに甘やかすと言う話でした。
甘やかされて幸せになっていく霧也がもっと幸せになりますように。

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