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hyakubanme no hitsuji
百番目の**・・猿の話が有名だけど、
百回何かをしたら、運命の転換が起きるということに因んだ構成。
10代で千聖を生んだ元学園ミスの母は若さと美貌だけが取り柄。
子供の認知もされず生家とも縁を切られ、孤立無援になった母は、やくざな愛人に縋って生きている。
母も千聖も、愛人から暴力をうけている。
千聖の唯一の味方は教会の神父。
ある日、母の愛人から暴力を受けたとき、助けてくれた少年が居た。
名も知らない少年の手配で入院、保護施設の養護をうけることになる千聖は、
御礼も言えないまま成人して、神父となる。
赴任した教会を巡る地上げ問題から、助けてもらった恩人と再会。
不憫健気受。
たまにはこんな綺麗にまとまった作品も悪くないです。
短編なので、仕込んだ伏線の展開が読めてしまうのが、少し残念だった。