お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
夏の残像3巻です。
メインはタクミの音楽での悩みで、後は短編で2巻からの続きの利久と政史の話です。
3年8月「薔薇の下で」
タクミとギイがしている最中を見られるという事態にタクミの反応が乙女チックですが、一瞬でギイの世間体や別離を考えてショックを受けてしまったのかと思うと、可愛くて仕方がなかったです。
それだけに、たまに世間が見事にすっぽ抜けるギイが、心配でならなかったです。
普段は不遜というか、先輩でも臆さないタイプな依彦が雅彦には一途で健気って性格がツボなだけに、世界で一番大切だからの台詞に、痺れてしまいました。
早く雅彦に依彦の愛が伝わらないかなと、願ってなりません。
タクミの音楽問題も雅彦のお陰で決着がつきそうで、音楽シーンが好きなだけに演奏会が楽しみです。
3年8月「真夏の麗人」
利久がタクミに発破をかけられてからのその後の話です。
好みが中前の方なだけに、利久に温さとヘタレを感じてしまって、初々しさをあまり楽しめなかったです。
誰にでもいい顔はせずに、好きな人にははっきりと好意を伝える政史に、男前度を感じてならないです。
優柔不断受けが嫌いって方には、政史のきっぱりした態度は好感度が高いと思います。
エロ:★1 薄め
総合:★4 依彦のお気に入りシーンがあったのと、音楽シーンが好きなだけにたっぷりあってよかったです。
ダメだ…。
音楽会関係のイベントと九鬼島のメンツにいまいち興味が持てない私には、ツライ状況が続く…。
夏休みが早く終わってくれることを切望します。
あ、でも次作は三洲と真行寺がドーンと登場するらしいし、夏の残像四部作の完結編らしいから、期待しよっと。
しかしこの本、前作から二年ぶりだったようで、リアルタイムで読んでた人は待ちくたびれただろうなァ。
託生がサロンコンサートに向けて再び内面を見つめ直す部分がメイン。
雅彦の意見から手掛かりをつかみ、託生自信が自分の内の音色を見つめる描写は好き。
しかし毎回新キャラが登場するものの、そろそろ印象が薄くなってきてしまった。
今回の九鬼島の面子もあまり重要に感じられないし、一年生チェック組の登場を一学期で出し渋った感がするせいか、夏休み編に乙骨が出てきてもなんだかなぁ感が否めない。
サロンコンサートの準備と平行している京古野氏・穂乃香さんと雅彦の関係、雅彦と乙骨の関係、更に旧九鬼邸にまつわる秘密もまだ未解決。
おそらく次巻でまとまるとは思うが…
同時収録の「真夏の麗人」は、前巻のお茶会後の片倉×岩下の話。
時間がかかったものの、この二人の関係はようやく落ち着いた模様。
ギイとタクミの高校3年生の夏休み、『フェアリーテイル』から始まっているので、『夏の残像・3』とサブタイトルが付いてますが、実質4冊目ですね。
『フェアリーテイル』から考えると発売に足掛け4年かかっていることになっているようで、リアルタイムで読まれていた方は焦らされて結構大変だったんじゃないかと思います。
今作もかなりゆったりした流れで、纏めて読んだ場合でもこのペースが気になります。
タクミくんシリーズののんびりほのぼの感は好きなのですが、ちょっとした謎が隠されているような今回のような場合は、早く先が知りたくて気がはやるばかりですね…苦笑。
ギイxタクミ、真行寺君x三洲君(今回は三洲君の登場はなしですが)カップルは相変わらずで、進展があったとすれば利久君と岩下君、そして京古野さんの状況がちょっと変わった位でした。
『フェアリーテイル』で登場した「宝」に関しては、今回、やっとちょこっと顔を出しましたが、ほんとにラストの部分で、またしても待たされるのか!と思いました。
次巻に期待します。