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ayairo shinobi zoushi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
作家買い。
和泉先生はドシリアスな作品も書かれますが、今作品はコミカル寄りなお話でした。受けちゃんがチョロ可愛い…。
ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
螢は忍びの里に住む半人前の忍者。
捨て子だった螢に、名前と住まう場所、そして何より安心できる「家」を与えてくれたのが里の頭領の春成だった。
忍びとしての役目を果たし春成のために尽くしたい。
そう願う螢に、仕事が舞い込んできた。まだ半人前の忍びである螢を慮ってお館様は仕事を任せることにためらいを見せていたが、今こそお役に立てる時。そう思った螢は意気揚々と江戸へと向かった。
江戸について早々、道に迷ってしまった螢だったが、そこを助けてくれたのは浪人の式部という男性だった。見目麗しい彼に伴われ彼は仕事場へと無事到着するが、その後も何かと螢を気にかけてくれる式部で…?
螢は無事任務を遂行できるのか、というところを軸に進むストーリーですが、そこに式部という人物が関わってくることでそのストーリーに色がついてくる感じ。
螢の素性に早々に気づき、忍びとしての仕事に協力してくれる風、ではあるが、はたしてこの式部という人物は敵か味方か、彼の目的は一体何なのか、そしてそもそも彼の素性は?
任務遂行のために奮闘を続ける螢ではあるのですが、いかんせん彼がぽんこつ忍者でしてね。あれやこれや騒動を引き起こすわけですよ。で、彼が最終手段として行おうとしていたのが閨房術。それを聞いた式部は、「自分に閨房術を仕掛けてみろ」と言い放ち、二人は伽の特訓を始めるが―。
チョロい!
チョロすぎるぞ、螢ちゃん!
お館様に閨房術を習ってはいたものの実戦はない螢が、式部にあんなことやこんなことを致されてしまうわけですが。
まあねえ、式部の正体とか、螢の任務遂行の可否とか、結末はうっすら見えてしまう部分はあります。ありますが、それを差し引いても、螢のチョロ可愛さとか式部の男前さと執着心に萌えが滾る。
和泉さんらしいシリアスさはほぼない作品なので、ホンワカと読み終わりました。
で、特筆すべきはCielさんの挿絵。
いつもながら麗しい絵柄なのですが、この作品の世界観を崩していない。すんごく可愛いの。さすがCielさん。素晴らしい。
硬派な、シリアス寄りのお話が読みたいときには不向きな作品ですが、さっくりとほっこりと読める、そんな可愛らしい作品でした。
なんとなく手に取ったのですが、思った以上に江戸萌えしましたので、萌2より萌です。いやあめっちゃしっかり江戸ですよ江戸!あとがきで先生が「マニアックな題材」「編集部の任気には恐れ入った」とおっしゃっていますが、ほんと個人的には久しぶり江戸ものでフレッシュな感じです!あとがきの後ろにある参考文献の多いこと!ほんと先生の忍者愛には頭が下がりました!江戸ものお好きな方でしたら是非是非。本編290P弱+あとがき。
畿内の片田舎から江戸で奉公するべく出てきた螢。安房松池藩藩主八木山家で奉公しながら、内情を探るというお館様からの命令を受けています。お館様からは「素直で可愛い」「気が優しい」「江戸屋敷に潜入させるなんて危険すぎる」と心配されているのですが、孤児だった螢を拾って育ってくれたお館様にどうしても恩返ししたく・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
春成(お館様、螢可愛がってます)、守善(藩主)、他の奉公人仲間、受けの里の仲間ぐらいかな。春成、いいんですよ、なんかおっとりした感じだし、受けのこと可愛がってて。
++良かったところ
攻めはスパダリに属する方だと思います。そんなにスパダリ感を感じた訳ではないのですが、なんやかんや受けにちょっかい出してて、微笑ましく思いました。
受けは一生懸命頑張る方で、下手したら「けっ」って思う時もあるのですが、健康的で印象良かったんです。食べること、甘いものが大好きみたいで、要はまだまだお子様でもあるのかもしれませんが、好きな感じです。いざ事をイタさんとなっても、「さあ挿れろ」的色気の無さ(笑)。
めちゃくちゃ笑うとかしっとり色恋話というよりは、書かれている江戸の様子がとても興味深く、お話も(失礼な言い方で申し訳ないのですが)「上手い~」ととても思った一冊でした。
今回は八木山家に食客の浪人と古川家に仕える忍びのお話です。
譜代大名家に潜入した受様が
攻様に助けられながら主命を果すまで。
受様は捨て子でしたが機内の譜代大名古川家に仕える
忍びの棟梁に拾われ、可愛がられて育ちます。
その棟梁に御返しすべく、受様は忍びの技を磨き、
16の春、ある大名の江戸屋敷への潜入を命じられます。
古川家当主は幕閣になる野望を持ちますが
幕閣に選ばれるには有事に馳せ参じられる
関東近郊の大名でなくては難しく、
当主は大名の領地替えを狙い、
間弱点が有りそうな大名家の江戸屋敷に
間者を潜ませて弱みを握ろうとするのです。
そして大名家の1つとして八木山家が上がり
受様の初任務となるのです。
江戸への旅は他の屋敷に奉公に上がる仲間と来て
人に訊ねながら目印の日枝神社まできたものの
その先は門構えが立派な武家屋敷街で
受様には目的の大名家の見分けがつきません。
緊張と不安に駆られた受様が九字を切っていると
月代も剃らない浪人者に声を掛けられます。
この彼こそが今回の攻様になります♪
攻様は背が高く端正な顔立ちの涼やかな印象の男で
攻様は受様をお上りさんだと言いつつも
「もののついでだから」と案内してくれます。
そして1軒の屋敷の裏側に回り込むと
裏木戸を開けてずんずんと入っていってしまい、
受様は驚いてしまいます。
もしかして八木山家に仕える侍なのかと思いますが
なんと攻様は当主の俳句指南の食客だったのです。
果たして受様の初仕事は上手くいくのでしょうか!?
忍びとしての初任務に挑む受様と
譜代大名家に食客として滞在している攻様の
コメディ要素たっぷりの恋物語になります。
サブタイトルの「俺様先生の闇房術指南」という
フレーズがなんとも萌えを誘う上に
CIel先生のカバーイラストも
いかにも俺様風で色男な攻様に担がれた
かなりぽわぽわしてそうな初心そうな受様という
素敵な組み合わせでワクワク読み始めました♡
攻様は受様に声を掛けた時か「可愛い」と言い
受様の休みの日には江戸見物に連れ出してくれるほど
受様にとっても親切です。
その日、観音様のおみくじで大吉を引いた受様は
その夜に運を掴もうと当主の座敷の床下に忍び込み
見つかってしまい遁走することとなるのですが
追手を巻きつつ下男部屋へと走る途中で
攻様に見つかってしまうのです!!
攻様は受様の嘘に納得顔で対してくれますが
髪にかかっていた蜘蛛の巣をはらってくれたりして
受様を疑わないそぶりを見せるのが
実にあやしいのです(笑)
そんな攻様の正体と受様の任務が絶妙に絡み合い
江戸の町の様子や文化などにも触れつつ進む展開に
ドキドキ&ワクワク、楽しく読ませて頂きました♪
受様の正体が攻様にバレると忍びの闇房術を迫られ
あっさり押し倒される受様をちょろすぎると思うと
楽しみが半減するかもですが
健気というよりも天然過ぎておぼこい受様が
策士な攻様にいろいろされてしまう流れは
かなり美味しかったです。
攻様の正体とか、受様の初仕事の顛末などは
読者の想像の範囲内かなって感じでしたので
今回は「萌」評価とします。