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永遠の愛を、ここに誓う――。
uragiri wa Paris de
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
読むまでは時系列が現在の話かと思ってたのですが、「誓いはウィーンで」のすぐ後のお話です。
今作で2人の関係性に決着がつくかと思ってたのですが、過去の出来事なので、藤堂とウラジーミルの関係は本編のままです。
「龍の宿敵、華の嵐」は他2冊とも読了済みですが、内容を大雑把にしか覚えてない状態だったので、ウラジーミルの側近や親戚兄弟の名前や関係性を把握するのが少し厄介でしたが、概ね問題なく読めました。
「賭けはロシアで」と「誓いはウィーンで」を未読の方は先にそちらを読まれるのをお勧めします。
(今作では裏切り者が残酷な拷問にかけられる描写が出てきますので、苦手な方はご注意を)
イジオット幹部やウラジーミルの部下の裏切りでお話が進んで行きますが、藤堂は自分が自由になるチャンスがあってもウラジーミルを騙したり裏切るようなことは出来ません。
出会った頃はウラジーミルへの気持ちは同情だったのだろうと思いますが、今作では愛情も以前よりまた少し芽生えてる感じがします。本当に少しずつですが。
藤堂は、ウラジーミルとイジオットのボスが父子で殺しあうような状況にならないように、進言したり宥めたり…
本編では非道なやり方で金儲けしたり、卑怯な手口で清和を陥れようとしたりする藤堂でしたが、イジオットの面々と一緒にいると藤堂がすごくまともで情に厚い人物のように見えます。(いや、元々は虫も殺せない良家のお坊ちゃんだったのですけど…)
それくらいロシアンマフィアは非道で残虐、恐ろしいです…
本編での京子との対決や寒野組との抗争が生温く感じるくらい…
全体的にシリアスなんですが、所々に出てくる日本のアニメ漫画オタクのマクシムとニコライの言動が息抜きになっていて、相変わらずシュールな笑いもあります。
私は藤堂のお相手はどちらかというと桐嶋推しなのですが、今作を読むと桐嶋が藤堂とくっつくのは無理かなと思いました。(同人誌では桐嶋と怪しい感じでしたがw)
ウラジーミルが愛してると言えば「言うな」と言う藤堂ですけど、結局ウラジーミルを切り捨てるようなことはできないし、今後ものらりくらりと躱しながらも、拒めずにズルズルと流されていくのでしょう…
そして今回も藤堂は魔性の男でした。