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Celebritykekkon wa scenariodoori ni susumanai
タイトルと、円之屋さんの描かれた表紙から、なんかすんごいゴージャスなお話かな?と思いつつ手に取りました。
主人公は警備会社で働いている大智。
その日の彼の仕事は人気俳優の佐宗のボディガード。若い女の子たちの黄色い声援にこたえてファンサをする佐宗だったが、とあるアクシデントが起こってしまう。佐宗を守るためにとっさに身体が動いた大智は怪我を負い、入院することに。
仕事上での怪我ということで労災もおりるだろう。けれど大智にはのんびり入院していることができない事情があった。借金返済のために副業もしている彼は金銭を稼ぐために一日も早い退院を望んでいた。
そんな大智のもとに、佐宗がやってくる。大智の事情を把握したうえで、謝礼を払うから自分と偽装結婚してくれないか、という突拍子もない依頼をするために―。
というお話。
大智が副業までして金銭を得なければならない理由。
佐宗が大智に偽装結婚を申し込む理由。
これらがきちんと描かれているので読んでいて彼らの心情に共感しやすい。さらに、これらが上手に絡んでいくストーリー展開も秀逸でさすがベテラン作家さまだなという感じ。
イケメンで、人気俳優で、しかも家はかなりのお金持ちという佐宗の、スパダリ感が半端ない。そんな佐宗に「愛する人」として大切にされ少しずつ心を預けていく一方で、これは演技だと思い込もうとする大智の感情にも共感してしまう。
設定としては少女コミックのようなシンデレラストーリーなんですよね。が、大智の過酷な家庭環境と男気が加わることで、単に甘々で、スパダリに愛でられるだけの安直な話にはなっていない。
婚約者のふり、という佐宗の演技に、大智が嬉しくなったり、反対にこれはただの演技、と自分を戒めてみたり、そんな彼の可愛さに萌えが滾りました。
大智はその過酷な家庭環境ゆえに、若者らしい楽しみとか恋とか、そういったものとはずっと無縁で、佐宗が与えてくれるすべてのものに一喜一憂するシーンがあります。めちゃめちゃ可愛い!と思いつつ読み進めましたが、特に二人の閨シーンで萌え爆発しました。
何をされても「これが普通」と思い込む大智と、そこに付け込むようにあんなことやこんなことをする佐宗にGJを送りたい。
芸能人ものではあるのですが、華やかで煌びやかな世界を描いた、というよりも、薄幸青年がスパダリと共に幸せをつかむお話で、意外なほど地に足のついた、そんなお話でした。
俳優とボディーガードの契約結婚もの。
かなり王道のストーリーで分かりやすくて良かったです。とにかく王道一直線なので安心して読むことが出来ました。
タイトルについてですが、セレブ要素は薄いと思います。攻めが政略結婚させられそうになっているくらいで、ゴージャスな雰囲気はそれほどありませんでした。
"シナリオ通りに進まない"という部分も、ちょっと違うような気がします。政略結婚(セレブ結婚?)は確かに上手く行かなかったので、その点についてのタイトルだったのでしょうか。
主人公たちの恋愛については、攻めの策略通りに進んだように思えました。
攻めも受けもほぼ一目惚れ。
終始受け目線で進みますが、攻めが受けを好きなる事に説得力があって良かったです。
恋愛ごとに初心でチョロ可愛くありながら、考え無しに行動するような性格では無いので安心感がありました。ここぞと言う時にしっかり自分の意見を述べるところが良かったです。
受けは絆されただけのような気がしますが、分かりやすく一目惚れしていたことと、攻めが善人だったので違和感はありませんでした。
このお話は攻め視点でも読みたかったなと思います。
敏腕マネージャーが協力的で面白そうだったのと、一目惚れにも関わらず最初は恋愛対象として見ないようにしていたらしいのでそこら辺の葛藤含めて攻めの心情が知りたくなりました。
私は最初から落とす気満々で受けに話を持ちかけたのだろうと思っていたのですが、本当にその気が無かったのだとしたらシナリオ通りに進まなかったのはこの部分だったのかもしれません(笑)
王道で楽しい作品でした。
タイトルからは、結婚をしたいのにえがいてたシナリオ通りに進まない!といった雰囲気ですが、結果からいうと、結婚のふりというマジ惚れしてシナリオだったのに結婚しちゃったというお話です。
ほぼ初対面から始まって結婚まで至るケース。しかも両方ともゲイってわけじゃないというなかなか遠いハードルですが、さすが藤崎先生!違和感ないストーリー展開でした。
美形俳優の司は当然ですが、椎名も自覚なし美形ってことで、イラストはどれも素敵でした!
今回は名家出身の国民的俳優と
借金もちの警備会社勤務のボディーガードのお話です。
攻様が受様に持ち掛けた偽装結婚が本気の恋愛になるまで。
受様は警備会社で警備員として働いています。
本日は新作映画のプロモーションイベントで
受様は主役俳優の専任ボディーガードを担当します。
貸し切られた通りに敷かれたレッドカーペットの上を
監督や俳優陣が練り歩きながらファンサービスをする
会場は満員電車並みの熱気に包まれています。
そんな中、本日の主役となる俳優が到着します。
そしてこの俳優こそが今回の攻様です♪
攻様は芸能人に興味のない受様でも知っている
今をときめく国民的俳優です。
攻様は高校の演劇部で芝居の魅力に目覚め
合格した医学部を蹴って憧れていた劇団に飛び込み、
スターダムを駆け上ったという逸話を持つ美丈夫で
受様ですら心臓を鷲掴みにされるほどの男性でした。
攻様の登場で更なる興奮に包まれて
攻様はパンフレットや色紙にサインをし、握手をし、
写真撮影に応じ続けていましたが
ファン達の圧迫で張り巡らされている柵が
ギシギシと音を立て始めます。
受様は応援を呼びつつ、
攻様に安全な位置まで下がるよう声を掛けると
そんな受様の行動に殺気まじりのクレームが飛び
攻様を問答無用でファンから引き離そうとした瞬間、
バキッという恐ろしい音がして
受様はとっさに攻様を突き飛ばした結果、
雪崩となった観客に押しつぶされ・・・
次に目が覚めた時には
高級ホテルのような一室のベッドの上でした。
受様は右の脛骨と肋骨が折れており
ギプスが外せるまで1カ月ほど、
日常生活に戻れるようになるまでに
2、3カ月と知らされた受様は絶望的な気分になります。
実は受様は父親の残した借金を返済すべく
空いた時間は副業のアルバイトに当てていたのです。
見舞いにやってきた上司によれば
攻様が痛く責任を感じていて治療日も入院費も
攻様の所属する事務所が負担するという話らしく
まずは体を治せと諭されます。
その後、
攻様がお礼と見舞いにやってくるのですが
攻様は受様の事情を知っているようで
副業分を含めた負担するとまで言い出すのです。
実は攻様には受様に依頼したい事があったのです。
なんとそれは
「偽装結婚の相手になって欲しい」と言うもので!?
ある事情で偽の婚約者を探している攻様と
父の借金のために本業の合間にバイトをする受様の
セレブな世界を舞台にしたラブコメデイになります♪
攻様の実家は代々政治家と医者を輩出してきた名家で
ハリウッド大作にも出演したほどの国民的俳優の攻様に
「ふらふらしていないでそろそろ真面目に生きろ」と
俳優を辞めて身を固めて跡継ぎを作らせようと
画策していると言います。
攻様は女性をパートナーとして紹介すると
偽装を疑われて婚姻届を出す羽目にならないとも限らず
足元を救われる可能性を少しでも減らしたいとまで言われ
受様は攻様の依頼を受けることになります。
すこしづつそれらしい行動をとって
2人が恋愛関係にある事を印象付けていくのですが
攻様は演技のふりで受様を口説きまくり
受様は素で男前なセリフを吐いて
その気は全くないのに攻様を魅了しちゃう展開は
まさに藤崎先生らしさが溢れていました。
芸能界を舞台にしていると言っても
受様が主体なのでキラキラな世界と言う訳でもなく
むしろお金持ちのドロドロした世界が
前面に押し出された感じが強かったですが、
攻様の作戦がうまくいくのか、
どうやって攻様と受様が恋仲になるのか
ドキドキ&ワクワク、楽しく読ませて頂きました (^-^)v
どう読んでも攻様ってば本気だよね!? な台詞が
萌えツボで面白かったです。
超人気俳優と警備員が偽装結婚?
恋人ごっこや大智の初めてのハグやキスに微笑ましかったです。
佐宗がどこまで演技なのかわかりづらく、大智が恋をしてしまうのも仕方ないかな。
お互い家族仲に恵まれず苦労してきたんですね。それでも一人前になって偉いです。
てっきり契約通りに行くのかと思ったら…。
シナリオ通りではなかったけど、それ以上に上手く行きましたね!
佐宗家にまともな人が一人でもいてくれて良かった。
本編は良いところで終わってしまいます。
大智の職場や恩人にバレるところとか読みたかったな。