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sweet home
作者買い
電子版のみ特別SSがついて復刻‼️
現代物です。
受けの碧くんがスパハニ、ツンデレで可愛かったです♡
碧くんは隣に住んでます。って言われてもおかしくないくらい、普通の男の子の恋愛のお話しなんですが、攻め様が好きで好きで甲斐甲斐しく身の回りの世話をして、でも素直になれなくてぶっきらぼうな物言いになってしまって…
でも、綺月先生の文章力の成せる技ですね。
ぶっきらぼうな言い回しの裏の切なさがすごく伝わってきました。
攻め様がやっと碧の存在がいかに大事かがわかって結ばれるところ、
指ひとつ動かすにも碧の嬉しさが伝わってもらい泣きしました。
SSは、そんなツンツン碧が攻め様に指輪しろー!と迫るお話です。
指輪交換の部分は必見です!!
ソムリエより。綺月さん初読みです。
健気な片思いが報われるお話は大好きなのでワクワクしながら読み始めましたが…
碧の献身っぷりは素晴らしいけれど遼平の鈍感さには閉口。微笑ましいというよりムカつくほどの鈍さ。
あと、遼平に彼女がいるのを知ったあとの碧が情緒不安定過ぎて読んでいて疲れました。遼平ってそんなに心を乱されるほどいい男?
テディの存在も都合が良すぎてなんだかな~という印象。
爪切りシーンや料理の描写は良かったですが、お話自体には乗り切れず残念です。
攻の遼平に、何度「こンの…ばかちんがーッ!鈍ちんがーッ!」と思ったことか。鈍い。鈍すぎる。もう長年しっかり胃袋を押さえられているのに、碧の傍が一番落ち着くとか言っているのに、碧の恋心にちっとも気づかないなんて!碧、本当にこんな鈍ちん野郎でいいのか…。
クライマックスで気持ちを爆発させる碧が切なかったです。これまでの長い長い片想いの分、これからは遼平に甘やかされて幸せになって欲しいです。テディ、良い奴だな~。
あらすじから受ける印象とは異なり、とってもピュアなラブストーリーでした。碧の想いが切な過ぎて、途中何度も泣けてきました。
碧、遼平、小熊(通称テディ)は、高校時代からの親友仲間。碧は高校時代から10年間ずっと変わることなく遼平に想いを寄せています。
碧の尽くしぶり・遼平至上主義が凄いです。高校時代の遼平の一言によりイタリアンシェフになり、遼平の側で彼を支えたいと彼の会社の近くに店を構える。そして、仕事で終電を頻繁に逃す遼平をマンションに泊めてやり、まるで母親か女房のように甲斐甲斐しく世話を焼く。愛情たっぷりの食事(弁当込み)は勿論、洗濯、爪切り、耳垢掃除まで。遼平への恋が決して叶うことがないと諦めている碧にとって、遼平の世話を焼くことが最大の喜びなんですよね。そんな風に中身はいじらしく、可愛い乙女仕様なのに、かなり口が悪くて、「べらんめえ」口調なのが笑えます。
このように碧の生活や人生設計は、全て遼平を中心になされています。ですが、遼平は全く碧の想いに気付いていません。遼平、鈍すぎです!究極の鈍感男。どう考えてもただの友達が下着の洗濯とか爪きりとかしてくれないと思うんですが…。しかも碧は毎日遼平の世話を焼きたいからと同居までさせるんですよ!なのに、彼女に二人の関係が「普通じゃない」と指摘されるまで自分と碧の関係を「友達としての自然な在り方」だと思っていたんですからねぇ。
さて、片思いの辛さを一時でも忘れるために、親友のテディや碧をカリスマシェフとして売り出した出版社の社長(ちょっと鬼畜)に抱かれる碧。碧は他の男とセックスし、自分が遼平に相応しくない穢れた存在であると確認することによって精神の安定を図っているのです。そんな碧でしたが、遼平に結婚話が出てきて、遼平の側に自分の居場所がなくなるのだという事実を突きつけられると、どんどん壊れていきます。碧の姿が自虐的すぎて痛々しい。更にテディと寝ている現場を遼平に見られて、事態はますます泥沼化。
結局、遼平は彼女の嫉妬や上司の指摘やテディの後押しなど複合的な事情からようやく碧の愛情と自分の奥底にあった「ずっと碧に世話を焼かれたい」という気持ちに気付くのですが、ここに至るまでの碧の苦しみを思うとホント、切なくなります。度を越した鈍感さって残酷ですよ!遼平には長い間苦しめた分を補って余りある位の愛情を碧に注いで欲しいと思いました。
全体に「食」が「愛」と上手く絡み、主題が一貫していて読みやすいお話でした。思いが通じ合うラストで遼平が言った「いま現在の俺の肉体は、お前が作ったようなものだろ?」という言葉にああなるほど、と。誰かのために食事を作るって、相手の血肉を造り、相手の存在を根本から支える営みなんですよね。そう考えると、「餌付け」って相手を究極に独占する行為なんだなあと思いました。
攻・大河内遼平 輸入食器販売会社の社員
受・秋元碧 イタリアン・シェフ
28歳の高校時代の同級生です。
碧は高校時代からずっと遼平が好きです。
しかし遼平は碧を「親友」としか思っていない。
一度は諦めて逃げた(海外に修行に出かけた)のですが、諦めきれずに帰国。
それ以来、ずっと遼平の勤める会社の近くに店を開き、遼平のために食事を作り弁当を持たせ、いつ終電を逃した遼平が泊まりに来てもいいようにと部屋を整え待っています。
健気…を越えた献身っぷり。
でも遼平は碧の気持ちなど全く気づかず、「碧のところは居心地がいい」と甘えっぱなしです。
いくら餌付けのために頑張っていても、時には憂さ晴らしもしたいものですよね(20代も後半の大人ですし)。
遼平への献身が精神的にきつくなるとセフレの不倫相手に電話したり、同じく同級生のテディこと小熊勇士とセックスしてます。
(テティが鍵をかけ忘れたおかげで、遼平がやってきてアタフタなんてシーンも(笑))
遼平には同じ会社に恋人がいます。
その恋人が、遼平の持ってくる弁当に不満をぶちまけます。
彼女は料理が苦手。なのに会社ではその弁当は遼平の恋人が作っていることになっているのだから…どこの誰がって腹も立ちます。
友達が作ってくれている、と言われても納得できないです。
実際、いくら親友でシェフで店が会社に近いといっても、そう毎日毎日は異常。
嫉妬しない方がおかしいです。
恋人が嫉妬し指摘したことで、遼平は碧との関係をじっくりと考えることになります。
再会して以降の食事はほとんど全て碧が用意しています。
栄養バランスを考え、好みを熟知し、食べやすいようにと気を配っている食事。
あの食事が食べられなくなるなんて、我慢できるだろうか?ともの凄く悩みます。
…餌付け、この時点で半分以上は成功してます(笑)。
年齢的にもそろそろ結婚したほうがいい、結婚するなら今の恋人で…と杓子定規に考えた遼平は、碧に「弁当はもういらない」と断り「恋人と結婚するつもりだ」と伝えます。
必死になって尽くしてきたのに(足の爪も切った、耳の掃除もした)そりゃないよね~。
精神的に不安定になった碧は夜な夜な飲み歩き行きずりの男とセックスするように。
碧の様子がおかしくて心配だと遼平から連絡を貰ったテディが尋ねてきて、壊れかけてる碧はテディを誘います。
慰めるためのセックス。
そこに遼平がやってきて…。
泣いて、すがって、追いかけて。
最後は押し倒して乗っかっちゃう。
究極の誘い受です、碧。
しかし遼平は・・・ヘタレもヘタレ、究極のヘタレかも。