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いよいよ、ゲームがはじまるーー。
otome game de ookamiheika no dekiaikouryakutaihodesu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
松雪先生、四年ぶりの新刊になります。
待ってましたーーー!!
で、こちら、乙女ゲームに転生してしまった主人公と、幼馴染みの王様による、王道スレ違いラブコメになるんですね。
二人のスレ違いに、設定が巧みに生かされた。
これね、スレ違いにも切なくて苦しいものがあれば、ひたすら可愛くて楽しいものがあると思うんですけど。
こちら、まさにその楽しくて仕方ないものなんですよね。
えーと、乙女で一途で臆病な受けは自分の恋心をひた隠しにして、親友として振る舞う。
で、親友でしかないはずの攻めは、明らかに受けに執着して独占欲を滾らせてる。
そう、端から見ると完全に両想いである二人の、甘くてエッチでちょっぴり切ない恋物語なんかを、読者はひたすらニヤニヤしながら見守るってお話なんですよ!
個人的に、このタイプのスレ違いがめちゃくちゃ好きなんですよね。
もう、このスレ違いなら永遠にやっててくれていいんですよね。
いや、やっぱ二人のイチャ甘も見たいから、適当な所で結ばれて欲しいか。
ザックリした内容です。
宰相の息子で書記官であるケイ。
幼馴染みで初恋相手である王様・エリアスに恋心を抱いているものの、男である自分には望みが無いと思いをひた隠しにして親友として振る舞っているんですね。
また、実は前世の記憶がある彼は、この世界が前世でプレイした事のある乙女ゲームの中だと知っていてー・・・と言うものです。
で、ゲームのシナリオ通り、魔女の呪いで皆が獣人にされてしまう事態に。
この呪いを解くには、ゲームの主人公・リナとエリアスが結ばれる必要があるんですね。
そこで、エリアスの幸せの為に、胸の痛みをこらえて二人をくっつけようと奔走するケイ。
しかし、ウサギの獣人である彼が強い発情を起こすと、何故か「手伝ってやる」とエリアスから強引に抱かれてしまい・・・と言う流れ。
果たして、無事に呪いは解けるのか?
また、主人公であるリナには一向に興味を示さず、ケイを朝な夕なに抱くエリアス。
彼の真意とはー?
と、このあたりが見処になると思うんですけど。
これね、受けであるケイ視点で進むんですよね。
進むんですけど、もう読者には、エリアスの気持ちがバレバレ状態と言うんですかね・・・。
気付いてないのはケイだけで。
まぁそんなワケで、グルグル思い悩む主人公を傍目に、展開としてはひたすら甘々。
や、攻めであるエリアスって、かなり独占欲が強いし、ケイに対してベタ甘なんですよ。
こう、何かと「俺はお前さえいればいい」みたいな口説き文句としか思えないセリフを言いまくるし、ケイに他の男が近づけば、血相を変えて飛んで来る。
そして、呪いのせいで異常な発情にケイが襲われれば、それを抑える為とかもっともらしい事を言って、毎日ケイを抱きまくる。
ついでに、リナとくっつけようとケイが彼女を誉めれば、逆に「お前はリナが好きなのか!?」と怒りをにじませる。
個人的に、こういう受けにベタ惚れの攻めの、独占欲バリバリの言動と言うのが大好きなんですよ。
またこの二人、かなり長い間、この楽しすぎるスレ違いを繰り広げてくれるんですよね。
もう、延々にニヤニヤしっぱなし~みたいな。
本当、楽しすぎるわ!
ちなみにここから、リナがエリアスに告白するのを聞いてしまうケイ。
二人の為に、身をひく覚悟を決めるんですね。
そんな中、エリアスが行方不明になり・・・と続きます。
これね、少し切なくはあるものの、基本的にエリアスと言うのはケイにベタ甘なんですよ。
こう、彼の気持ちは疑いようがないので、安心して読めるんじゃないでしょうか。
また、誤解が解けて二人の気持ちが通じあうシーンと言うのが、萌えるんだけど同時に笑えて。
そりゃエリアスも、「通じてなかっただと!?」と、キレたくもなるよねぇと。
一応ね、ケイは鈍いんじゃなくて、臆病なだけなんですけどね。
こう、傷付くのが怖くて、期待しないようにしちゃったんでしょうね。
あと、彼は一途で健気なゲイなので、エリアスの幸せを第一に願った。
自分と結ばれたんじゃ、呪いは解けないですもんね。
とりあえず、このオチもなんともハッピーなものなので、ご安心下さい。
全ての元凶である魔女。
まさにお騒がせ女だよなぁ。
ちなみに、ケイがウサギの獣人で発情があるって事で、エロ濃厚です。
毎日、朝晩エッチしてます。
もう、シチュエーションを変え、プレイを変えって感じで、二人はエッチしまくり。
やや天然が入ってるケイが、「付き合わせて申し訳ない・・・」とかやってるの、本当に笑えちゃいますよ。
いやいや、ここぞとばかりに美味しくいただかれてるから。
と、そんな感じで、クスッとして甘くて可愛くてちょっぴり切なくてと、とても素敵な作品だと思います。
若干、グルグル思い悩む受けが苦手な方には合わない気もするので、そこだけご注意下さい。
今回は独身主義を宣言している王と
前世の記憶を持つ転生者の書記官のお話です。
転生したゲーム世界の未来を知る受様が
獣化の呪いを解くべく攻様の恋を実らせようとする顛末と
本編後を描いた短編2本を収録。
受様は王国の侯爵家の長男で
戴冠式を控えた王太子の書記官を務めています。
この王太子こそが今回の攻様となります♪
攻様は同い年のいとこで
受様を無二の親友と公言するほど親しく
積極的に革新的な政策を進める人物です。
実はそれには幼い時から共に過ごす
受様の前世の記憶が活きかされていました。
と言うのも受様の前世は現代日本人男性で
受様は異世界の転生者なのですが
前世の記憶がある事は秘密にしていたのです。
世界の未来に関わる事等は全て
夢のお告げとしてして家族や攻様に語り
攻様はそんな受様のお告げに信じていたのです。
件の乙女ゲームは王の戴冠式で
魔女が王宮にいた全員に獣化の呪いをかけ、
書記官の助っ人として主人公が王宮に来る事から始まります。
王と主人公が結ばれる事で全員の呪いが解けますが
他の攻略対象者と結ばれるとそれぞれだけが人間に戻る為
受様は攻様と主人公を結び付けなければなりません。
しかし、受様は
ゲームをしていた前世から攻様に恋をしていて
受様にとって未来は憂鬱なものでもあったのです。
そして戴冠式に魔女は現れ、
王宮の人々は獣化の呪いを掛けられ、
ゲームがスタートします。
ゲームの主人公が選ぶ恋の相手とは!?
受様達の獣化の呪いは無事に解けるのか!?
ゲーム世界のキャラとして転生した受様が
攻様の戴冠式で魔女が賭けた獣化魔法を解こうと頑張る
異世界転生ファンタジーになります♪
松雪先生の久しぶり新作は
今時人気なゲーム世界に転生してしまった受様と
受様が恋する攻様が織りなすドタバタラブコメディ
という実に松雪先生らしいお話で
私的にも萌ツボ満載で楽しみにしていた1冊でした。
受様は前世でやっていた乙女ゲームの世界にて
攻略キャラとなるイケメンな侯爵子息に転生しますが
受様が恋をしたのは同じ攻略キャラの中でも
最強キャラに格好良い幼馴染の攻様だったのです。
受様視点で進むお話なので
受様は同性で将来の王となる攻様に恋をしても
その恋が実るはずはないと思い続けていて
攻様が受様に対して友情以上の好意を向けて
『受様が一番大事』と告げても
その真意には全く気づかないのですよ♪
松雪先生の攻様って結構無言実行な方が多いのですが
本作の攻様は言葉にはしているものの
攻様の行動の裏にある気持ちは伝わっていないので
結果的には攻様の気持ちは全く通じていません。
攻様のわかりやすい独占欲が
受様には全く見えていないというモダモダと、
身体の関係だけが先行する2人のすれ違うジレジレに
とても萌え萌えでした♡
こんな2人と主人公がどういう結末を迎えるのか、
そして魔女の獣化の呪いは全員解けるのか、
ワクワク&ドキドキ、楽しく読ませて頂きました (^-^)/
もふもふ好きなので陵先生の描かれた
ウサギな受様とオオカミの攻様というビジュアルも
とってもMYツボでした。
蛇足かもですが、注意点追記です。
表紙の仔パンダで子育て要素もあるのかと思ったのですが
こちらは戴冠式で巻き込まれた受様の甥達でして
ほのぼのキャラで登場しているだけでした。
乙女ゲームのキャラに異世界転生した主人公ケイ。
転生と言う通りゲームの世界に生まれたんですね。
前世で大好きだった乙女ゲーム、大好きだった攻略キャラ王太子エリアスと幼馴染として育ちます。
ケイは前世でゲームをクリアしているし記憶や知識があるので中世ヨーロッパ風な世界でイベントの邪魔をしないよう、でも大好きなエリアスの親友として生きています。
んー。まず文章がケイ視点のケイ口調で語られ説明され、それがなんか上手くはまれなくて。
そしてケイはなんとか王太子→現在の国王に現れる主人公というかヒロインと結ばれて欲しいと、自分の気持ちを抑え王の幸せのために努力するのですが…。
んー。すれ違いが延々と続いてお互いずっと苦しんで辛くて、ケイ視点なのですがもうエリアスの気持ちはわかっちゃうしお気の毒で。何度も何度もフラグというか王の告白をへし折るケイ。
松雪さんの絶妙なドタバタコメディ色はあまりなく、ひたすらケイがゲームのルートに沿うようにジタバタしてエリアスを傷つけ自分も傷つくのが、いい加減お腹いっぱいでした。
私も乙女ゲームが好きで主人公になってゲームの世界に入ってみたいなあと思ったこともあるので、攻略対象キャラの裏側が見れたようで楽しかったです。
松雪先生、お久しぶりだったので嬉々として購入したのですが、ゲーム転生ものはやっぱりダメなんです、なんともシンクロしにくく申し訳ないです中立です。先生ごめんなさい。ゲームする方ならきっと萌えるはず・・。本編+番外編2編(電子ではもう一個番外編)。
同い年で従兄弟の王太子エリアスの側で、書記官として働くケイ。幼い頃から前世の記憶がある事に気付いていましたが、問題はこの世界が、「間もなく迎える戴冠式で魔女が現れ、王宮にいる人を獣人に変えてしまうというところからスタートするゲーム」の世界の様だということで・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ナータン、ドーグ(受けの甥っ子)、ラルフ(近衛隊長)、リナ(ゲーム上でのヒロインキャラ)、魔女ぐらいかな。
++攻め受けについて
受けさんは魔女によりうさ耳付きに変身。手がうさ公になってしまって筆記具持てず、リナに代役を頼むのです。うさ公なので、性欲やや多め状態で攻めさん(国王だよ)に慰めていただくという展開でして、イタしているシーンはやや多めに感じました。自分とくっついたら、みんな人間に戻れないんで、なんとかリナと攻めさんをくっつけようと、自分の恋心を抑え込む健気さんなんだと思います。
攻めさんはうーん・・・国王としてはしっかりしてるんだろうけど、わあカッコいいという箇所をあんまり感じず。内紛がある訳でも敵国がいるわけでもないから、ご活躍といえば受けさんの性欲吐きだし?硬派っぽく感じるので、好きなタイプだと思うのですが、きゅんと感じるところが無かったでした。
やっぱりゲームものは合わないのかもしれん‥と悩むお話でした。