お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
再読!少し古い作品になります。
陸裕先生と久瀬先生のコラボ文庫ということで、どちらの作家さんも好きだったので購入した作品です。
陸裕先生の原案に、久瀬先生が小説を書かれたという、少し珍しい企画本!
陸裕先生の初漫画が77Pも掲載されているという、この美味しい文庫本♡
挿絵では常連である陸裕先生。
他社のシリーズものでプチコミックを書いたりするのを拝見していて、
これが結構、面白くて上手だったりするから、なんで漫画はかかれないのか⁉︎ …と、気になっていただけに、この文庫本は嬉しくてルンルン♪で買った記憶があります。
でも、期待していただけに、ちょっと残念な気持ちにもなったんですよね…。
どちらの先生のストーリも、2人のいいところは損なわれていなくて、面白くて良かったんです。
ただ、小説での余韻が、漫画に移ると違う印象になってしまい、その内容のギャップに読んでいて戸惑いを感じてしまいます。
内容は、
ノンケの和明 (大学生〜小説家)× ゲイの悠人(大学生〜リーマン)
本当にどうしようない2人がおりなす、10年越しの焦れったいすれ違いラブ!
3部構成になっていて、
小説では、大学時代の2人の出会いが書かれ。
漫画1では、大学時代から十年後、攻めに裏切られ別れて、5年後に再会を果たす2人が描かれ。
漫画2では、再会してヨリを戻してからの、2人の日常(遠距離恋愛)が描かれています。
小説の出会い篇では、いつも好きになる相手がどうしようない男ばかりで、恋愛不信に陥っている悠人。
そこに、間違いなく好みのタイプである和明との最悪の出会い。
それからというものの、何故か絡んでくる和明。
ノンケなのにとためらいながらも、次第に、今迄の恋愛相手とは違う部分を感じ、絆され、恋心に揺れていく悠人と、
それなりに女遊びはしているものの、本気で踏み込める、運命の相手を探している…と、必ず特別な相手がいるはずと信じている和明。
和明も、それが女とは限らないかも…と、徐々に悠人に惹かれていきます。そんな2人のせつない想いが綴られています。
それが漫画に舞台が移ると、突然和明の結婚式で、花嫁が他の男と逃げてしまう所から始まるんです。
しかも、もともと、悠人に会うための偽造結婚式で、結婚する当人達は了解済みだったという展開(笑)
えっ!どうして⁉︎と戸惑いながら読んでいくと、和明の浮気が原因で、5年前に悠人が絶えられず姿を消したというではないですか‼︎
それまでは、ヘタレ系でも好みだった和明のイメージが、一気に最悪のものに(笑)
恋愛に対してトラウマを抱える悠人を知っていての仕打ちが信じられなかった。
運命の相手に会うために…それは女とは限らない…と言ったセリフが、一気に飛びました!
男相手に本気になってるのか確信が持てなかったって?今更でしょう。
2度としないって!、死ぬほど後悔したって言われても…
悠人が、グラつくたびに女と寝るのかってセリフにごもっともでした(笑)
更に、その流れで縛って、強引にカラダを求める身勝手な和明。
そして、悠人は再び流され、酷い仕打ちにも関わらず、和明に告白して、元鞘に戻ってしまいます。
本当にどうしようもない2人でした。
元鞘に戻った2人の遠距離恋愛も漫画で描かれているんですけど、これは面白かったです。
悠人の会社の先輩、メガネのいい男•中野さんが登場するんですけど、この方が、いい感じで悪なお人で楽しかったです!
和明を殴り返してくれた時は、スカッとしました(笑)
どこまでも言葉が足らない、どこまでも不器用で、どこまでもヘタレた、どうしようもない2人の恋バナでした。
和明が携帯を持たないのは、浮気を隠すとかじゃなく、悠人に電話をかけたくなるから困るっていう理由は、可愛くて萌エピでした♡
もう少し離れた原因に細かく触れてくれていたら印象も違ったかも。
漫画になった途端、急にコミカルになり過ぎた印象で、それはそれでテンポもよくて、ギャグ風な場面もありで面白いんですけど、先の小説を考えると軽めになり過ぎて、繋がりにくかったです。
でも、陸裕先生の華麗で美しいイラストが動いて喋ってるのは、とても新鮮で嬉しかったです。
フォーマル姿も美味しい♡
そこが評価としては1番大きいので、辛口な事を並べたてた後なのですが(笑)
甘めの萌×2にさせていただきました。
絵柄はもちろん、コマ割りやセリフ回しも違和感ないですし、背景や陰影も丁寧で!
これだけ描けるのに、漫画が出版されたりしていないのは、今だに不思議だったりもします(笑)
でも、小説の挿絵で発揮される、陸裕先生の独特な雰囲気を持った絵の華やかさは、そこでしか見られないものなので、なんとなく納得もしています。
上手くは説明出来ていないんですけど…すみません。
陸裕先生のファンには、とっても嬉しい一冊ではないのかなあと思うので、オススメさせて頂きます!