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作家さんの新作発表
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2006年発刊の古い作品。
書き下ろしが二編入ってます。
電子版は、挿絵が無いのでつまらない。
世間知らずの豪農のお坊ちゃんが、流行病で父を亡くし、
母と家の為に頑張ろうとしたことで、逆に騙されて、家も財産も失い、
借金のカタに男娼として売られて
憧れの男娼と最悪な再会をする
・・・冒頭から、過酷な展開。
美人攻、ショタ受。
内容は可愛らしいというか健気な感じでしたけれど、挿絵があまりにも可愛くてその印象が強く残ってしまいました。
実はこのシリーズ一度この本だけ購入してフェイドアウトしたんですけれど、後になってすっごく評価が高いシリーズになってしまったので、思い切って再購入しました。
灯璃は可愛くて女の子みたいだけれど、結構心は強いですね。
辛い境遇に立たされながらも頑張っているところが健気で良かったです。
いろんなキャラが出てきてこれからがすごく楽しみですね。
日本でいう遊郭になるんでしょうね。
桃源郷の設定もいい感じだし、中華風だから衣装も素敵♪
これからの展開が楽しみです♪
攻めが遊郭ナンバーワンの男妓で、受けがお金持ちのお坊ちゃま。
美人攻め×可愛いショタ受けですね。
表紙買いだったので、受けが14歳だということにまず驚きました。
もっとずっと幼いかと。
ぴっかぴか童貞で世間知らずのお坊ちゃまが、初めて訪れた遊郭でトップ男妓に一目ぼれしてしまうお話。
何にも知らない箱入りで女の子みたいに可愛いショタっ子なんですが、これが正味はなかなか男前で、攻めに初めて会ったときは面会させてもらうために魔物の出る夜の山道を7日間通うという試練をこなしたり、実家が乗っ取られ娼妓として売られたあとは、攻めとの約束を守れなかったのだからと、その事をひた隠しにして必死に働いたり、とにかく頑張る。
受けの想いがまったくぶれないのが好感が持てました。
とにかく攻めが大好き。
攻めしか見えてない。
攻めまっしぐら。
けなげに頑張るショタっ子、一途なショタっ子が好きな人にはオススメです。
あと、終わりの方で、攻めが攻め専門娼妓と知ってびっくりしました。
なんとなくどっちもイケる系なのかと思い込んでいたので。
それから、受けのお目付け役が後半で豹変しますが、本当は、彼は憎悪だけでなく歪んだ愛と執着も受けに抱いているのではないかな、と思いました。
中世中国っぽい架空世界にある遊郭「桃華郷」を舞台に様々な人達の物語が描かれるシリーズの第一作です。
初めて遊郭モノをしっかり読みましたが…なるほど。面白さが分かりました。男妓という存在を設定することで男性同士という設定が無理なく展開されて、世界観にすんなり入ることができました。また、男妓=抱かれる側という先入観があったのですが、本作の聚星は抱く側で目から鱗でした。
さて、第一作の主人公二人は男前の攻×ショタ受です。イラストの灯璃がまた可愛いくて、真っ直ぐないい子であるだけに居た堪れない場面もありましたが、楽しく読めたと思います。ショタが苦手な私としては快挙です。聚星は文句なしに粋でカッコ良い男。彼にも複雑な過去があるようですが、くどい描写はないので全体的に重い印象はなく、思ったより読みやすい作品でした。
物語の転機にも登場し、同時収録の短編の主人公にもなっている雨彩夏がとても切ないキャラクターで印象的でした。第三作の主人公のようなので、読むのが楽しみです。
富農の御曹司として育ってきた少年、灯璃は女の扱いを学ぶため、桃華山の麓にある遊郭・桃華郷へやってきた。
この色街でも最高級の遊郭にやってきた灯璃は、誰より美しい男妓、聚星を相手に選ぼうとするが、一蹴されてしまう。
この遊郭において聚星は特別な存在なのだ。
彼に見合う男になると行って街をはなれた灯璃だが、信じていた人たちに裏切られ、今度は自分が遊郭に売られてしまうことになり……
中華風ファンタジーな世界観で遊郭モノ。
男妓×見習い。
元お坊ちゃまなせいで世間知らずだけど、まっすぐでがんばり屋さんな灯璃には好感が持てるけれど、佐々さんのイラストとツインテールのせいでどうにも変な罪悪感が消えなかった。
年齢的にはぜんぜんセーフなんだけどなあ。
百戦錬磨の聚星が灯璃に振り回されるのはほほえましいです。
しかし最後の短編ですっかり彩夏に心を持って行かれてしまった。
義兄に焦がれ、男妓を身代わりにする青年。
この人の話が読みたい!!
雨彩夏が主役の「宵月~」がメロドラマ張っていて、萌えましたのでそこに登場した東昇閭のナンバーワン聚星のお話と、期待して読み始めたのですが・・・
「宵月」の時、男を抱く側の妓娼は滅多にいなくて、難しいと書いてあったのですが、攻めの聚星はナンバーワンでいられるって?
今更ながら疑問符が飛ぶ始末。
というのも、聚星が結ばれて桃華郷を離れる相手となったのが、たった14歳の世間知らずのおこちゃまだったからです。
いや、ショタが嫌いというわけではないのですが、ここに登場するもうひとりの主人公14歳の灯璃の絵が、14歳どころか10歳にも満たない子供に見えるのですよ。
挿絵というのは、結構影響しますね。
灯璃は裕福な商人の家の一人息子、許婚に好かれたいと遊郭へ行って学習しようと桃華郷へ来るのですが、そこで目にした聚星に一目ぼれ。
しかし、幼すぎるということでかまってもらえずに、一年して成人の歳の15歳になったらきっと再び来ると約束して、去ります。
しかし、再び訪れたのは、親類に騙され窯子へ妓娼として売られてでした。
聚星の友人、女衒の厳信の親切で東昇閭の僮として雇われることに。
聚星は灯璃と離れてからも、彼の事が気にかかっていました。
灯璃も、約束した手前売られたなどと言えなくて、修行だと嘘をついて働いています。
彼のことがとても気にかかるのは聚星が不幸な出来事から、郷へやってきたことに結び付けているようなのですが、とても大人な聚星が、晴天の霹靂のような不幸な出来事でやってきた灯璃に、恋愛感情を抱くとは読んでいても、とても信じられないのです。
同情や憐憫である気がするのですが・・・
確かに苦労をして、灯璃も世間や大人を知ったのは間違いないのですが・・・
いつも灯璃のお世話を焼いていた明正という男が、実は異母の兄で、灯璃に恨みを抱いていて、それでこの不幸劇の演出をしたという筋立ては、面白かったのですが・・・
いかんせん、消化不足な気がしました。