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ai to jingi ni ikirunosa
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
全部で3巻ものの作品の1作目。
任侠モノが大好きなクリーニング屋さんの物語です。
下町の地域密着型クリーニング店の3代目、兄弟で店を切り盛りしている兄の方・悠(ゆう)は、華奢で可愛い顔立ちなのに任侠映画が大好き。
ある日、新規で上質なスーツのクリーニングを依頼してきた、目の上に傷のある美しく格好のいい男性に一目で魅了されてしまった…ホンモノのアニキだ…!
…という冒頭。
クリーニング技術とともに、悠の衣服に対しての一家言に意気投合した男性・長嶺は、筋の通った悠の性格に惚れ込み、それが恋愛的になっていき、悠の方も長嶺にトキメキ…
という感じで、比較的すぐに両思いになります。
そこに、悠が長嶺を極道だと勘違いしているというコミカルな要素もありつつ〜の読みやすい展開。
長嶺や彼の周囲にいる秘書やボディガードなどコワモテで、会話の内容などもいかにも極道なのですが、実は長嶺はファッションデザイナー。彼の所属している会社でお家騒動があり、物騒なことになっているのです。
長嶺も悠も自分の仕事に誇りを持って生きている、という意味で「お仕事BL」の側面もあります。
挿絵は実相寺紫子さん。男前な長嶺と可愛い系の悠がいかにも!です。
次作は、悠の弟・透と長嶺のクールビューティな秘書・新海のお話になりそうです。
ノリがなんともいえないんですが、アホの子受けというか、天然入った受けが好きな人にはいいかも。
攻めも、けっこうボケボケです。
お似合いですね。
でも、せっかくのイラストも、タイトル文字のだささで台無しですね。
攻・長嶺治彦(34) ファッションデザイナー
受・三佐和悠(27) クリーニング店主
任侠モノ映画好きな悠のクリーニング店に、ヤクザ映画に出演していそうな風体の男がやってきました。
男・長嶺は実はファッションデザイナーなのですが、体格も見た目もその筋の迫力満点。
悠は一目ぼれです。
悠に自分がヤクザ者だと思い込まれていると知って落ち込む長嶺。
ええ、長嶺も一目ぼれだったんでしょうねぇ。
デザイナーの長嶺は、悠の技術とポリシーと仕事へのプライドを知って、自分の仕事を見直すほどだったんです。
受が攻の仕事をする姿に惚れるというのよりも、受の仕事をする姿に惚れる攻の方がいいですね~。
長嶺から依頼されるクリーニングの品を見て、誤解したり傷ついたり。
それをフォローする長嶺もカワイイです。
何せ、悠に会うためにわざわざ試作品のドレスシャツを引っ張り出したりしてるんですから。
互いの誤解が隣人のトラブルと不運にも重なってゴタゴタしますが、基本は明るいラブコメです。
気楽に楽しく読めました。
振り返ってみれば…結構バカップルかも。
タイトルとか表紙とかがとてもヤクザ×イロって感じなんですが、全然違います。
目元にキズがあって、見た目ヤクザな長嶺はデザイナー、見た目がかわいい悠は、弟と二人で町の小さなクリーニング店を切り盛りする、任侠映画オタクの青年です。
二人の関係は、悠のクリーニング店に長嶺が洗濯物を持ってきたところから始まります。
BLの世界からすると、出会いがまずかなり地味ですよね。
しかし、二人はもうこの初対面からそれぞれの仕事に対する真剣さから、お互いを意識し始めます。
最初、悠は長嶺をヤクザだと誤解しますが、諸事情があってその方が都合がいいということでしばらくその誤解のまま付き合い続けます。
二人ともノンケで、最初は本当に男として、人間として尊敬しあってたはずなのに、お互いの気持ちがあふれてしまって、遂には一線を越えてしまう・・・という展開は結構好きです。
そして、仕事を一生懸命やってたりするのも好きです。
デザイナーものは色々出てくるので見てきましたけど、今回クリーニング店という一見地味な職業観点から見た服に対しての評価っていうのが、とてもよかったですね。
そしてそんな風にプライドと一家言を持って、仕事をしてる悠に長嶺が惚れてしまうのもわかる気がしました。
個人的な趣味ですけど、私は受けが攻めに養われるように付き添うのよりも、一本芯を持って、自分の力で食べてるタイプの方が好きなんです。
だから、そういう意味では見た目かわいくて、でもオトコマエで、恋愛には素直な悠は、かなりツボなキャラでした。
でも悲しいかな、クリーニング屋はモテないという悠の言う事も何となく心当たりがあってわかった。切ない。確かにそうだ。
そういう意味では、何かこの世界の人は、生きてるなって感じがして、読んでても上滑りしなかったですね。
ヤクザってのも、後々まで色々あるので、単に出しただけで終わってないのがいいなと思いました。
安心して楽しめる作品だと思います。だから、本当は「王道」とどっちに印を入れようかと迷ったんですよね。
でも話が割と二人の日常なので「ほのぼの」にしてみました。