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tora no ousama kara kyukonsaremashita
エノ先生の挿絵目当てに購入。お話展開にシンクロしにくく、中立としました。虎もふは良かったんだけどなあ…本編220Pほど。
猫科動物ダイスキな玲司。好きが高じて獣医の資格とったあと、辺鄙な島の研究所に行っちゃいます。その島ではなぜか大型猫科動物が絶滅していて…と続きます。
攻め受け以外の登場人物は、
ファル(攻めの子、可愛い)、前国王(攻め父)ぐらい?
++
攻めさんは猫科動物たちの王様。唯一の子であるファル大好きなのですが、忙しくファルとなかなか一緒にいられず、ファルに懐いてもらえていなくてお悩み中の若いパパさん。人間界で弱っていたファルを助けてくれ、ファルの面倒を一生懸命見てくれる玲司に惚れちゃった〜という王道ストーリーだと思うのですが…
恋心の切なさにあんまり寄り添えなかったんです。虎の王様、しかも人型になっちゃうので人間界からは遮断しておきたい身の上、おまけに男同士。切なさ満点にしたいはずなんですけどね…恋心の盛り上がりについていけなかったのかなあ。
眠るとき、暖を取る為に虎型になってくれて、そのもふもふ腹を枕として眠らせてくれるあたりは夢のようで良かったし、ファルもめちゃんこカワイイのですが、盛り上がれず、ぐるぐる長いなあと思ってしまったお話でした。残念!
初読みの作家さまでしたが、古澤さんの描かれた美麗表紙につられて購入。
タイトルや表紙からも推測できるように、今作品はモッフモフが堪能できます。ケモナーさんにお勧めな作品でした。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公は獣医師の玲司。
彼は南国のナラタワ島で動物の保護活動をしている。両親もなく、身寄りがいない彼は日本を飛び出てこの国にやってきたが、それには理由があった。
この島ではなぜかネコ科の動物だけが絶滅してしまい、どこを探しても発見できないのだ。その現象を不思議に思った玲司は、保護活動の合間にネコ科の動物を探してジャングルに赴いている。
そんなある日、彼は子どものトラを発見。子どもがいるということは親もいるはず。そう確信した玲司だったが、ひどく弱っている風のその子トラを放っておけず滞在している小屋に連れてきて治療にあたる。翌日、トラを発見したことをみんなに教えてあげなくては。そう思っていた玲司だったがー。
というお話。
ごめんなさい、激しいネタバレ表現があるのでちょっと下げます。
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ネコ科の動物たちは、人間との対立の果てに別の王国を築いていたのだ―。
という展開なのですが、そこにいろいろなバックボーンがあるんですね。
ネコ科の動物たちは自分たちの王国を築き、そこに入ってしまった人間は殺される、とか。
玲司が助けた子トラ・ファルは王さまの息子だった、とか。
息子を助けてくれた玲司に、王さまであるルシーガがご執心、とか。
よくある展開ではあるのですが、入り口が「自分たちの王国を作り上げたネコ科の獣人たち」というバックボーンで一気にストーリーに引き付けられてしまう。さらに、そこにファルの子育てという因子が加わることでハートフルなお話にもなっています。
ファルがめっちゃ可愛い!という描写に加えて、ルシーガのイケメンでスパダリなオーラに萌え、人間の世界に戻るのかこのまま彼らの王国で暮らすのか、という玲司の葛藤もあったりして、バックボーンとしては凄く面白いですし萌えもあるんですよ。
ただねえ、そのどれもがあっさりしてるというのか…。
そもそもルシーガが玲司にご執心なのは、ファルの子育てを彼にしてほしかったからなんですね。誰にも懐くことなく、身体も弱く、心も身体も成長が遅いファル。そのファルが、なぜか玲司にだけは懐いた。しかも獣医。玲司、ファルの子育てに適任じゃん?という。
が、なぜファルがなぜ玲司に懐いたのかその原因は特にないのでちょっとご都合主義な感じを受ける。そして、そこから派生していくルシーガ×玲司の恋の行方も。
人間たちを嫌うネコ科の獣人たち、という人たちが存在していて、だからこそ玲司の葛藤も生まれてくるわけですが、そこもあっさり解決してしまう。
個人的にはもう少し掘り下げたストーリ―が好きなこともあって、ちょっとあっさり終わっちゃったなー、という感想を持ちました。序盤で上がったテンションが最後まで持続しなかった。ごめんなさい、これはもう完全に好みの問題なんですが。
反対に言うと、痛い展開にもならずほわほわした雰囲気が序盤から最後までずっと続くので、そういった可愛らしいお話が読みたいときにはぴったりの作品かもしれません。
正直に言ってしまうと評価は中立なのですが、古澤さんの描かれた挿絵が素晴らしすぎたのでちょっとおまけして萌えで。