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スズははーとのいみでタイチがすきか?
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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
今回はベーカリーの客の設計士とアルバイトの専門学校生のお話です。
攻様が預かった狛犬の世話を通じて受様との恋を実らせるまでと
恋人になってからの後日談続編を収録。
攻様は仕事相手の求めに応じてとある里山に向かい
途中で道に迷ってしまいます。
見ていたスマホの地図アプリは充電切れで真っ暗で
ポツポツと雨粒を凌げる場所を求めて
蔦をかき分けていた攻様でしたが
木造のさほど大きくない建物に裏手に出ます。
それはお社のようで攻様は境内に向かって
手を合わせて観音扉の奥を覗き込みますが
御神体は不在のようです。
移設しているところかもしれないなと
何とか落ち着いた攻様は
半紙に置かれた供え物らしき饅頭に目が留めます。
まさかの遭難もどきで
ペットボトルの水も底をつきかけていた攻様は
「後日代わりを供えます」と詫びつつ1つ頂く事にします。
そして「ごちそうさまでした」と両手を合わせた瞬間
御神体が鎮座していただろう台のところに黒い影が浮かび
『饅頭の代償に頼みたい事がある』と語りかけられます!!
そうして攻様は
神様からある頼みごとをされてしまうのです。
そんな攻様がよく行く駅近くのベーカリーで
アルバイトする専門学校生が今回の受様になります♪
受様は製菓系専門学校に通う専門学校生で
このベーカリーでアルバイトを始めて3ケ月ですが
攻様を秘かにちょっといいなと思っていました。
そんなある日、アルバイトを終えた受様が
足早でアパートに向かっていると駅の方から
歩いてきた数人の中に攻様を見かけます。
今まで店の外で鉢合わせした事はなく、
思いがけないラッキーと思った受様でしたが
集団の後を歩いていた受様は幼稚園児くらいの
小さな子供が2人、一生懸命に『彼』の後を
ついて行っている事に気づきます。
そして攻様が渡ろうとしている長い横断歩道用の
信号機が点滅し始めたことな気付いて
子供の足で渡り切るのは難しいだろう事に気付きます。
弟がいる受様は子供達を顧みない攻様に不信を抱き、
子供達に駆け寄って左右の手で2人の手を掴み
「赤になりそうだから急ぐよ」とダッシュをします。
そして追いついた攻様に憤り
ちゃんと子供達と手をつないで渡るようにと言いますが
攻様はなぜか気まずそうな顔をするのみで!?
仕事先で迷い込んだ神社の神様に頼みごとをされた攻様と
攻様の事情に巻き込まれてしまった受様の
ドタバタラブコメディになります♪
実は攻様が迷い込んだ山の中の古びた神社で
お供えを食べた代わりと神様に頼まれたのは
新しい神社で改に狛犬として人に就く狛犬「見習い」の
修行依頼だったのです。
攻様を追いかけていた子供達はその狛犬「見習い」達の
仮の姿で今まで攻様以外の人間に見えた事が無く
受様に置き去りにするなと怒られて
とてもびっくりしたのでした。
・・・という事をとりあえずの事情説明のために
連れられて行った攻様のマンションで聞いた受様は
狛犬「見習い」達に気に入られてしまい、
攻様のマンションに通う事となるのです。
弟達の相手をしていて子供の世話も上手な受様は
ホットケーキを焼いたり、クッキーを作ったりと
狛犬達と自然体で仲良くなっていき、
攻様とのいい雰囲気になっていくのですが
狛犬「見習い」達が仕掛けたハートのまじないが
ちょっとした波乱を起こす事となります。
そんな2人がちゃんとハッピーエンドを迎え
狛犬「見習い」達から「見習い」が取れるまで
ほどよいハラハラとワクワクを楽しませて頂きました♪
神様からの頼まれごとって圧倒的に純な受様が多く、
攻様はソレを助けるというのが鉄板かなと思うのですが
本作は攻様が頼まれ、受様が助けるという
珍しいパターンなのも面白く
陵先生の描く狛犬達の言動が
子供姿でも狛犬姿でもとっても可愛かったです (^-^)/
真崎先生、お久しぶりのクロスノベルスさんとのこと、おめでとうございます。可愛いお話だろうなと思っていましたが、狛犬が想像以上に可愛く和まされました!恋話としては王道かなと思いましたので萌にしました。本編190P弱+その続き35P+あとがき+陵クミコ先生のラフ1P(超ラブリー)。コロネがキーアイテムで出てくるので夜読みは危険です。
製菓の専門学校に通いながら、夜遅くまで営業している駅近のベーカリーでバイトをしている寿々(すず)。週に何回か来てくれるサラリーマンらしき男性にほのかな恋心を抱いていますが、ある日その男性が二人の小さな子を連れて横断歩道を渡っているのを見かけて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
右近・左近(狛犬、白くてちっこい柴犬 or お子様姿)、島野(受けのバイト仲間)、神様ぐらいかな。右近左近が可愛くって!神使だからちょっと尊大な物言いもあって、くすくす可笑しいです。
++攻め受けについて
攻めはやや天然?トースターの前に立ってトーストしているのに焦がすという特技の持ち主。それから、仕事で分け入った山奥で道に迷っても、行きついた社にお供えしてある饅頭を、神様にお断りしつつも食べちゃう方。いきなり神様から狛犬を託されても、鷹揚に構えていて、肝っ玉すわってそうです。受けより年上だし、ひっそり受けの事をいいなと思ってたみたいだし、二人で仲良くできそうだなあ。
受けは真面目な頑張り屋さん。右近左近にせびられて、クッキーだのホットケーキだの蒸しパンだのあれやこれや作って二人+2狛犬、仲良く楽しそうです。不幸設定は特段なく、普通の学生さんと感じました。
攻め受けに超ハマるということがなく恋話も王道だなあと思ったんですけど、右近左近がキュートでたまらんかったお話でした。
狛犬たちは可愛いし寿々もとても良い子で、ほのぼのとしたお話なんです。
でもですね。狛犬たちが帰るまでずっと喜瀬川と一緒にいるので、なにぶん糖度が絶対的に足りないです。
ちょっと前に出た別レーベル作品以上に甘さがなかったです。
それから寿々の性的嗜好は語られていたので分かるのですが、いくら良い子だと好感を持っていたからといって喜瀬川が寿々を好きになる理由が弱かったと思います。
なので寿々を好きになったのは狛犬たちの力では無いと喜瀬川が説明する度に、喉に小骨が引っかかったような違和感がありました。
2人が両思いになって初めて結ばれるシーンも、何だか熱量が少ない感じがして優等生過ぎた印象でいまいち盛り上がりに欠けました。