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やっぱりおまえは、最高だ。イジメて……泣かせてやりたくなる。
kouman na kitsune to haragurudanuki no yuuwaku kakehiki
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
今回は四国に住む狸族の末裔と3本の尻尾をもつ妖狐のお話です。
狸族に奪われた宝を探す受様が敵だった攻様と恋仲になるまで。
受様は3本の尻尾をもつ妖狐です。
早逝した母に似た容姿と上4人と年の離れた末っ子として
父にも兄にも蝶よ花よと大切にされて育ちますが
20才を過ぎても家族の過保護っぷりは変わりません。
ある日、受様は自分を子供扱いする祖父と大喧嘩し
狸族に奪われた狐族の宝を取り戻そうと決意、
単身四国の地を踏みます。
狐族はかつて四国で狸族と共存していましたが
悪さばかりする狐族に困った狸族が弘法大師に懇願し、
真剣勝負をした結果、敗北した狐族は四国の地から
本州へと追いやられていたのです。
その時狐族は狸族に宝を奪われた上、
空海に「鉄の橋が架かるまでは戻ってきてはならん」
と言い渡されていました。
鉄の橋が3本も架かった現代、
受様は電車、飛行機、バス、汽車と乗り継いで
8時間かけて辿り着いた狸族の地は
都会育ちの受様には秘境に等しいど田舎でした。
しかも肝心の「相手」も誰なのか詳細不明なのに(笑)
気概と自信だけはある受様がハイテンションなまま
歩き始めたところに地本の青年が声を掛けてきました。
この青年こそ今回の攻様になります♪
と言うのも受様は「若く綺麗な女性」に擬態して
珍しい蝶を探す旅行者を装っていたので
若い女性(に見える)受様がいぶかしまれた模様です。
そんな攻様に受様は蝶の飛来地も見に来たと言い、
泊まれる宿がないと知って困惑する(ふりをする)受様を
自宅に招いてまでくれるのです。
攻様の自宅は見事な日本家屋のお屋敷で
通いの家政婦が用意してくれた夕食もとても美味で
攻様の進める日本酒もすいすい進みます。
そんな中で攻様に蝶の飛来地の他にも
目的があるならと手伝うと言われた受様は
先祖の忘れ物を取りに来たとぼやかしつつも
探している宝の話をします。
すると攻様が代々
地域の長のような役割をする家系だと判明、
受様はこの家に目的のお宝があるのではと閃きます。
草木も眠る丑三つ時に起きだした受様は
まずは仏間からと家探しを始めるのですが
実はそんな受様の行動し攻様にはお見通しで
あっさりと見つかったばかりか
実は男で妖狐である事までバレでいたのですよ!!
果たして受様は祖先の宝を見つけられるのか!?
そして何より攻様の手から逃げ切れるのか!?
家族から猫可愛がりされている妖狐の受様が
一念発起して先祖の宝を求めて狸族の里に侵入する
ドタバタラブコメディなります♪
一般的に狐と狸の組み合わせは
色々な意味で能力の高く一筋縄ではいかない狐と
ちょっと抜けてるというか天然系な純朴狸という
感じが多いかなと思いますが
今回のカップリングは受様のほうがおまぬけ狐で
攻様は狡猾な腹黒狸と言う設定です。
そんな受様と攻様のお宝を巡ってのバトル、
それぞれに対する気持ちの変化、
攻様の土地を襲う思いがけない天災と
ワクワクでドキドキな出来事が続き
ハピエンまで楽しく読ませて頂きました♪
家族に1人前と認められたい受様が
宿敵である狸族が持つ宝の奪還を目指して
単身で狸の里に乗り込むのですが
受様は3本の尾をもつくらい妖力があるにしても
自信過剰で行動力はあるものの計画性がなく
当たって砕けろ系なので
冷静に先行きを見通して先手を打つ攻様に
勝てるはずはないのですよね (^-^A
しかも攻様は受様ほど妖族の能力が高くなく
受様が攻様に敵わないのは頭の出来とか
体力の有無という人としての基礎的な根幹部なので
受様が攻様に敵わないのは自明の理、
『絶対勝ってやる』と奮起する受様が
『無駄な努力』と余裕な攻様に返り討ちされて
可愛がられるお約束な展開も大変美味しかったです♡
きょう先生の挿絵だったのでウキウキ購入。なのですが受けがお子様よりで、攻めさんの腹黒さが物足りなかったように感じたため、中立より萌にしました。うーんもうちょっと何かが足りないと感じた本編200Pほど。
馬鹿にされた祖父を見返すべく、単身、敵地と思われる山の中を訪れた日南多(ひなた)。目的とするべき狸一族の居所も調べず飛び出してきたのですが、ハウスで農作業をしていた男に声をかけられ・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
小梅、桜子(攻め宅のお手伝いさん)、受けの兄たちぐらいでは。ほぼほぼ二人です。
++ 攻め受けについて
受けがレアな白狐で、幼い頃病弱だったこと、兄から年が離れた末っ子等の理由により、大切に大切に育てられてきたお子ちゃまなご様子。きゃんきゃん吠える元気なタイプと感じて、ちょっと苦手でした。素直というか考えを隠せない子で、もうちょっと頭使おうよと思っちゃいます。
攻めさんはそんなきゃんきゃんお子ちゃまが良かったみたいで、めっちゃ手玉にとって転がして遊んでるのですよ。腹黒さを強く感じるためには、受けがもっと強かでないとな。お子様なので、誰にでもいいようにあしらわれてしまうと思うのです。せっかく腹黒狸さんなのに、少し勿体ないように感じました。
きゃんきゃん寄りのおこちゃまがお好きな方でしたら良いのかも。ラストの方で、兄たちがわーわー大騒ぎする箇所があったのですが、個人的にはそこもうちょっと読みたかったなあ。
まず、賢い狐が活躍するお話や、ちょっぴりどんくさい狸が登場する作品は読んだことがありますが、こちらのパターンのお話を読むのは初めてで新鮮でした。
某有名赤いうどん・緑のそばにもあるように、狐と狸という生き物は何かと対で扱われることが多いですよね。
かつて、四国のとある土地で共生していた狸族と狐族。しかしながら、大昔に先祖による一悶着があり、それ以来住む場所が分かたれたというもの。
こちらの作品は、そんな狸族と狐族の末裔達のお話。
時は現代。白狐である日南多が、祖父に自分の実力を見せつけるため、敵だと言われている狸族の元にあるというお宝を求めて無計画に乗り込んで来て…と進みます。
てっきり、狐と狸による高度な化かし合いのようなお話になるのかなと読み進めていたのですけれど、日南多のキャラクターがやや年齢よりも単純で迂闊な子だったので、どちらかというと、一方的に八太郎の手のひらの上でコロコロっと転がされていたように思います。
よく吠える小型犬的な雰囲気はありつつも、タイトルにある高慢さはそこまで感じられなかったかな。
単純さと未熟さ、跳ねっ返りのような憎めない可愛さを楽しむ感じかも。
八太郎も、腹黒というよりも背中の毛を立てて吠えたてる日南多をからかっては「はいはい、可愛い可愛い」と、反応を見て楽しんでいる感じ。好きな子ほど甘くいじめたいタイプですかね。
なので、終始2人が繰り広げるドタバタなやり取りを楽しむ作品かなと。
ものすごく大きな出来事や、誰かが痛い目にあうだとか、そういったものはありませんが、安心して読める明るいラブコメディです。
お約束な展開も楽しいのですけれど、個人的には、先祖代々伝わるお宝のエピソードはあっさりと描いてしまうよりも、掘り下げたら面白そうだったので…もうちょっとこの辺りを生かしたものも読んでみたかった。