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fuujirareta koi no kokoro
キャラクターが好きになれなかったので、どうにも感情移入のしようがありませんでした。
私は『悪役・憎まれ役』というべきキャラクターを主役に据えてのスピンオフ自体が好きではないんですよ。これが『当て馬(それも振られるのが惜しいようないいヤツならなおさら!)』なら『どんどんやってくれ!OK、カモーン!』なんですが。だから、もう最初からマイナススタートだったわけです。
それでも、好きになれる可能性は十分にあるわけですが、これはダメでした。友人同士が一歩進むのに、片方(場合によっては両方)が『実はずっと好きだったんだ』というのはよくありますし、まあわかりやすいんですが、これはひとことで言えば『成り行きでやっちゃった(・・・身も蓋もない)』わけですね。
ツンデレ受は結構好きですが、雅水は(これがツンデレなら、ですが)ただうっとうしかったです。須本(攻)は、雅水のどこを見て『可愛い』と言えるのか・・・正直、悪食だな~と思いましたね。
なんとも後味がよくない作品でした。いや、間違いなくハッピーエンドなんですが。私の好みに合わなかったってことなんでしょう。
攻・須本祥吾 鷹来商事の顧問弁護士
受・鷹来雅水 鷹来商事の秘書室長
「禁じられた愛のことば」のスピンオフ。
須本と雅水は大学の同期です。
雅水は鷹来兄弟の三男。
長男の船一をずっと思ってきましたが、船一は使用人の娘と駆け落ちしています。
その船一から妻子を連れて一時的に実家に帰ってくることに。
兄を避けて自棄酒した雅水は、友人の須本に抱かれてしまいます。
須本は兄嫁の弟・浅黄を以前から「かわいい」と言っており、一時は本気で迫っていたこともありました。
そのため須本が自分を再び抱こうとするのも、自分を「かわいい」というのも雅水は信じられません。
長兄への思いを隠すために素直でない態度を取り続けた結果、感情を表現できない頑なな性格になってしまっている雅水。
須本は快楽主義者で丁寧語の俺様です。
S入ってるかも…。
雅水が長兄への捨てきれない思いを必死に押し込めているところや、次兄との確執と過去の自分の行動への後悔に胸を痛めているのを知りつつも、やさしく慰めるのではなく理論詰めで強引に迫ったり、あえて言葉を惜しんだり…須本は雅水の天邪鬼な所を虐めてる感じです。
兄嫁へのストーカー(女)との刃物沙汰があり、須本が雅水をかばって傷を負います。
そこでようやく須本の言葉を信じることができ、自分の気持ちもハッキリした雅水。
だけど最後まで「スキ」とは言わない、ツンデレ女王様です。
ツンデレ女王様はツボなのですが、イマイチ萌えがこなかったのは…攻がワンコじゃなかったから。
天邪鬼なツンデレ女王様受にはワンコ攻が好きなんです…。
攻はワンコじゃなくてもOKな方には満足いただけると思います。