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dazai
作家さんの新作発表
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シリーズ4作目で最終話になります。
この前の3作、読み進めるごとに、イライラとモヤモヤが募る作品でした。
この4作目は、これまで受視点だけの話だったのが、攻視点だったり、上司の視点だったり、と別の人の視点で語られています。なのに、なぜか、「そうだったのか!」とか、真意が分かって萌える、というようなことは無かったんですよね。
萌えるどころか、呆れて説教の一つもしたくなるようなことばかりで、30前の "仕事ができる編集" という設定なら、透也には、もう少しそういった面の説得力のある記述がほしかったです。シリーズ通して、H覚えたての高校生男子レベルにしか感じられず、設定と言動の違和感がひどくて、そこらへんにもイライラしました。
他の方も書いてらっしゃいますが、ストーリーにはまる、というわけでもなく、キャラには全く萌えを感じず(それはもう見事に全員に)、始終、イライラさせられるシリーズだったのですが、なぜか、本当になぜか、先が気になって読破してしまいました。もう、このダメな子を最後まで見届ける、みたいな気分なのか、本当に不思議なシリーズでした。
穂高櫂(売れっ子ベストセラー作家)×桜井透也(穂高の担当編集者 プライベートでは恋人)
「有罪 ~Precious Love~」は「有罪」(シリーズ1作目)の後日譚、「微罪」は「原罪」(シリーズ2作目)の後日譚、「堕罪」は時系列で言うと4作目に当たる話で穂高×透也シリーズの最終話となっています。ですが前作「贖罪」(シリーズ3作目)が本編のクライマックスで今作は番外編という感じでした。
今まで不器用な二人の恋愛に対してかなり焦らされましたし、いちいちイラッとさせられることも多々ありましたが、前作で大きな試練を乗り越えたことでようやく安定した二人の関係を堪能できるのかなと期待しながら(シリーズ最終話の)「堕罪」を読み始めたのですが…
やっぱりそうそう性格は変わりませんよね(苦笑)。透也は相変わらず小さな事を気にして悩んでは毎度のごとくグルグルしちゃってました。でも今まで触れられなかった穂高の過去も聞かせてもらえるようになったりと、確実に二人の距離が近づいているのが分かったのでそれは読んでいて単純に嬉しく感じました。
比較的キャラ萌え度も低かったですし、ストーリーものめり込む程ハマった訳ではないのですが、何となく続きが気になってどんどん読めてしまうという何だかちょっと不思議なシリーズでした。二人の関係は一進一退という感じでいい大人なのに…と呆れることも多々ありましたが、Hに関しては最初から最後まで濃度が高く読み応え充分で大満足でした。