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ame mo michi mo koi no uchi
(*注・文中にモロなネタバレを入れました。これって多分いおかさん作品では初チャレンジだと思う。)
2021年刊。
リロードシリーズのスピンオフ、捜査一課班長と彼を慕う飴と鞭のわんこ刑事達の三つ巴ラブ。
おかげさまで刑事ドラマBLだというのに肌色が眩しすぎる表紙もこれで3冊目のお付き合いとなりました…(;´∀`)
しかし、秘密の関係の三人の筈なのに、冒頭から調子に乗ってバルコニーで3P、あっさり誰かにバレて脅されるかもって展開はどうよ!?
今回の目撃者となった高校生の湊は、弱みを握って相手を脅すなんてずるい魂胆の持ち主じゃなかったのが幸いだったが…
正直言って今回は、自分好みじゃないかなと心配したが、ここからおっ!?となる展開に気を持ち直す事ができたかな。
湊に隠し撮りされていても狼狽えるどころか飄々とした様子の若宮と望月はいい意味でふてぶてしかった。
さすがは上司の佐久良が『こんな二人を好きになったんだしな』と腹を括っているだけのものがある。
直近で捜査一課で請け負った自殺幇助の事件と、偶然知り合った湊もまた多感な年頃故、目的を見いだせずにぼんやりと悩んでいる、といった絡め方も上手かったと思う。
それにしても、そんな高校生の湊に対して、無意味にお情け同情感を出さずに巧妙に飴の慈悲を与えるって発想はぶっ飛んでいるな。
まさかスピンオフとはいえ、このシリーズで攻め二人公認のNTRが読めるとは思わなかったよ…
佐久良としては、本当は湊に対して黙って見守ろうとする大人の優しさってのを示すつもりだっただろうに…(^^;)
あと、そもそもの事の発端となったついうっかり見られたとか、あっさりバレたって展開は繰り返さないほうがありがたいかな。
やり手のはずの男設定なのに…と思ってしまうと大いに萎えるのよ…
(その点、本編の神宮はその辺り抜け目ないよな、なんて事を思い出してしまった)
若宮と望月の二人に関しても、捜査上での競い合いと活躍で佐久良に一目置かれる様子を見たいので、次は事件を下さい。