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hizamazuite eien wo chikau
久しぶりに読みたくなって数年ぶりに3か4度目の再読をしようと思ったのに最初の数十ページで一旦挫折。読んで一度手放してやっぱりまた買って手元に残したのに。
2006年発行なので16年前の作品ですね。すでに文章はさすが夜光花さんです。
そして別荘の悪趣味なパーティーを乗り越えると、引き込まれてページをめくる手がとまりません。
出来栄え点は満点だと思うのです(何様?)
ただ好みの問題です。
雄太が初めて働いてやりがいを感じて前向きに頑張るようになったのは、読んでて達成感がありました。
孝彰の仕打ちがエスカレートしていき、そこまで雄太を打ちのめしたいの?もう人間の尊厳も壊して言いなりにさせて自我も無くさせるの?とハラハラして。
なのに二人ともあっさりくっついちゃって。
あんなにされたのに雄太はタフというか単純というか…。クズで考えなしで子供で何年も馬鹿な反抗して、やっと矯正更生されたかと思ったのに、孝彰の気持を確認するために一世一代の賭けに出て。
ころっと変わり身がなんとも。やっぱり子供なのかな?
孝彰も顔が好きでってだけでよく何年も我慢して、支配して調教して躾して…。
うーん。もうちょっと緻密というか説得力のある設定だと良かったなあ。まあ顔だけ好きってわけではないと思うけど。
そして奈良さんのイラスト!本当に色気がありますよね!最高です。
思いのほか皆さん高評価で驚きました…
が、個人的には萌えられませんでした。
人を殺しそれを攻めに隠蔽してもらった生意気な受けですが…弱みを握られたことにより言うことを聞くようになります。
殺人部分は予想通りの真実がありましたが、まだ種明かしされていない時点で怯えつつも(更生)生活に馴染み始める受けに対しては複雑な気持ちでした。
またゲイである攻めを毛嫌いし馬鹿にし続けていましたが、体が堕ちるのも早すぎ。
もう少し根性見せてほしかったな(笑)なんて思っていたら攻めのことが好きだったからこその嫉妬故…みたいなありきたり展開で私のHPは0でした。
エロシーンは多かった気がするので、そこ目当ての方は楽しめるかもしれません。
私はゲイ地雷なクズ系受けが痛い目みつつも自分が嫌悪している方向に転落していく物語…かと夢見すぎていたかもしれません。
下克上ものが読みたい! できれば主従で! という欲望のもとサーチをかけこの作品にたどり着きました。
奈良先生の描かれた表紙がなんとも刺激的ですが、本文はテンポが良く調教シーンもそこまでハードではなかったので(あくまで主観ですが)楽しくサクサクと読めました。むしろ一番ハードだったのは序盤にある"事件"のシーンですね。「え、これbl小説だよね!?」と何度も思ってしまうくらいエグい描写があります。伏線はあったので何となく展開は読めましたが、それでも恐ろしかったです(というか実際に傷をおわされた○○が可哀想で…笑)。
"事件"以降は主人公にとって目まぐるしい変化の連続。ゲイだと蔑んでいた従兄(攻め)に調教されたり、強制的にホテルで働かされたり…。お陰で受けとしても人としても成長します。もともとやれば出来る子だったんでしょうね。ただ環境のせいで少し拗ねていただけというか。
ホテルで働くシーン良いですね。汗水垂らして自分で働き、自分で稼ぐ。そのやりがいや達成感を主人公が知っていく過程は読んでいて胸が温かくなります。周りもいい人ばかりで良かったです。
二人の関係に関しては、読者は早い段階から主人公(受け)が攻めのことを心の奥底では憎からず想っているのに気付くと思います。肝心の主人公自身がなかなか気付かないのですが(笑)。で、まぁ多分攻めも受けのこと好きなんだろうなということで安心して読めます。色々悩んだりすれ違ったりしますが、アラブからお越しの当て馬さんも一役買ってくれ無事ハッピーエンド。攻めの想いがしっかりと伝わってくる展開でグッときました。
想いが通じあって以降の受けが子どもみたいにはしゃいでいて凄く可愛かったです。多分それが素の性格なんじゃないかな? 攻めとの掛け合いも面白かったです。この攻めは"S"というよりは"むっつり"なんだな、と個人的には思いました(笑)
二人の先行きも明るく、下克上欲も満たされ、いい読後感を味わえました! そして何より面白かった!
主従の下克上ものに飢えてて、かつハッピーエンドが好きな人にはおすすめです(^-^)/
夜光花先生に奈良千春先生という大好きなセットだったので、かなり以前の作品でしたが、わくわくしながら読みました。
初期の作品だっただけに、壮大なスケールで緻密に練られた話を書くイメージの夜光先生の作品にしては、最初のショッキングな事件以外はありがちな話で、先も読めていたのですが、それでも放蕩息子の成長話や、孝彰のお仕置きプレイなどを織り込んで、ぐいぐい一冊読ませてしまうあたりはさすがという感じです。
そしてやっぱり夜光作品はエロがいい(笑)
自分の気持ちを頑なに隠して強姦まがいのプレイに出ちゃう不器用さんと、自分の気持ちに気づかずに反発しちゃう困ったさんが『脅迫』や『躾』という言葉を理由に身体を繋げて、心までもどんどん相手にのめり込んでいく課程が不器用なキャラが大好物の私にはたまりませんでした。
身体を無理やり開かれて嫌がる気持ちとは裏腹に感じてしまう姿にはにやにやだし、全裸に首輪と鎖の『躾』が待ってる週末って〰。興奮するなって方がムリ(笑)一回こっきりのプレイじゃなくて、次の週末を待ってる時間さえも縛られてるっていうのがまたたまらない。際どい表紙だけど、この話はこのシーンに尽きる!うんうん。
この二人には想いが重なった後も、上司と部下という身分でも、いつまでもワンちゃんプレイを楽しんで欲しいと思います(笑)
ずっと昔に〈裸でペットリング〉に大興奮したのを思い出し、性癖って何年たってもかわらないなぁ~と苦笑いしながら読んだ一冊でした(笑)
どうしようもない状況に陥った主人公を、サドの男がエロ調教する……といった系統のハードでダークな話なのかと最初は思いました。表紙がアレだし、序盤の主人公は金はあるけどクズみたいだし。
実際、途中まではそういう趣でした。「助けてやる代わりに奴隷になれ」というパターンですね。
しかしだんだん様子が変わってきて……。救いようのないクズかと思われた主人公の雄太くん、意外にさほどクズでもないというか…根は素直な子供でおぼっちゃまなんですよね。
ほんでもって最終的な感想は「エロ版芝浜」。古典落語のアレですよ。ろくでなしの夫を更生させるために妻が嘘をつく話。
意外に読後感は爽やかなので、ハードすぎるのはダメだ!という人でもいける一冊だと思います。
ザックリ言うと生意気なお坊ちゃん受けの成長物語?
途中途中キツイシーンはあるけれど、
表紙のようなシーンもあるけれど、
どこか甘さもあって楽しく読めました♪
受けの従兄弟で社長秘書兼お目付役の攻め×金持ちで甘やかされて育った受け。
金にものを言わせ、ドラッグが横行する場所で遊び、家を継ぐ気もなくただただ悪い連中とつるんでる受けは、ある日とんでもない事件を起こします。それを処理し隠蔽した攻めは、警察に黙っている代わりに体を求めてーー。
ドラッグで飛んでる描写に頭がクラクラ。
"とんでもない事件"の部分もしっかり書かれていて吐き気が…。
薬のエグさを目の当たりしてしまった気分です(;ω;)
ラヴァーズ文庫だし、延々とエロ調教のみかと思いきや、
自堕落な息子をまっとうに躾し直す…というのが意外でした。
平日はまっとうに社会勉強をし真面目に働く明るい描写と
週末は家でエロ調教してる仄暗さのコントラストにワクワクw
生意気な受けが屈辱に耐えながら開発され
ボロボロ泣きながら快楽を知っていくのに萌えますヾ(*´∀`*)ノ
攻めはただ下克上がしたかったわけでなく
受けに対して好意があるのかな?というのは匂っていたので
意地悪な調教も嫉妬に狂ったヤンデレに見えてニヨニヨ( ´艸`) ♪
お坊ちゃん受け変換は2度あり、
生意気期→調教期→現在と3パターン。
個人的には調教期のしおらしさがすごく可愛くて萌えた!!
だから…うん。終わりはチト残念かな(´‐ω‐`)
BがLしてるという意味では正しい。
2人が幸せそうに笑ってるのは嬉しい。
だがしかし。
生意気小僧がモジモジしてる姿にグッときたから
誘い受けでグイグイいくのにコレジャナイ(ФωФ)感。
対等な関係といいながら攻めも敬語に戻っちゃってるし…。
あと話の雰囲気もガラッと変わってて戸惑いも少々。
前半のダークさは一体どこへ行ったんだろう。
ラストに萌え失速してしまったので評価は抑えめ。
途中までは萌えツボにきてたので、萌え×2寄りです♪
お金持ちのお坊ちゃんで、
まともな人間関係を知らずに育ったから
我儘放題、ロクな奴が周りにいない。
そんな彼に想いを寄せる幼馴染が、
ある事件をきっかけに彼の弱味を盾に彼を更生し、想いも達成するってお話。
読み始めでこうかな〜?という展開通りで、
ちょっとつまんないかな?と思ったけど、
推測の展開通りだったけど、
全然がっかり感はなく、それがちょっと逆に不思議でした。
とにかく前半の描写がエグい。
友達と軽井沢の別荘に乱行パーティをしに行くんですけど、
結構ちゃんと描かれてて、想像できちゃうからキツかった。
また、幼馴染に弱味を握られてから彼の犬状態になっちゃうんですけど、そこもキツかった。
イマイチ裏が感じられなくて、せつないとかそういうのもなく、
一体何が楽しいの?って感じ。
ただその分、彼がホテルに就職してからが気分良く読めて、
そのまま最後までいくので、読み終わりはすっきりした。
きっと夜光花さんの思惑通りですね。
あとがき、今回イラストレーターの奈良千春さんのもありました。
その絵に癒されましたね〜。
日向ぼっこしながらクゥクゥ寝ちゃってるのかな?
思わずクスッとしてしまいました。
最後にこういうイラストでしめるっていいですね。
一冊まるまる1つのお話です。
この作家さん、初読みです。
あまり期待せずに購入したのですが、かなり、好きな感じかも。
すごく、楽しく読ませていただきました。
要所要所にスパイスがきいていて、飽きずに読ませてくれます。
流石です。
さて、この話、下剋上ものです。
攻めが生意気な御曹司の鼻っ柱をへし折ります。
もうね、そりゃあ、思いっきり。ぺきっと。
生意気なガキが、屈辱にプルプルと震える様は、かなり萌えます。
はい、攻めの孝彰も、私たち読者も。
攻めの萌えが、ちゃんと読者にも伝わってきます。
いいわ、下剋上。
そして、メガネ攻め。
この作家さんの他作品も大人買いしたので、読むのが今から楽しみです♪
題名と表紙のイメージ通り、序盤からサスペンスに突っ走っていて、
「さすが、夜光先生…」という感じでした。
あまりにも重い展開だったため、恋愛よりも事件の方が気になってしまう始末(笑)
とは言え、終盤でいろいろと明らかになり、「そうきたか!」と安心できますので大丈夫です(^ ^)
あらすじだけを読んで、弱みを握った孝彰が雄太を奴隷のように扱うという展開を予想していたのですが、それだけではありませんでした。
ワガママ放題に育った雄太の根性を鍛え直すため、規則正しい生活と仕事を
させます。
はじめは不平・不満しかなかった雄太ですが、真っ当な仕事仲間との交流により、徐々に変わっていきます。
恋愛モノでありながら、受けの雄太の成長記でもあるんですね。
終盤で、雄太が孝彰の気持ちを試すためにいろいろと画策するところに
感心しました。
やられっぱなしではない雄太にあっぱれです!
サスペンス?、調教もの?、と思わせておいて実は…
最初と最後でガラリと印象が変わる話なので、ネタバレ知らずのまま読むのをおすすめ。
最初の乱交パーティーの惨状で、自分の身の保身に精一杯なボンボンをやり込める孝彰の行動に何かスカッとするな~とは感じていたけれど…。
エッチシーンも気兼ねなく楽しめて、あの方向へ話がまとまるとはさすが夜光さん!!
読み始めは、
孝彰: 弱みを握ったサド攻め×雄太: どうしようもない放蕩息子
だったのが、読み終わる頃には
孝彰: 大胆な荒療治を仕掛けた策士×雄太: 実はやればできる子
っていうふうに印象が様変わりしちゃっていた。
以下、ネタバレ感想を。
受けの雄太は確かにおバカな問題児だけど、彼なりに超えてはいけない倫理観を持っていたってのが鍵で、これで他の悪友達と人生を左右したと言っても過言ではない。
あと、孝彰の事をホモと見下して毛嫌いするのは、逆に彼を独占したい気持ちを隠す為だよなと、読み始めからすぐにピンときた(笑)。
孝彰のほうも、雄太にやきもちを妬くと沸点が一気に上がってりするので、何だかんだと主従関係の噛み合ったカップルだったのだ。