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rauen kenzou keikaku
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
2巻から続いた響川と志田のお話が一件落着。
1巻の三木のストーリーよりドロドロだったので、この巻の前半で終わるのかと思ったけど上手くまとまりましたね。
響川が必死にバイトしていた理由もわかったし…。
親の借金かと思ってたのが(そうなんだけど)想像していたよりも「どうしようもない」事が理由だったのが何だかやるせない感じがしました。普段つんつんしてるし誰も受け入れようとしない響川だけど、必死にお金を稼いでた理由がわかるとめちゃめちゃ優しい人間なんじゃないかと。
志田の事をはっきりどう思っているのか、志田に対する気持ちの変化がわかり辛かったところがちょっと物足りないと思いながら2巻から読んでいました。最初は無理やりっぽかったのに、その時点ではもう好きだったのかな?とか。そもそも志田と、響川にお金を出してくれてていたおじいさんを、響川は「全然違う」って言っていたけど、その変も響川の心情が分かりつらかったなぁ。あのおじいさん「悪意」が大きいようには見えなかったので。
でも志田に「もう何もしない」と言われて、じゃあこの先自分の中に無理やり入ってこようとする人は二度といないかもしれないと気づいた響川が大声で志田と引き止めるところは良かったです。
人間らしい感情が表に出た響川はデレデレで可愛すぎるというか…。それだけで今までのツンツンが帳消しになっちゃいそうです。
「いつまで一緒にいていい?卒業まで?」なんて無心に聞く響川が可愛くて「ずっといていいよ!」って言う志田の堪らない気分が伝わってきました。
後半は再び三木と蝶野のお話に戻ります。全然何も進展してないけど。
停電になってみんな部屋から手探りで出てきて無事を確かめあうって、やっぱり学生の「一つ屋根の下」は楽しそうですね。
そこに残ったのは、無垢な愛らしい生き物でした。
この第3巻、前半は前巻から続いた、志田と響川の物語。
響川はようやく、自分が本当に欲しい物が何なのかを認めます。
そして、響川が今まで自分で自分をいじめるように囚われ続けてきた理由が明らかになり…。
後半は、蝶野と三木の物語。
今度は蝶野の過去が…。
嵐と共に、芦屋という蝶野のかつてのクラスメイトが運んできます。
どちらもキーになるのは女性ですが、男達は逃げることばかりを考えて…。
そして「さよならを教えたい」
また、美延視点で。
身延が望む物は、屋敷ただ一人なのに、、、。
2巻から志田x響川がはじまったんですが(1巻からフリはあります)、
どんだけ悲劇ぶってんだよと納得いかないまま3巻を読み
重い背景をようやく説明されても今更ね…
と引きました。
志田はとにかく優しいです。
きっかけが「自分の絵をみていた」というのが弱すぎて、そこから恋愛スタートするのかと疑問。
一方の響川は自己中にしか思えないほど悲劇背負ってます~
オーラばかりでどこにLOVEがあるのかどこがかわいいのかさっぱり。
(顔はいいようなので…顔だけか??)
後々、メイン(?)カプの三木が雰囲気が柔らかくなったと言う場面が
あるものの、ここまで読んだかぎりでは
後ろ向き・自虐・周りが見えずなにも聞かず、の響川のキャラそのものが
キライでどうにも入りきれませんでした。
後半の蝶野x三木は1巻からの続き。
志田カプと時系列がかぶってるからあえて志田x響川カプ成立後に持って
きたのかなと思います。
こっちのカプはいい意味で安定してますが、とにかくLOVEの進展はありません。
じれったいというかそれが自然体というか、友達以上恋人想定外という
立ち位置でこまごまと動いていくのがダレきったBLに慣れた身としては新鮮。
引っかきまわしに登場したとしか思えない蝶野の友人・芦屋がどんな
働きを見せてくれるのかが楽しみです。
体を売ってまで金を得ようとした響川。
彼が背負ってきた重い荷物の中身が今回、明らかになります。
響川が背負っているモノは、ハンパな荷物じゃないだろうと予想はしていましたが。
やはり………重かったです。
志田は勿論ですが。
アパートの住人が響川に優しいのに、胸がほっこり・じんわりします。
住人達の温かさと繋がりが、独りきりで頑張ってきた響川の心を、
優しく癒していきます。あの響川の口から「みんなのところへ帰りたい」と
聞いた時は、泣けました。呪縛から開放された彼は非常に素直で可愛くて。
志田のメロメロっぷりにも納得&ニヤニヤです。
後半の主人公は響川から、同じアパートの住人・三木になります。
「パレス・シャングリラ五反田」へ蝶野の友人・芦屋が転がり込んできます。
初対面から自分を掻き乱した蝶野。彼の過去を知る芦屋の出現で、
三木は蝶野を意識し始めます。三木と蝶野はスローペースでじれったい!
このじれったさがむず痒くて堪らないのです。
もうひとつの「パレス・シャングリラ五反田」物語である、『さよならを教えたいー秋』。
皐月の才能を正しく理解する美術評論家・倉科の登場で、皐月と屋敷の関係に
なにやら不穏な影が………お互いが相手に寄せる強い執着。芸術への理想と葛藤。
「彼は僕のすべてだった」という言葉が、切なく胸に響きました。
高遠さん、私をどんだけ号泣させたら気が済むんですか。
ツボに入りました。読みながらお酒も飲んでましたがw
ボロアパート物語の第三巻目です。
前半は響川が主人公、後半は高穂が主人公。
前半部分で私、最初の数ページ目から泣きはじめ、それからずーーっとずーーっと泣いてた。
切なくて泣いて。痛くて泣いて。幸せなシーンでは不気味な笑みを浮かべながら「よかった…」と泣いてた。
志田、最高だよあんたは。
不器用な登場人物たちが、愛しくてたまらんです。