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yokubou no ookami
教育取締官・月島竜司シリーズ3冊目、最終巻です。
2006年にプリズム文庫でも発売されています。表紙も同じなので、どちらを購入されても問題はありません。書き下ろしもありません。
月島(攻め)は、教育取締官。人権侵害の内部告発があった泰明山学院に、武道のインストラクター兼整体師として潜入捜査を開始した。生徒を様づけで呼ぶというおかしな現状に憤る中、水無月という新入生が、初事件で恋人になった高校生・白河青葉(受け)にそっくりで…という内容です。
今回の黒幕は生徒なので、シリーズ通じて一番小さな相手です。ただ、舞台が孤島なので、味方が来られない分、危険度は高くなりました。サブキャラ佐倉もあわせて、三人とも殺されるかという間際まで追い詰められます。
1冊ずつ学年を重ねて、青葉は3年生。教育取締官が浸透してしまい、早いうちに二人の正体がバレてしまったり、月島の青葉への淫行を恐喝材料にされそうになったりと、今までのような行動ができなくなりつつある、最終巻らしい内容になっています。
そんな緊迫した状況下でも、月島と青葉はエロいことをしますし、佐倉は憧れの上司・長田とちゃっかりデートの約束を取り付けるなど、コミカルさは前作の「沈黙の狼」「反逆の狼」からそのまま残っています。
挿し絵に長官・長田が登場して、シリーズのファンとしては満足です。
今回惜しかったのは、二人のエッチシーンで終わっているということ。後日談的な何かがちょっと欲しかったです。デートはどうなったんだろう?!