御曹司社長の独占愛は甘すぎる

onzoushi shachou no dokusenai wa amasugiru

御曹司社長の独占愛は甘すぎる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×27
  • 萌13
  • 中立6
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
88
評価数
30
平均
3.2 / 5
神率
10%
著者
金坂理衣子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
鈴倉温 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784344847361

あらすじ

美大出身の森宮錬は、絵で稼ぎたいけどバイトで生計をたてる日々。ある日リストラに悩むイケオジ・城ノ内隆仁と仲良くなるが自然消滅。その頃妙に条件のいいギャラリーが近くに出来、何と隆仁がギャラリーの経営者だと知る。隆仁が無事再就職できたと喜ぶ錬だけど、実は隆仁はリストラされる側ではなくする側。大手企業の社長で、夢に向かってキラキラしている錬を仕事ばかりで味気ない日々に癒しをくれた大事な人だと思っていたのだ。また会いたいという気持ちが募りギャラリーをオープンさせてしまう隆仁。錬には正体をバラさないまま、抑えきれない思いを抱えて近づいていくけれどーー?

表題作御曹司社長の独占愛は甘すぎる

39歳,ギャラリーオーナーで大手企業の社長
24歳,バイトで生計を立てる画家志望の青年

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数7

確かに甘いわ。甘過ぎるわ~!

おっとり紳士なイケオジと、夢に向かって真っ直ぐ進む若者との、超甘くて可愛くて爽やかな年の差(15歳差)ラブになります。

画家を目指して、バイトで生計を立てる若者・錬。
憔悴しているリーマン・隆仁に「リストラか?」と心配して声を掛けた事から、二人は仲良くなるんですね。
また後日、仲間達とグループ展を開く事になりますが、破格の条件で貸してくれるギャラリーオーナーが、なんと隆仁でー・・・と言うものです。

こちら、繰り返しになりますが、とにかく可愛くて甘くて爽やかなお話になるんですよ。

そもそも、このギャラリーオーナーが隆仁だったですけど。
実は隆仁は大企業の社長で、リストラで悩んでいたのも「される側」じゃなくて「する側」での方。
で、画家を目指す若者である錬の厳しい現実を知った事から、彼の手助けをしたい(あわよくば、もっと親しくなりたい)と、なんとギャラリーを買い取ってオーナーになった・・・と言うのが真相だったりするんですよね。

う~ん。
これね、人によっては「甘くて可愛いだけ」って言われちゃう類いのお話だと思うんですよね。
両視点で進む為、隆仁をただのサラリーマンだと思ってる錬と実は社長でありその事を言ってない隆仁、と言う誤解部分。
また、母親が既に亡く、父親はアルコール依存症で、姉弟で力を合わせて生きていたと言う錬の複雑な生い立ち。
そして、夫からDVを受けている姉の、離婚問題。
掘り下げて書けばいくらでも深みを出せたり面白く出来る設定が、失礼ながらあまり生かせてないと言いますか。
こう、全てアッサリ解決しちゃう為、サラッとしてて盛り上がりに欠ける印象なんですよ。
まぁそんなワケで、お話には山も谷も欲しいって方にはオススメしかねるんですけど。

ただこちら、(私のような)痛いのは苦手。甘くて可愛いだけ最高!って方には超オススメでして!

いやね、タイトル通り、攻めの愛が甘過ぎるんですよーーー!
彼は錬から何かと「イケオジ」と言われてるんですけど、紳士で気遣いが出来て大人の色気もあってと、まさにイケオジ!
なんかね、育ちの良い御曹司でもあるので、いい意味でおっとりでもあるんですよね。
で、そのおっとり紳士な調子で、錬に甘いセリフを吐きまくる!

またこれ、錬がハキハキ強気で主導権を握ってるかと思いきや、いざと言う時は大人の包容力で頼りになる隆仁と、めちゃくちゃ格好いいのです。

もう、水族館を貸しきってのデートなんて、あまりの甘さに悶絶しちゃうじゃないかよー!と。
「私を頼りなさい」と、実際にトラブルを鮮やかに解決してくれるに至っては、シビれちゃうじゃないかよーーー!と。

いや、錬は錬で明るく前向きそのものに見えて、実は苦労や挫折を経験しててとすごく深みのある素敵なキャラなんですよ。
だから、仕事ばかりで無味乾燥な毎日を送ってきた隆仁が、そんな彼に惹かれるのもちゃんと納得が行く。
ここもまた、素敵だよねと。

ちなみに、隆仁は超紳士と書きましたが、初エッチ時には辛抱たまらず暴走しちゃいます。
で、あとから「もっと大切に扱うはずが・・・」と、反省しきですっかりしょげてるのには笑いました。
いや、そこまでひどくないよ?みたいな。

とりあえずですね、そんな感じでめちゃくちゃ甘いし可愛いです。

5

甘やかしたい社長と対等でいたい駆け出しの画家


がんばりやな画家と構いたがりの御曹司社長の年の差カップル

駆け出しの画家・森宮錬(受け)はバイトに行く途中で知り合ったイケオジ・城之内隆仁(攻め)が新しくできたレンタルギャラリーのオーナーだと知り驚きます。
隆仁は錬の絵を殊の外気に入ってくれて、隆仁のギャラリーでのグループ展でも錬の絵をいち早く買ってくれたお得意様でもあります。
グループ展の際、近所の野良猫を買うことになり猫好きな錬は餌やりの手伝いにギャラリーに頻繁に出入りするようになり、ある夜お互い酔った勢いで隆仁に告白されおつきあいをはじめることになるのです。

両視点で読めるので隆仁が無自覚に錬を気に入っていて忙しい時間を何とかやりくりして錬と会えるように頑張っているのがわかります。

錬は母親を早くに亡くし、それに耐えられなかった父親がアル中となり育児放棄したので姉と二人で苦労しています。
そして、美大の短期部に入学しますが、不運な事故により4年制への編入が叶わず悔しい想いもしています。
今も、絵だけでは食っていけないのでバイト三昧の生活です。
そんな錬を何かと手助けしたいと思っている隆仁ですが、錬は隆仁に世話されっぱなしになることを快く思っておらず、対等でいたいと隆仁を頼ることをためらってしまうのです。

隆仁は御曹司で幼い頃から不自由ない生活をしていましたが、好きだったピアノではコンクールで審査員からえこひいきされていると言われやめてしまうことになったり、仕事に夢中で婚約者を自分の秘書に寝取られたり、と仕事以外のやりがいのない寂しい生活を送っています。
錬と出会い、錬の明るさや錬の絵に救われるのです。

デキ婚した姉のDV夫の件では隆仁が大活躍で、このことがきっかけで錬は隆仁を頼ることができるようになったのは良かったです。
小さいときから苦労している人は人に甘えるのが下手なんですよね。
どうにもならないことばかりでも「なんとかなるさ」といつでも前向きな錬が悔しいおもいのすることのないよう隆仁には頑張ってもらいたいものです。

隆仁は一度婚約者に裏切られているし錬は15歳も年下だしで、すぐネガティブになったり恥ずかしがったりするのに対し、そんな隆仁を可愛いと連呼し手を取って一緒に歩こうとする錬が男前です。
錬は隆仁が何者かなんて全く気にせず、社長でお金持ちだと知ってもそれに頼ろうとすることなく対等でいようとする男前なところもすごく好印象。
歳の差があり経済格差の大きいカップルの場合、年上の攻めに甘やかされる年下の受けというのが多い中、ちゃんと場面場面で男前なところが交代することができるこの二人は本当に似合いのカップルだと思いました。

錬が描いた絵が認められる日が早く来るといいですね。(隆仁がすぐに買い取ってしまうからなかなか出回らないから時間かかりそうですが)


この作者様の話は二人が恋人になってから、当て馬的存在が出てきて二人の雰囲気が悪くなるということがなく、何かしらの事件が起こって二人の仲が深まるという展開なのでいつもハラハラドキドキ楽しく読むことができる上、攻めが受けを溺愛するので性癖ドンピシャで大好きです。

2

1枚の絵がもたらす縁

今回はレンタルギャラリーオーナーと画家を目指すアルバイトのお話です。

攻様が偶然の出会った受様の絵を気に入り受様を恋人にするまで。

受様は画家を目指して美術系大学に進み、短期大学を卒業しますが、それ
だけで絵の仕事が舞い込む事もなく、アルバイトで生計を立てている24才
です。

画家を名乗るには資格も免許もいりませんし、芸術家は作品さえ作って
いればいいと思われがちですが、無名の作家の絵を置いてくれる画廊など
なく、画材代はもちろん、コンクール出店ともなれば額の用意や出品料、
搬入費用など何かとお金がかかります。

昨今はインターネットで発表もできますし、受様も絵のネット販売をして
いますが、何万もする油絵を現物を見ずに買う人はあまりおらず、数千円
のパステル画がたまに売れる程度です。

そんな受様が年の離れたイケオジと出会ったのは桜も散りかけた4月初め
の事でした。

受様がバイトへ向かう電車の中でスマートフォンを見ていると、隣から
「リストラ、か」という暗い呟きが聞こえてきます。視線を上げると働き
盛りっぽいスーツ姿の男性の疲れた姿が目に入ります。この男性が今回の
攻様になります♪

受様は肩を落とす攻様が何とも気の毒になりますが、声を掛けるのもおか
しいかと思っていた時、攻様がふと顔を上げて向かいの窓に目をやり、
少し寂し気に笑いました。とっさに受様も彼の視線を追うと川縁の桜並木
が目に入り、思わず「桜吹雪っていいですよね」と声に出してしまいます。

受様の言葉に攻様が驚いたように顔をこちらに向けると、攻様は少し薄い
茶色の目が印象的な美形で、受様はこれが噂のイケオジか!! と感心して
にっこり微笑んでしまいます。

つられたように微笑んだ攻様ですが、その笑顔は儚げで散り際の桜のよう
で受様はほえーと見とれてしまいます。桜の話で少し盛り上がり、受様は
攻様がにっこり笑ったらどんな感じなのかと好奇心が疼きます。

持っていたスケッチした桜の中に満開の絵があったはずと、取り出した
受様の絵を見た攻様は期待以上の笑顔を見せてくれます。嬉しくなった
受様は桜の絵を破り取り、攻様の手に押し付けて、調度着いた駅へと
飛び降ります。

攻様が困惑しつつも微笑む攻様が深々と頭を下げて揺られていく電車を
見送った受様はもうそれきり会う事はないだろうと思っていましたが、
数日後にまた偶然乗り合わせ、以来乗り合わせる度に会話を交わすよう
になります。

攻様は受様の絵をとても気に入り、キャンバスに書かれた絵を見たいと
言われますが、当分作品展の予定はなく、ギャラリーのレンタル代も
高いし、次の作品展の為にバイトを頑張っていると言う話をした日から
ばったりと乗り合わせる事が無くなり、寂しさを感じるようになります。

攻様との時間が亡くなり残念に思っていた受様でしたが、グループ展仲間
から新しくできたレンタルギャラリーでグループ展をやらないかとの話が
舞い込みます。

民家を改装したギャラリーは少々手狭ですが、たいして作品数の無い受様
達にはかえって好都合です。そしていざ借りる段になって展示物の搬入等
の打合せで現れたオーナーはなんと攻様だったのですよ。

何でも事情があって民家を継いだものの持て余していて、受様の話から
改装してギャラリーとして貸し出す事を思い着いたと言い、それで忙しく
なって会えなかったと分かった受様はとても嬉しくなってしまいます。

攻様は飾らた受様の花のパステル画を気に入った様で、早速購入してくれ
ます。どこに飾ろうかとうきうき考えている攻様に受様も嬉しくなります。

そうして始まったグループ展でしたが、実は攻様はリストラされそうに
なった会社員ではなく、リストラ側の会社社長だったのですよ♪

受様が攻様との時間を楽しんでいたように、攻様も受様との時間に癒され
ていて、このレンタルギャラリーも受様のために始めたものだったのです。

果たしてイケオジ攻様と彼に気に入られた受様の未来とは!?

元婚約者の裏切りから仕事に邁進していた攻様が偶然出会った受様にもら
った絵から彼自身にも惹かれていく年の差ラブコメディとなります♪

受様視点と攻様視点の両方でお話が進むので、攻様が正直に自分の手の内
を見せないために、受様が勘違いしたり、2人がすれ違いがったりするのを
ハラハラしつつ、ワクワク読み進められます。

受様は攻様に母を早くに亡くして姉弟で身を寄せ合って生きて来た事、
美術科のある通信高校に進学、奨学金が貰えれば4年通える短期大学に進ん
だものの、4年制への試験代わりの最後の制作中に骨折して満足の行く
結果が出せなかった事等を攻様に何でもいな事のように話します。

しかし、攻様は自分が社長をしている事やギャラリーを開いた理由等を
受様には話さないまま、受様と接しているので、受様は攻様の言葉を庶民
感覚で解釈するので、攻様がスーパーの激安惣菜で生きていると勘違いして
特化のマヨネーズをお礼に差し出したりするのですよ♪

少しづつ2人の距離が近づく事で、こんな微妙な思い違いが積み重なって
行ったり、攻様の元婚約者が現れたり、受様の姉がDVで離婚を決意したり
と、それぞれの身近な人達を巻きこみながら物語は進み、受様が攻様の手を
取るまでたいへん楽しく読ませて頂きました (^O^)/

115も年下な受様はかなりフランクなのに攻様のほうは終始敬語なのです。
丁寧な敬語ながらも押せ押せで独占欲が半端ないイケオジが最高でした♡

1

爽やかでほのぼの

紳士的な大企業の社長×画家を目指す若者の組み合わせ。
とっても前向きで明るい、甘いお話でした。
毒気のないほのぼのとした作品が読みたい方におすすめです。

芸術面だったり、普段あまり馴染みのない専門的な分野を題材にした作品は、文章だけで読み手にどう説明し表現するのかが難しいと思うのですが、金坂先生が油絵経験者ということもあってか、ものすごく読みやすかったです。
油絵や絵画について、有名画家についての豆知識も描かれていて、思わず「へえ〜!」なんて思ったりもして。
説明臭くなく、描写が絶妙で非常に楽しく読めました。

両視点で語られる今作。
なんと言っても2人とも人間性が良いので、受け攻めどちらにも好感が持てます。
お互いの肩書きも詳しく知らない状態で出逢い、親交を深めていく様子が爽やかで、なんだか読んでいて気持ちが良いんですよね。文章も読みやすいのでさくさく読めちゃいます。
1番良いなと思ったのが、錬が隆仁の肩書きや職業を全く気にしていなかったところ。
隆仁が好ましいのであって、その他に関しては特に気にする素振りもないので、ちょっとした勘違いをしたまま特売のマヨネーズをお裾分けしちゃったりする。これはその後の隆仁も可愛いんだな。
隆仁は隆仁で、好きなことや夢にまっしぐらな太陽のような錬と出逢って以来、淡々としていた日常にどんどん絵筆で鮮やかな色が足されていく。
やっていることは少しストーカーじみてはいたのですけれど、相手の錬が全く気にしない人なのでこれは上手い組み合わせだなあと。
終始お互いをまっすぐに「好き」「可愛い」と言い合う2人が甘く、いやいや、あなた達はどっちも可愛いよ…となってしまう可愛らしいカップルのお話でした。
性別を特に意識せずに好意を持ち寄る姿が好き。

と、ほのぼのとしたいちゃいちゃぶりを微笑ましく楽しめたのですが…
ただちょっと、お金や生活、錬の姉に関しては上手くいきすぎ・やりすぎな感じがして、あれれ?となってしまいました。
頼らなさすぎも微妙ですが、絵を対価にとはいえ、好条件に錬があっさりと「イケオジ格好いい」となってしまったのがどうにも…芸術へつける価値は人それぞれですからなんとも言えないのですけれど、ここはもやもやした。
それから、隆仁が「イケオジ」というには若すぎる点。
作中で感じた印象と年齢設定が合っていない気がします。39歳は若すぎるかなあ。
この感じはせめて45〜かな…なんて思ってしまったり、イケオジ連呼にうーん?となってしまったり。
好きな部分と気になる部分の間を取ってこちらの評価で。
合間に入っていた細かなエピソードも掘り下げたら面白そうだったんですけど。
お話の雰囲気はとても好きです。

1

武器はマヨネーズ

金坂理衣子先生好きなので購入。くすっと笑うところはあって嬉しかったですが、めちゃ萌えたところが無く、さらっと読んでしまったので萌にしました。ひ○りさんで購入、本編+電子限定おまけの本編後日談+あとがき。

新野美術大学OBOG5人で、古民家ギャラリーで作品展を行う錬(れん)。4月初めに電車の中で「リストラか・・」と呟く男性と知り合ったのですが、その隆仁がオーナーとなったギャラリーを借りることになったのです。錬は隆仁はリストラされたんだと思っていましたが、隆仁はリストラする側、社長さん。色々ストレスたまるのを、錬で癒してもらっていて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
受けの美術仲間、攻めの秘書(♀)、受けの姉+その娘、フクちゃん(野良猫→飼い猫)、攻めの元婚約者ぐらいかな。

++攻め受けについて

受けは姉と二人助け合って生きてきた、お金ではなかなか苦労された方。とてもポジティブ、元気玉、絵さえ描ければ他の事はあまり気にしないという陽キャラです。イケオジに最初から惹かれていて、なんとか元気付けよう、お礼の気持ちを表そうと特売のマヨネーズを差し入れるところでは、噴きました。

攻めもまた、天然入っているのか、そのマヨネーズをにこにこ受け取り、それを使ってどんな料理をしてもらおうか(家に料理人がいる)、いつその料理を食べられるのか、感想をいつ受けに伝えられるかとワクワクしているような方。ああ可愛い、このイケオジ・・・。最後の方で受け姉に困ったことが起こった時には、持てる力を迷いなく発揮して、丸く収めてくれるスパダリぶり。お姉さんを縁故採用っぽくしちゃうのは、ちょっと・・と思いましたが、基本的に超優良物件で紳士な方で良かったです!

絵に関することも色々記載されていて興味深かったですし、イケオジが紳士で嬉しかった一冊でした。

0

イケオジ連呼がどうも…

イケオジ連呼が気にかかる。
イケオジ=ダンディなアラフィフなイメージがあったので、39歳のスーツの似合うキレイな男性をオジサンとかイケオジとか連呼するのに抵抗を感じました。

設定も盛りすぎでしょう?というくらい錬の家族や学生時代の試練に、姉恵の離婚問題。
そして隆仁の婚約破棄や激務や心の中の何もなさ。

隆仁の激務でなかなか会えない二人だったようなのに、やっと後半にエッチへとなって。
描写も詳しくて前半おあずけだった分たっぷりでした。

隆仁が忙しすぎてあんまりデートしたり会えなかったのが、そんなに激務な社長ある?と思ったのと、相手がいいなあキュンから性的にお付き合いへのハードルの低さにちょっとこちらは困惑気味です。

39歳はオジサンじゃないと思いたい個人的な価値観のせいか、隆仁をオジサン扱いに残念です。隆仁も錬の若さに飛距離って!
飛距離、このパワーワードにもってかれました。

0

受けのタメ口が気になる……

もう本当に小姑な意見で申し訳ないのですが、39歳の攻めが終始「です、ます」の丁寧な口調なのに、24歳の受けの口調がラフすぎて、どーーーしてもそこが受け入れられませんでした。

攻めが「花を描くのが好きなんですか」と丁寧に聞いてるのに、受けは「そうだね。〜だから描きたくなるんだよね」とか、なんなの、その口のきき方!と思ってしまう。

もちろん初対面時には受けも丁寧に話していたけれど、場面切り替わって仲良くなってからは、いつのまにか口調がくだけてて、その間に何があった?!と。

私の感覚としては、たとえ目上から「堅苦しいからふつーに話していいよ」と勧められたとしても、友達に話すような口調にはなりません。
「そうだね。〜だから描きたくなるんだよね」じゃなくて、「そうなんです!〜だから描きたくなっちゃうんですよ」じゃダメなの??
15歳も年上の人を相手にする喋り方じゃないわ。

アートな世界を目指す生き生きとした青年という感じを演出したかったのかもしれないけど、コイツなっちゃないな!!としか思えませんでした。

攻めも同じようなキャラでポンポンと言い合うような二人だったら、そこまで違和感感じなかったのかもしれないけど、攻めが紳士で人一倍口調が丁寧なので二人の落差が激しすぎて……。




4

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