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kinou no teki wa ashita no koibito
がたいのいい眼鏡リーマンさんと、負けん気の強そうな子猫ちゃん系リーマンさんの表紙がかわいい本。
表紙絵のイメージ通りで、なかなか楽しかった。
先輩に頼まれ断り切れずに、無理矢理お見合いパーティに行かされた一世。
そこで出会ったタキはすべて好みの男。
二人は、お互いに一目惚れして、お互いの素性も知らないままに盛大に燃え上がってしまう。
好みも体の相性もバッチリ!
ところが、実はタキはライバル店の、前から目の敵にしていた西沢で
って、あらすじ通りなんだけど、一世がホント、イラストそのままの、負けず嫌いの意地っ張りで、かわいいこと、かわいいこと
口をきくと、意地っ張りなへらず口なんだけど、押し倒されちゃうと、どうしてもかわいいネコちゃんになって燃えまくってしまう。
かわいく燃えてる一世が挿絵でも堪能。
こういった、いかにもリーマン物BLらしいライトな作品も、さくっと読めて楽しいよ。
攻・石原隆行(28) 西王堂百貨店企画部
受・江上一世(27) East-Q Gardenマーケティング部
先輩の代理で出席したお見合いパティー。
女嫌いの一世は、同じく参加していたタキに誘われてパーティーを抜け出してしまう。
タキにナンパされ、そのままホテルへ。
ほんのわずかな時間で2人は意気投合。
何もかもがお互いに好みでぴったりの恋人。
のっけから甘々~な展開ですが、一世の仕事で少しばかりのトラブルが。
一世の勤めるEast-Q Garden(デパート)は、老舗の西王堂百貨店とライバル関係にあります。
新しいイベント企画を提案した一世ですが、同じ企画がすでに西王堂で動いているため却下に。
East-Qではやり手の一世ですが、立てた企画がことごとく西王堂の石原とダブってしまい、いつも悔しい思いをしてきていました。
1ヶ月かけた企画が不採用になった時、先輩に「西王堂の石原と会っていただろう。裏切ったのか」と責められて、まさか…と西王堂百貨店に向かいます。
そこで会ったのは「石原隆行」のネームプレートをつけたタキ。
驚く一世を見て、彼も目の前に居るのが「East-Qの江上」だと知ってしまいます。
西王堂の石原もまた「East-Qの江上」をライバルだと認識していました。
この2人、打ち合わせていたわけでもないのに企画がことごとくダブってしまうくらい、好みも考え方も似てるんですよ。
自分の仕事にも人一倍のプライドを持ってて真剣だからこそ、負けるのは悔しいし、ましてやバカにされるのは許せない。
タキに企画書を「ゴミ」なんて言われたら腹が立たないわけは無いんですよ。
カーッとなった一世も、驚いたタキも、売り言葉に買い言葉でその場で怒鳴りあいに。
デートの約束をしていた夜。
腹を立てたまま会った2人は、そのまま昼間のケンカの続きが始まるのですが…何時の間にやらセックスになだれ込んでます。
互いの悪口言い合いながらやってる(笑)。
一世が意地っ張りで可愛いですし、タキは一見クールだけど一世が絡むと同じく頭に血が上って冷静で居られなくなって。
最後までこの調子で、ケンカしてるはずがいつの間にかイチャイチャに摩り替わっているという…。
あー、仲いいですね~。
二人の世界ですね~。
好きにしちゃっててください、てな感じです。
楽しいラブコメです。
婚活パーティーにお互い代理で嫌々参加した2人が出会い、まるで運命のようにその日にベッドまで…
急速に燃え上がる2人だけど、実はライバル企業の社員同士で…
…というリーマンロミジュリスタイル。
受けの一世は駅の東側にあるファッションモールのプランナー。
攻めのタキは、駅の西側の老舗百貨店の企画担当。
現実を知った2人は激しく反発し合うけれど。
タイトル通り「昨日の敵は明日の恋人」であり、「昨日の恋人は今日の敵」でもあり。
タキの正体を知った一世は噛み付くけれど、勤務する百貨店の規模も歴史もまたタキの企画力も上位で、一世は屈辱を味わう。
この辺は微かにギャグっぽい空気感もあるんだけど、一世の気持ちを考えると胃が痛くなる感じ。
また、読みようによっては若者向けのモールと老舗百貨店の擬人化BLにも見えますね。
ともかく、喧嘩しながら燃え上がる2人、仲直りも熱いカラダでの語らいで、自分たちは「敵」ではなくて好敵手なんだ、という甘い結論に達したようです。
電子だったので挿絵は一切無し!えーん…