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kiri no oukyu botan no hatsukoi
「龍&Dr.」シリーズを書いた作家の中華時代捕物劇。
唐を参考にした時代背景で、雅。
みずかねりょう先生の絵が綺麗。
花街の牡丹=主人公の香霧が、武皇后役のファンビンビンに似ていて、可愛らしかった。
花街で源氏名;牡丹として稼ぎ、養父の借金を返済して他の孤児を養う健気な美少年;香霧。
香霧の贔屓客が、濡れ衣を着せられて殺害される。
「横領の罪を問われ自害」したとして、一族が宮刑に二日後に処刑されると聞いて、香霧は奮起。
事件の聞き取りに来た、頬に傷を持つ呉虞淵という若い武官に協力を願い、宮城に潜り込む。
後宮の覇権争いが背景にある陰謀を暴いていく。
ところどころに、和風時代劇調の台詞があって、中華風にはミスマッチじゃないか?と感じる場面もあったけど、コメディなら許せる。
花街を知る主人公が導く真犯人探しのサスペンス、
シリアスな場面もあるけれど、主人公が明るくてコメディ調。笑ってしまうテンポ良い展開であっという間に読了。
伏線回収と共に、実は・・とドンデン返しが構成されていて、飽きなかった。
ハピエン。この小説は、面白い。続編、でないかな。
みずかね先生なのでマストバイ。樹生かなめ先生は初めましてでした。最後の方の攻めはめちゃくちゃ好きだったのですが、とっても威勢の良い受けが苦手だったので、申し訳ないです、中立です。なんちゃって中華舞台、官吏の公金横領えん罪事件もの、元気いっぱい暴れん坊受けがお好きな方でしたらおススメです。本編290P弱+あとがき。
朱華大帝国の都、その花街の貧乏長屋の一角に住む薬師に育てられた香霧(こうむ)。薬代も払えない患者ばかり診ている養父が増やす借金のため、見目麗しい香霧が妓女に化けて金を稼いでいます。ある日、妓女の牡丹(=香霧)に入れ込み妻に迎えたいと言っていた真面目な大豪族の当主が突然死に、公金横領の罪人とされ・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
亀公(妓楼の主、牡丹を売り出した人)、世績(受けの養父)、重陽(牡丹に入れ込む高級官僚)、悪党少々、岳飛(攻めの副官)、宦官長、林照(女官)、宇長楽(皇太子が寵愛している宮女)、受けの血のつながらない弟妹多数などなど、漢字二文字登場人物いっぱい。特に悪党に苦戦。
++攻め受けについて
受けが、ほんとに暴れん坊、鉄砲玉、熱血タイプで、言葉遣い悪くて。逞しい姐さん風なのですが、よく喋る&喚くもんですから、申し訳ないです、ちょっと好みでは無かったです。美人さんなのになあ。頭がいいとか記憶力が超抜群とか程度だったら、きっともうちょっと好きになったんだと思うのだけど。
受けのキャラが強すぎて、攻めの方は印象が弱いです。事件ものなので、一生懸命えん罪を晴らそうと頑張ってくれているし、受けのピンチには守ってくれるのですが、受けに対する恋心というか萌え萌えになっている感じをもうちょっと見せてくれると嬉しかったです。腹黒さがあると嬉しいんだけど、その腹黒さは最後の最後まで出てこないので、イケてない武官という印象が強いです。
最後は狙った獲物は逃がさないという感じでとても良いのですが、その部分が少ない・・・惜しい。
攻め受けとも今一つ萌え上がりにくかったお話でした。残念!