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竜王の血脈、運命の恋。大人気、異世界召喚ファンタジーBLの金字塔!
sora ni hibiku wa ryu no utagoe
もう10巻目になるんですね、こちらのシリーズも。
私は、最初の9代目竜王フェイワンと9代目リューセーの2人が好きで、その2人が出てるお話しか読んでいなかったのですが、平和で甘々なお話とのインタビュー記事を読んで、そんなお話なら読んでみたいな、と購入です。
受け様の5代目龍聖、日本では江戸時代前期。
様々な勉学や剣術を学んでいて、全ては龍神様にお仕えする使命の為、と覚悟を決めている若者です。
攻め様の5代目竜王、シャオワン。
次期竜王として、時に厳しくも愛情深く育てられ、つつがなく5代目竜王として目覚めた。
初めの80ページちょいで、2人の今までの生い立ちが描かれています。
儀式を行った龍聖が光臨した場所は、シーフォンが竜を乗り降りする場所だったので、突然のリューセー光臨に周囲にいた竜たちは興奮状態になり、暴れ出してしまう。
リューセー光臨にいち早く気付いて駆けつけてきたのは、シャオワンの弟であるシャイールなのだけど、リューセーの香りに惑わされてしまい、口づけをした直後に苦しみ出して意識不明に。
目の前で起こった出来事に茫然自失のリューセーだったのだけど、側近のバハルに自分の状況と求められている役目を説明されたら、納得して受け入れる。
江戸時代って衆道に対して寛容だったそうで、男同士というのも、できるのかな?という不安はあっても拒否感はないリューセーで、時代による常識や価値観の違いで、こうも違うんだなー、としみじみしちゃいました。
無事、婚儀を終え、愛し合った2人。甘い雰囲気のまま口づけをしようとしたシャオワンに対し、シャイールが自分との口づけの後に苦しみだした姿を思い出してしまったリューセーは思わず拒否してしまう。
口づけができない事だけじゃなく、リューセーの心の傷を慮ばって、やさしく接してくれるシャオワンに、申し訳ない気持ちになってしまうリューセー。
でも、シャオワンへの愛情が育まれていって、愛してますと言って口づけたい、と自分から動こうと頑張ってます。
対して、自分への申し訳ない気持ちを持っているであろうリューセーに気付いてても、何もしてやれない、と悩んでるシャオワン。
気の置けない従兄のライエンから、「無理やりにでも口づけて、口づけは怖くない、と教えてやれ」とハッパをかけられてて、ライエン、かっこいいわー、でした。
こうして、無事口づけもできるようになって、さらに甘々で幸せな日々を送っている風景が、物語の3分の2程まで。
これから怒涛の事件が。
外遊先で想像もしてなかったトラブルが起こって、今後の外交のあり方を問う事に。
そんな時、5代目リューセーは、竜王のパートナーとして、時に絶対の信頼でもって笑顔で背中を押したり、時に一緒に答えを見つけに行きましょうと手を携えて行こうとする、芯の強いよくできた王妃でした。
いつの時代の竜王もでしょうけど、シャオワンもリューセーをとても大事にしていて、2人して愛し合い、慈しみあっていて、私のきゅんもあふれました。
また、今まで家系図として知っていたそれぞれの竜王とリューセーを知ることができて、さらにこのシリーズが面白くなりました。
こうやって歴史の中の竜王たちが生きてきた結果が、私の好きな9代目の時代に至るんだなーって、何度でもしみじみしつつ、とても気持ちよく読ませて頂きました。