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たった一人を思い続ける黒龍王×龍玉を宿す大学生の異世界トリップラブ!
kokuryuou no itoshiki shihou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
受けのことを自分の命をもいとわず思い続ける溺愛っぷりは攻めとして大変好きです。しかし受けの立ち振る舞いや言動がいまいちマッチしていないような…なので色々萌え要素が揃っていてもなんだか萌えきれなかった。
でもラストシーン
『好きな人と、毎日明日の話ができるって幸せなことだろ?』
って受けのセリフにはグッと来るものがありました。これからは長い時を2人で生きていくのですから毎日共にある幸せを感じていてほしいですね。末長くお幸せに。
今回は黒龍国を治める異端の黒龍王と界渡りした大学生のお話です。
湖で溺れた受様が異端の王である攻様と出会って伴侶となるまで。
受様は幼い頃から奇妙な夢を頻繁に見ています。それは小学生くらいの
受様が、翡翠色の地底湖のある洞窟のような薄暗い場所で強大な蛇のよ
うな生き物に身体を預けて眠る夢であり、目覚める間際に釣り鐘のよう
な形の青い花の残像が浮かぶのです。
そして目覚めると決まって涙が滲む懐かしくて愛おしい夢は、現実離れ
していますが、行方不明になっていた半年間に無くしてしまった記憶の
ような気がしていました。
受様は小学生の時に両親と行った夏のキャンプ場で水難事故に遭い、
半年間行方不明になりました。雨で増水した川に流され、半年後に無事
に発見されたのですが、その間の記憶は一切失われており、以来風呂の
水に顔を浸けるのさえも苦手になります。
両親亡き後に引き取ってくれた祖父のために家事全般も得意になり、
大学でも料理サークルに入り、夏休みに箱根旅行に行く事になります。
仲間とワイワイと楽しむ中、人出が多いからと予定に無かった遊覧船に
も乗る事になりますが、受様は全く乗り気ではありません。
そして事情を知らない友人に荒療治だと乗せられた受様は、水面に輝る
丸い玉のようなものを見つけて、つい手を伸ばしてしまい・・・
湖に転落してしまうのです!!
今度こそ死ぬかも・・・と思った受様でしたが、目覚めたのは薄暗い森の
中で、トカゲのような尻尾を持つ男に王宮から逃げた罪人として捕ま
ってしまいます。受様は他の囚人ともども馬車に乗せられて古代中国の
ような王城につきますが、男の隙をついて逃げだします。
現状を把握する為にも捕まるわけにはいかず、石階段を駆け上って石壁
を超えるとそこは美しい庭園にで、遠くに黒い衣をまとい風格のある
男性が立っていました。この人こそ今回の攻様になります♪
攻様は受様の見ている前で数本の青い花を手折りますが、それは受様が
夢で見る釣り鐘状の青い花だったのです!! 受様は思わず攻様の方に踏み
出しかけますが、その場に逃げた受様を追う男達がやってきてあっと
いう間に捕獲されます。
受様を捕えた男は攻様を「陛下」と呼び、怯えた様に何度も頭を下げて
受様を強引に引っ張りますが、受様は攻様から目が離せません。
果たして異世界に迷い込んでしまった受様の未来とは!?
五帝彗星の回帰で獣人達の住む世界に渡ってしまった受様が黒帝黒龍王
である攻様と出会う異世界トリップファンタジーです♪
囚人として捕まった受様は解放をかけた御前試合に挑まされますが、空
手の有段者とは言え命のかかった戦いで危機に際した受様はその身の内
から不思議な閃光を発して相手を負かしてしまいます。
その試合で受様は攻様に奴隷として召し上げられる事となります。王族
の奴隷は性奴隷と聞かされていた受様は戦々恐々でしたが、攻様は受様
が異世界から来た人間だと知っており、受様を元の世界に帰す算段をつ
ける間は客人として遇すると言ってくれます。
そして受様は攻様の客人となるのですが、攻様の治める黒帝は伝統的に
黒龍族の直系が治めていた地であり、片親が白竜族でありながら王位に
ついた攻様は何かと難しい立場にいる事を知る事となるのです。
しかも受様は湖に落ちた際に龍玉をその身に入れたらしく、受様の龍玉
を得てより力をつけたいと輩にも狙われる事となり、受様の異界生活は
きな臭さを増していくのです。
展開としてはわりと王道なので受様の龍玉の秘密や記憶の謎は読者にも
想像がつくのですが、攻様の過去がけっこう不幸系でそれが絡まる事で
受様との関り等が捻られ、受様が攻様と生きる未来を選ぶまで、楽しく
読ませて頂きました (^-^)
受様の界渡りや前王の処遇、攻様が王となった理由など、わりとさらっ
と流されがちな細かな設定にもキチンと理由付けがされているのも良か
ったです♪
異世界に飛ばされた大学生の隼人が、黒龍王の琳堂と出会うお話でした。
子どもの頃に川の増水で流された隼人は、何故か半年後に無事に家に帰宅して神隠しにあったと言われていました。でもその間の記憶が無く、夢を見ては強い損失感を抱えていました。
夏休みの旅行で乗った遊覧船から湖に落下した隼人は何故か異世界に飛ばされてしまっていました。
その国は黒龍王の琳堂が治める黒龍国で、奴隷に間違われて捕まってしまうのです。
戦闘の宴で獣人と闘わされて、瀕死の重傷を負いながらも身の内から出た光によって相手を倒すのです。
それを見た琳堂が隼人を側に置く様になるのです。馴れ合うつもりはないといいつつ、琳堂に敵対する王族から守ろうとしたり、たまに懐かしむような事も言ったりします。
満月の夜に別人のようになった琳堂に隼人は身体を貪られます。隼人の身体の中には龍玉があるために、隼人の体液を取ることによって琳堂の力が漲るとのことでした。
なぜ隼人の身体の中に龍玉があるのか?その龍玉はどの龍のものなのかが、お話の鍵になって来ます。
私としては敵対する王族に隼人が拐われた時に龍玉を取り出そうとして術をかけらて、思い出した神隠しの半年間の記憶が1番感動しました。
大学生の隼人の言葉遣いが荒くて、今ひとつ物語に合わない感じがして覚めてしまいました。
頭の中でドラゴン◯-ルの主人公に変換されてしまって苦しみました。BLの受けの口調では無いです。ラノベの異世界物ならしっくりしたでしょうね。
あの隼人の口調に琳堂がその気になるのが不自然だと思いました。
男の子らしい受けを目指したのかもしれませんが、それでもモブじゃないんだから言葉遣いは大事だと思いました。