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日本の芸能文化の「能」を舞台にしていて
自分のしらない知識というか言葉が出てきて勉強になった感じです。
左近(受)の一途でもどこか普通の人とは違う愛の現れ方で
その事をまだ知らない橘平(攻)との心のすれ違い
とても泣けます!!
私は一回呼んでで4回泣きましたww
Kindleアンリミにて読了。ちるちるさんの書影、ぼやけちゃってますね;
ちょっと好みは分かれそうなんですが、自分はとても好きで、徹夜で読んでしまったー!
1回1回は長尺ではないけど、かなり濡れ場の回数も多く「エロエロ」だと感じました。
こちら、「年下執着攻め」お好きな方、ダーク×シリアスで耽美な物語がお好きな方に、
特に響くかと思います。
舞台は京都、能楽師の宗家の息子×分家の息子、歳の差(10歳)×禁断の恋。
その美貌のせいで自分の意志とは関係なく、とにかく不幸になっていく左近(さこん・受)が見ていられない…!
京都芸能界の重鎮に騙され陵辱され、それを想い人・慎也(※攻めとは別のキャラです)に見られ、
”裏切り”だと誤解される。
怒りを爆発させた慎也が短刀で陵辱相手に切りかかったところを止めに入り、
肩に後遺症の残る大きな怪我を負うー
その時駆け込んできたのが、当時まだ中学生の攻め・橘平。
「左近さん、死なないで」と繰り返す彼に対し、左近が繰り返した言葉はーー
と、ページを開いたところから怒涛の展開です。
そして、2年ぶりの再会から始まる、橘平の執着が!!!
丁寧な敬語を使いながら、慎也とは正反対に強引に、熱情をぶつけるように抱く攻め。
10代の高校生という若さと、慎也への対抗心や嫉妬の炎がこう、
メラメラ…!と燃えているのが見えて、ゾクゾク。
完全に拗らせてしまった、狂おしいほどの愛。
左近を自分だけのものにしたいという執着…
表情を取り繕うことに長けている左近が、体を繋げている時だけは乱れ蕩けた顔になるから、強引にでも抱かずにはいられない。
橘平の強引なやり方に反発も覚えるんですが、
その根っこにある一途な想いもまた透けて見えるのが切なかった;
一体この歪んだ三角関係、どうなっちゃうの!?と、ページをめくる手が止まりませんでした。
久々に読んだ、「シリアス・ダーク」寄りの一冊。
20年ほど前の本だけど、古さを感じさせない、すさまじい愛と執着の物語でした。
ぜひ手に取っていただきたい…!
表題作「花の檻」と続編「花の影」の中編2作品が収録されています。
どちらも左近(受け)の視点でストーリーは進みます。
「花の檻」
次期宗家である橘平(攻め)の要望により、左近は過去の醜聞から遠ざけられていた舞台へ呼び戻されます。橘平の一途な愛に応えて恋人同士になるという内容です。
「花の影」
一緒に檻に入ろうと決めて、橘平と付き合い始めた左近ですが、思うように回復しない肩や先代の思惑に不安で心が揺れ動きます。そんな中、醜聞のきっかけとなった元恋人と再会し…という話です。
個人的には橘平が高校生だというのがツボでした…!
大学生なら同じ未成年でもまたちょっと受ける印象が違った気がします。
若い情熱が素敵なのですが、だからこそ将来を案じて左近が悩むという展開に納得できました。
左近にとって橘平は初めての男というわけではないのですが、好きになったら一途に健気に相手のためを思うので、好感が持てました。
左近が自分の肩の症状と、元カレの登場に戸惑う続編「花の影」の方が作品としては好きですが、イラストは「花の檻」の障子戸が背景のエロい二人がお気に入りです。
不憫受け、健気受け、年下攻め、和装がお好きな方にお勧めです。謡曲の引用もありますので、能楽好きには特に良いと思います。