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hanamuko wo buttobase
テンポよくお話が進んで、とても読みやすく楽しくてたまに読み返したくなる1冊。
受け様は、社会人1年生の惺。
新人研修が終わり、大学時代から3年生付き合ってきた恋人の津川と久々に会えるのを楽しみにしていたら、”結婚するから別れて欲しい”とメールが来る。
ビックリして津川の家へ行くと、そこには知らない美青年、行成が荷造りしていて。
お前も津川に振られたのか、と仲間意識が芽生え、こうなったら一緒に津川に復讐しよう、と度々会うようになる。
カラオケや映画など、どこへ行っても津川との思い出がチラつく惺が切なくて愛しい。
そんな惺を見て、津川への対抗意識が見え隠れする行成。
いいねぇ、とにまにまです。
それにしても、カラオケで歌本を捲るシーンで、歌本、あったなぁって当時を懐かしく思い出しました。
2006年初刷のお話。
時代だなぁ。
で、行成が実は津川の元カレではなく、いろいろ嘘をついていることが分かって一悶着あるけど、なるようになりました(*´∀`*)
行成ってば、やっぱり津川に対抗意識メラメラでいいわ~و(>∀<)٩
行成がきっちりぶっとばしてくれたし、スッキリと楽しい読後感です。
イラストは高久尚子先生。
イメージ通りで好きです♡
テンポのいい展開で、読みやすく、最後のオチもいい意味で爽快で良かったです。
イラストも雰囲気にあっていて好感でした。
自動車会社勤務•行成 × 会社員•惺の年下攻め&復讐⁉もの
3年間も付き合った津川に、いきなり結婚を理由に、メール一本で別れを告げられた惺。
納得いかない惺は、彼の部屋に乗り込みます。
そこで、同じ様に津川に振られたとみられる行成と出会い、意気投合する2人。
酒の勢いもあって、結婚式を邪魔してやろうと…復讐を計画し盛り上がる2人。
そして頻繁に会うようになり…
復讐劇は⁉…2人の関係は⁉…行成に隠された秘密は⁉…
と最終的には、思わず笑ってしまう展開でした(笑)
居酒屋で、お互いに『綺麗だ』と褒めあっている2人が可笑しかったです。
でも、惺が泣き出すと、行成が肩を抱いて慰めたり…
自動車会社に勤めていて、しかも社員寮なのに、他社の車に平気で乗っていたり、
津川とのカラダの関係や付き合い方をしつこく聞いて来たり…
と、行成の行動は明らかに怪しいところだらけ(笑)
最初の出会いのくだりからも、何か秘密を隠している空気が漂っているんです。
これを言ってしまうと、思いっきりネタバレになってしまうので、言いませんけど、読んでいたら…展開でだいたい想像はできるかと思います。
惺が、結構天然系のキャラで鈍感なので、行成が復讐をダシに、惺を繋ぎとめようと、自分に振り向かせようとしていることなんて気がついていないんです。
最初は、未練がましくて女々しい感じだったんですけど、彼のピュアさが段々可愛らしく見えていくのも面白いところでした。
行成も真っ直ぐな、優しい好青年って感じで、年下ながらも、惺に対して一生懸命さは、凄く好感キャラでした。
行成の秘密が明らかになってからは特に、そのウソをついてた懸命さを思い出すと、健気で可愛らしい年下攻様でした。
そんな行成の温かさがあったから、段々惺も失恋の痛手もどこへやら…復讐もそっちのけで、行成の事ばかり考える様になってきくんです。
その感情の変化がゆるやかに描かれているので、突飛な設定ながらも、穏やかな気持ちで読める作品でした。
最後はお決まり、誤解から一悶着あって恋人になるわけなんですけど、2人とも真面目でピュアさんなものだから、一応言い争っていても、可愛らしい2人なので、安心して見えてしまうのが不思議でした(笑)
「復讐」は実行されるわけなんですけど…オチとしたら、良い感じでパンチの効いた、小気味良い終わり方で好きでした。
展開のテンポも良く、違和感もそんなに感じなくストーリーが進んで行くので面白かったですか。
気軽に読みやすい作品だと思います。
失恋する、というのは誰にでもある経験だと思いますが、このお話の設定はちょっと変わってました。
注意して読んでると、おそらく気づくと思うのですが、ちょっと捻りを効かせてるところがオリジナル性があってよかったと思います。
萌えポイントとしては、攻めの一途で外見に似合わない情熱的なところでしょうか。
年下攻めが好きな私には楽しく読める1冊でした。
主人公が振られた後、元カレとその彼女との絡みが一切なく、ドロドロした展開になっていない所も私好みでした。