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hishi furu yoru no koigatari
あさぎり夕のは私的には好きな作品とそうでないのにパックリと分かれるんですよ。
この人のでエロエロなのはどうも好きでないんですよね~
この人のは、エロあんまりなくて、そしてコメディっぽいのが好きです。
それはともかくとして。
これ読んでいて、なんか「七色マジック」とか、昔あさぎり夕が描いていた少女漫画思い出しました。(笑) すごく話的にもテンポがよくて読みやすかったです。
漫画描いてたからなんでしょうね、すごく色々キャラの個性とか、文章の見せ方がうまいな、とも感じたんですよ。この人の本読んだのすごい久しぶりなんですが。
学部を勝手に変えてしまったために、親から学費などの仕送りをストップされ、途方にくれていた大学生の律は、「小柄で童顔な男子」という募集広告に惹かれて、デリバリーホストの事務所を訪れます。
Sサイズのホストとして初めて派遣されたのは、子供の頃から笑っていても周囲のみんなを怖がらせるほどの超絶コワモテ男のマンション。どこのヤクザの討ち入りだ、と間違えるほどのコワモモテフェイスに加えて、体のサイズも超Lなこの男に、律も最初とてもとてもおびえまくります。でも実はこの遥って男、そんなビジュアルのくせに大のファンシー好き。部屋にはぬいぐるみなんかもいっぱいあります。「小柄で童顔な」ホストというのはだからまさにこの男の好みなんですね。
会ってまもなく、この男は律に「つきあってくれ」というのです。あんまりにも恐ろしくて、律くんついブラックアウト・・・意識を手放します。
って、そこまでが大体イントロで、冒頭に入っている数ページの漫画ののあらすじです。本文はその直後のシーンから始まります。
この男、結構律と一緒に風呂とかも入るくせに、ずーっと、ずーっと我慢とかしてるんですよね。風呂の中でナニが勃ってしまっても、ガンコに「浮力だ」って言い張るし。
まさにヘタレなんですよ、それもカナリ強力な。
見た目とかを全部小気味のいい程うらぎるこの攻めのギャップ、ものすごく好きです♪
この作品、ホストのシリーズの中の一冊らしいのですが、これの受けと攻め自体はこの作品だけのですから、これ一冊だけでも全然オッケーなカンジで読めました。
漫画のようなライト感覚のラブコメもオッケな人なら、ぜひともお勧めしたいカンジの本でした♪
シリーズ一作目から、出演していて、自身がデリバリーホストで、やってることも相当グレイゾーンだったのに、まったく何の浮いた話もなかった(?)律のターンがついにやってきました。
まずはあらすじとしては。
とある理由で、仕送りを止められてしまった大学生の水無月律、十八歳。
高給なバイトを探していたら「小柄で童顔な男性」という、ぴったりの条件の求人広告が……。
仕事の内容もよくわからず、いそいそと出かけた律を待っていたのは「デリバリーホスト」というアヤシげな仕事だった。
事務所にたどり着いて早々、仕事に引っ張り出された先は、「遥」という名前に似合わず、コワモテでLサイズな男性が待っていて……
そんな遥は見た目に似合わず、かわいいファンシーグッズが大好き。
部屋中まるで、ファンシーショップができそうな雰囲気。
そんなかわいいものが大好きな遥から、律は「恋人のフリ」を頼まれる。
そうやって恋人のフリをするために、デートを繰り返しているうちに、可愛いものを買うことをためらったり、人の為に好きなものを諦める遥に段々律が惹かれていって……
という話。
素直で純粋で、初心な律が遥に優しくされているうちに、徐々にほだされていく話。
そして、二人が結局くっついた後も、遥はピュアな律に手を出せなくて、右往左往。
そのピュアさは友人である七瀬を呆れさせるほど。
そんな中、遥にスキャンダルが持ち上がって……と。
二人の絆がより強くなる話も入ってました。
まぁ、ベタと言えば、ベタかしら?
でも、律は律なりに一生懸命なので、純粋天然ぼけだけど、いらっとする感じではないのが安心です。