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tennen biyaku 100% no ousama
八神卓哉はある夜、自分の意志とは関係なく、赤信号でふらふらと横断歩道を歩きだし、車にひかれそうになったところを、アークティアスという金髪の長髪美形に救われる。
ところが、そのアークは、卓哉に「宝玉」を持っているだろうと、卓哉には理解のできない言いがかりをつけてきて、卓哉の後を追いかけてくる。
どう見ても日本の風土にそぐわない派手なルックスをした、靴も自分で脱がない傲慢キングのアークは、実はエスランドルという国の世継ぎの王子様で、卓哉の体の中にあるらしい『宝玉』の香りに欲情しちゃうという体質なのだった。
卓哉もさすがに半信半疑で、「そんなバカな」と思ったものの、アークに触られると抵抗できず、とろとろに気持ちよくされ、初めてなのに感じまくってしまい、その事実を受け入れざるを得なくなる。
翌日、学校から帰ってきた卓哉にアークはどうやったのか、卓哉の隣の家に住みはじめ、卓哉にも同居するように勧めてくる。しかし、昨夜の二の舞になるのだけは勘弁してほしかった直人は、それを断固拒否する。
ところが、たまたま卓哉と一緒にきていた交換留学生だというラスティが、アークと一緒に住むことになり……
おまけに、もう二度としないと誓っていたはずなのに、宝玉のせいなのか、何なのか……卓哉はアークと二度目のエッチをしてしまう。
結局、エスランドルの闇王子と呼ばれた王子がきて、無理やり卓哉の心臓と同化している宝玉を取り出そうとしたところを、命をかけてアークが守って、そのアークが死にかけたところを、卓哉が宝玉に願って助けてもらう……という形でハッピーエンドになったんですが……。
かなり、アークの王子様がっぷりが鼻についた小説でした。こんな人、嫌だ。
国が違って、もともとの国の王子だから、とはいえ、言っていいことと、悪いこととあると思うんだよね。そもそも、王子にそんな傲慢を許してる国は、ろくな国じゃないと思わない事もないんだけど……
珍しく、受けがボケてなくて、正確なツッコミをしていて。
受けの言っていることが、全面的に正しい気のする小説でした。
でもまぁ、教えてあげたらちょっとずつでも変わってくれるようなので、その点だけ、成長のなかったりする人よりは、ましかなぁ……と、思ってます。