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hanayome wa kaminoniwa de aisareru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
2020年刊。
実家の神社を守っていく宮司になりたい夢を持つ由弦と、その神社と繋がっている異世界の庭園の主・蓮との恋が成就するまでのほっこりした話だった。
今回の人外攻め・蓮の狐耳、尻尾四本の姿は多分神社の守り神の所縁からくるのだろう。
作中の青元神社が稲荷神社かどうかは分からないが、神社を切り盛りする家族仲は良く、常に身体の弱い由弦を気遣っている。
日々の生活から特に仲の良い弟に負担を掛けたくないと実感した由弦は、一度迷い込んだ漣の庭園にもう一度招いてほしいと申し出る。
そこでしっかりと体調を整えたい事情を蓮に理解してもらっての事だが、庭園の住人達には黒い気配を纏う人間の由弦を快く思っておらず…
といった展開だ。
心配せずとも、庭園の住人達は由弦の心優しさに触れ心を開いていく。
由弦にとって身体が癒されるばかりでなく、風情のある異世界の庭園の中で、廉ともいい関係になっていく。
先にネタばれを出すと、規定路線通りに蓮と由弦は結ばれる。
だが、別の神社の守り神・奈流比古(なるひこ)と、50年前に行方不明となった由弦の祖父の弟・八雲との三角関係が絡んできたおかげで話が中途半端になった感が惜しい。
奈流比古の嫉妬深さと誤解で空回りしていた50年は何て勿体ないのだろうね。
蓮も、軟禁されている八雲が不憫でこっそり逢いに行っていたというが、その行動が側近に誤解され由弦が傷付くのも無理はない。
この辺りの事情は、続篇でじっくり読みたかったな。
元々蓮は幼い頃から由弦を見守ってきたのだから、彼の健康になりたい、宮司となって神社を守っていきたいという願いを重点にして、両想いになっていったほうが良かった気がするのだが…
由弦は当分は人間界で神社の跡取りとしての役目に集中するのだから、年間内でお互い二人きりになる期間の限られた遠距離恋愛を経験するって決断だったら萌えが深まったのに。
いきなり姿を消した八雲の例もあるし、由弦の家族に悲しい想いはさせられないだろうからね。
パケ買い。神社もの。
要所要所惹かれる知識みたいものがあって、すーーっと読み進められましたが、最後のお約束のHシーンからラストで冷めてしまいました。
攻も受も潔癖な印象を持ってしまったので、Hしちゃうのが残念というか、私はこの作品でスケベを求めなかったという個人的な感想ですが、Hシーンないといないんですよね…。
一番最後は幸せになって脳ミソお花畑な展開だったので、私の趣味ではなかったというだけで、よいお話だったと思います。
神の花嫁になると不老不死になるのですが、結弦はもう不老不死なのかな?(契ったし)
神社を継ぎたい結弦だったので、読んでいる間はおじさんになってから嫁に行くのかなあ?とか変なことを考えてしまいました。
あと庭の住人は人間のことが嫌いで、結弦のことも当初は嫌っていたので、蓮の側近の大雅が嘘をついているのでは!?と思ったところがあるのですが(昼御飯を一緒に食べるのも嫌がってるくらい蓮様スキーだったので、結弦が邪魔だから帰そうとしてる!?と思った)そんなことなかったです。
悪意のある嘘をついてる人はいなかったです。
エノ先生の挿絵目当てで購入。王道で、攻め受けとも「萌え!」と感じたところがあまり無かったので中立にしました。本編250P超+あとがき。ふんわり優しい話の花嫁ものや、三角耳イケメン、異世界・獣人ものがお好きな方でしたら良いのかも。
幼い頃から喘息もちで、人とのコミュニケーションは今一つ苦手な由弦(ゆづる)。大学の神道科に通いながら、父親が宮司を務める神社の手伝いをしています。長男なんだけど、健康で人当りの良い弟の方が神社を継いだ方がよいのではと思っていたある日、鳥居の上方に光っているところがあるのを見つけて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
コハル(子供の白うさぎ、人型にもなる)、遠心(コハルの兄ちゃん)、大雅(攻めの側近)、華奈(♀、攻めの側仕え)、八雲(受けの大叔父、昔に行方不明になる)、奈流比古(山陰地方西部の守り神)、あとは神の庭園の獣人たちかな。
**内容に触れる感想
攻めさんはイケメンで神様なのだけど、すばらしい御業が色々出てくるでもないのでスーパー感は薄め。三角耳の優しいイケメンという印象。
受けさんは弟の事を思い、攻めさんの事を思い、神社の事を思い・・と気遣いの方?最後は心を決めていましたが、そこまで芯の強さというものをあまり感じられず、病弱健気さんという感じを受けました。
お話としては全体的にふんわり優しくまとまっているんだと思うので、こういう作風の先生なのかな?エノ先生の三角耳イケメンは素敵なのですが、個人的には何か一つパンチが欲しいなと思ったお話でした。
こちら、和風ファンタジーです。
神様の庭で、主人公と神様が恋をすると言う、とても優しいお話でした。
甘くてあたたかくて少し切なくて、読み終えた後は幸せな気持ちになれる感じでしょうか。
これ、派手で強く感情を揺さぶられると言うよりは、どちらかと言うとしっとり丁寧に読ませる印象なんですよね。
人によっては、地味で面白みに欠けると感じるかも。
ただ、個人的には、こういう優しいお話が大好きでして。
特にラストなんか、グッときちゃいましたよ。
こういうラストめちゃくちゃ弱い。
幸せなラストなのに、何故か感傷的になっちゃうのって、私だけなんですかね?
ザックリした内容です。
病弱で喘息がある神社の息子・由弦。
彼は幼い頃に、土地の守り神である天狐の蓮と出会い、彼の事を忘れない、そして困った時は助けてくれると言う約束を交わしたんですね。
それから十六年後ー。
21歳になった由弦は、結界の裂け目から偶然、蓮が住む「神の庭」に迷い込みますがー・・・と言うものです。
で、神の庭で過ごすと、清浄な空気で体調が良くなる由弦。
宮司となる夢を叶えたい由弦は、しばらくの間「神の庭」に置いて貰えるように、再会した蓮に頼み・・・と言う流れ。
まずこちら、個人的に心を動かされた部分なんですけど、主人公の変化だったりします。
主人公である由弦ですが、喘息持ちで身体が弱く、普通の生活を送る事すら困難なんですよね。
その為、幼い頃から夢だった宮司になる事すら、諦めようとしている。
で、そんな彼が、蓮と再会した事で恋を知り、夢に対して前向きになる。
いや、由弦なんですけど、頑張り屋で真っ直ぐで芯が強くと、すごくいい子なんですよ。
今回、元気になる為に神の庭に置いて貰おうと決意したのは、弟の為でもあって。
えーと、別の夢を追う弟の為に、身体の事もあって遠慮していた自分が宮司になろうと決意するんですよね。
また、弟もお兄ちゃん思いの、めっちゃいい子なんですよ。
個人的に、出てくる人が皆いい人パターンがツボなのです。
まぁそんなワケで、神様の庭で優しくあたたかい毎日。
これ、最初こそ人間である由弦は、獣人達から冷たい態度をとられるんですよね。
それが、彼の実直な人柄や真摯で一生懸命な行動に、やがて周囲から受け入れられて行くー。
また、蓮がとにかく、甘くて優しいんですよ。
そして、頼りになるんですよ。
二人で庭を散歩し、穏やかに語り合いてな具合で、あたたかい二人のエピソードが、丁寧に綴られるんですね。
いや、超キュンキュン。
そして萌えまくり~!
と、そんな日々を過ごすうち、蓮に惹かれて行く由弦。
なんと蓮からも、ずっと見守って来た事、宮司になると言う夢を果たした後は、ここに戻って花嫁となってくれるようにと、思いを告げられるんですね。
深い幸福感を味わう由弦ー。
いやもう、甘い!
これ、私もめちゃくちゃ幸せ気分だよ!!
ところがここから急転直下。
実は蓮には、由弦そっくりの思い続けている相手が居て、自身が身代わりでしかないと知ってしまうんですね。
そこで、深く傷ついた由弦は、ここから去る決意をし・・・と続きます。
これですね、実はもう一組、拗らせカップルが出てくるんですよね。
由弦の心情と言うのがなかなか切ないんですけど、この拗らせカップルの方もなかなか切ない話で。
ただ、誰も皆、人を愛する事で、苦しんだり傷ついたりしてるんですよね。
それでも、愛する人の幸せを願うんですよね。
暴走する奈流比古(他カップルの拗らせ攻め)に対して、一歩も引かずそう語る由弦に、グッと来ちゃって。
や、冷静に考えると、こいつらの盛大な拗らせに、単に巻き込まれただけじゃんってトコなんですけど。
てか、こいつらのお話も、読みたくて仕方ないんですけど。
こっちの二人が主役だと、結構痛い話になりそうではあるんですけど。
あと繰り返しになりますが、ラストがとても素敵でした。
そう、幸せになってね、花嫁さんって感じで。
とても感動ですよ。
いや、数日で戻るはずなのに、何故永遠の別れ風なのかとは思うけど。
作者さんの作品を色々読ませていただいてるんですけど、個人的には一番好きなお話でした。