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takikawa koumon byouin no himitsu
山藍さんと言いますか山藍先生は耽美小説の大家であらせられます。
ほんわかした部分をすべてそぎ取った様な文章で、情け容赦ないお話を展開してくださるその迫力に、何度も平伏して来たのですが。
……でも、私が山藍先生と言いますか山藍さんのことを好きで好きでたまらないのは、時折、私に向けてスマッシュヒットを飛ばしてくださるからです。
はい、大好物のトンチキ方面に!
2007年6月刊行のアンソロジー『エロとじ♥』掲載作品のこのお話、もうタイトルからしてぶっ飛んでいらっしゃいますが、内容もかなり明後日の方向にぶっ飛んでいます。
お医者さんごっこですよ!
それも肛門科の!
読めばわかりますが、この肛門科のお医者さんごっこって、実は産婦人科(実際は産夫人科なんだけど)のお医者さんごっこでもあるという訳の分からなさぶり(精一杯褒めています)。
この「あり得ないでしょ、こんな(笑)」というシュチュエーションを『冷笑の方向に行かせず読ませ続ける熱さ』っていうのがピカ一なんですよ、山藍さんのトンチキって。
途中で感じる様々な矛盾も「そんな些細なことっ!」とぶっ飛ばす、その強さがとても素敵で、そんでもって笑っちゃうんです。
あ、でも私スカ(浣腸プレイあり)ではないのとで萌えはそれほどでも。
あと『脅迫して無理矢理』が苦手な方はだめかもしれません。
こちらはラストまで読むと「へぇ~っ」があって、お話のイメージがガラッと変わりますが。
アノ「山藍紫姫子」先生作品。
そしてこのタイトル!ズバリ「肛門」。ドストレート。
これは読むしかないでしょう。
というわけで。
主人公は夏樹、という美少年。
設定はあらすじを見ていただいて。
そんなこんなでなぜか夏樹が患者役となって「お医者さんごっこ」が始まるわけなんだけど。
味方と思っていた堤が、夏樹の秘密をバラすぞと脅しつつ夏樹のaヌスに適量の2倍のジェルを注入し、更に栓をするように卵型バイブを押し込んで、前はイけないようにカテーテルの管で縛ってジュンの前に突き出すのだった…!
なんかね…夏樹がもし女の子だったら完全AVってかんじ。
脅迫しながらの無理矢理描写が結構キツい。
ジュンも堤も楽しんでるけど、私はいつスカトロっちゃうのかとかびくついて読んでましたよ…
挿れてたのはジェルで浣腸じゃないんだけどね。
これ、夏樹が完全被害者だと超胸糞ストーリー。だけど、最後の最後に…
これならまあどっちもどっちなのかも、という救い。
さすが山藍先生、容赦ない。
と思うけど、私は耽美系の方が好きかな。