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街で突然人違いされた朋之。
その時はその人の必死さしか印象に残らなかったのだが。
偶然、仕事のクライアントとして再会したその人は朋之の憧れの建築家・倉持で。
仕事の相手として段々と馴染んできた頃、倉持の様子に思うところを感じた朋之は倉持がもうすぐ結婚するある男に恋していたことを暴いてしまう。
自分がその男と人違いされたことに気付いた朋之は、なぜか代わりに慰めると言い出してしまい…。
もう、完全にこの↑時点で朋之は倉持に惹かれてますよねって思うのですが。
それに気付かないのがお話の中の登場人物です(笑)
自分でもどうしてそんなことを言い出したのかわからないまま、身体を繋ぐ。
教えられる快楽に身を委ねつつも、自分が身代わりだと感じているからできるだけ声は出さず。
できるだけ背格好の似ているバックから。
段々と自分の感情が見えてくるといよいよせつない片想いとなるわけですが。
倉持が普段と違うような優しさを見せたりしても男のことで情緒不安定なんだろうと思い。
それを少しでも慰められるならとそばにいて。
こんな関係を続けながら倉持に想い人はいないのかと尋ねられても、相手がいるということは言えてもそれが誰かは言えず。
そういうのがきっと倉持には誤解を生じさせていたのだとは思うのですが。
というか、完全に古藤の存在って倉持にとってはミスリードさせるためのようなものですし。
倉持の感情がもう少しでも朋之に傾いていることが見えればもっとわかりやすかったのかなぁ。
ま、完全に古藤に嫉妬してるのはわかりましたが。
朋之が最後の最後までちゃんと言ってもらえるまでわからなかったのは仕方ないことだと思います。
続編はとりあえず倉持のやってることがホント大人げなくてかわいかったです。
嫉妬しまくりで束縛したがりのようで。
あとがきで作者さんも書いてますが、いくらひとけがなく暗がりでもBMWがガッサガッサ揺れてたら何事が起きてるかはバレバレですよね(笑)
いつもは作品買いなんですが、天禅さんの挿絵買いをしてみました。
楽しみにしていた挿絵は、Hよりもキスシーンや抱擁シーンが色っぽかったです。
身代わりものということで痛切ない展開で、内容もよかったです。
倉持一史×麻生朋之(健気受け)
麻生にとって、倉持は昔からの憧れの建築デザイナー。
そうであっても、納得出来ない事に関しては自分を曲げずに主張する意思の強さがある。
意思が強く自分がある受けが好きなので、朋之のそんな所もよかった。
ひょんなことから売り言葉に買い言葉で、倉持の思い人である津田の身代わりを買って出る羽目に。
「身代わり」というのは「自分」が求められているわけではないので、自然と切ない展開です。
倉持の想い人津田によく似た後姿から、朋之が身代わりにということなんですが、
「背格好は同じくらいで、細見の中肉中背」が似ていたという事なんですが、そんなタイプの男は、探せば沢山いるのでは?という所が、ちょっと引っかかりました。
切なく想い悩んでいる時のHが情感が漂ってエロくて、ドキドキしました。
声が聞こえたら津田ではないことがわかってしまうからと、必死に声を殺して耐え忍ぶ朋之の健気さは、たまらなかったです。
すれ違い片思いで切なくて、健気受け好きの方にお勧めです。
後半の短編でラブラブ編も見られるので、二度美味しいかも。
エロ:★4 バックから多し、職場でのH有、ラブラブH、切ない思いが入り混ざっての情感のこもったHが多くて、大満足。
総合:★4 切ない展開で健気受け好きのツボにヒット。一番重要な身代わりに納得が行かなかったので、1個減。
デザイン事務所に勤める朋之は、憧れの建築デザイナーの倉持と一緒に仕事をすることになるが、自分の後ろ姿が、彼の想い人に似ていることを知ってしまう。ちょっとした口論から、その想い人の代わりに、彼を『慰める』ことになってしまい―。
お話としては、身代わりもので、王道な展開です。
学生時代から憧れていた倉持と一緒に仕事ができると大喜びだった朋之ですが、彼の不遜な態度に苛立ち、売り言葉に買い言葉の勢いでカラダの関係を持ってしまいます。
その後すぐに、芽生えてしまった恋心を自覚するものの、自分は身代わり…という事実がどんどん彼を苦しめていきます。
割と早い段階で、これは倉持も朋之のことを結構意識しちゃってるのでは…?というそぶりが見え隠れしているので、そんなに切なくてたまらないという感じはなかったのですが、この二人、どこで軌道修正するのかなぁ…というドキドキ感は味わえました(笑)
仕事のできる倉持に、認められたいと頑張る朋之が可愛らしいです。
個人的には、こういう安心して読める作品って結構好きなので、楽しめたと思います。
天禅先生のイラストも、倉持は美男子、朋之は美人さんに描かれていて素敵でした~♪
同時収録作品は、めでたく想いが通じ合った二人のその後のお話。
犬も食わないなんとやら…です^^;
なかなか名前で呼んでくれない朋之に、「今日、君は八回も『先生』と呼んだ。」とむくれる先生に、笑ってしまいました。数えてたんですか!こ、子供っぽすぎる…!
まぁ、最後はラブラブで良かったねーと、ほのぼのとした気分になれる作品でした。